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ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「ディスオナード」

感想 海外

 結局「ガールズモード」を買ってプレイ中。俺です。

 「わがままファッション ガールズモード」はガンガン服を売ったり買ったりするゲーム。
 我ながら「お前なんでも遊ぶな!」と思いつつ、プレイしてるけど、しっかり面白い。

任天堂らしい黒さを(勝手に)感じる導入。
 最初はお客からスタートするのに、流れるように服を売り、流されるようにバイトになり、あっという間に店長にされる導入は、まるで詐欺にあってる感覚で、妙にどす黒いものを感じてニヤニヤが止まらない。

■服が増えると、難易度が上がる。
 一方、服の売買というメインの遊びについては、服の膨大なバリエーションが増えるに伴って、お客の要求も多様化し、徐々に難易度が上がっていく、非常にゲームらしい作りになっている。

 基本はイメージで絞り込んで服を選び、お客に薦める展開なのだが、思った服を仕入れる事が出来るかは運次第。
 同じイメージの服で全身を固めれば、客の評価は大体高くなるが、それが自分の好みかは別問題。デザイン的なまとまりに、アクセントを意識して服を選びたくてもなかなか出来ない状態になる。
 服屋難しいなぁ。

■当面は、服屋としてのバリエーションをうまく充実させて、看板になるコーディネイトを数種常時確保できることを達成してから、コンテストに挑もうと思っている。
 というか、最初のコンテストの題材がポップイメージなんだけど、あの手のデザインが苦手なので、鉄板のコーディネイトしか思いつかず、いまいちやる気が出ないのもある。
 徹底的にダウンジャケットを避けつつ、ちゃんと秋冬の服装として着地してるコーディネイトに仕上げれるような服が仕入れれるまで、コンテストやりたくない。

 そういや、WiFiショップ、一切使ってないな。後で使ってみよ。



■今日の本題「ディスオナード」
 さて、ガールズモードの話はここまでにして、さりげなく初周をクリアした、一人称ステルスゲームディスオナード」の感想。

 ハードはXBOX360(PS3版はフリーズしまくりらしいが、こちらはクリアまで一度もフリーズ無し。よかった・・・)。
 プレイ状況は、とりあえず、難易度ノーマル、最低限暗殺、ターゲットは全部非致死。
 この内容でクリアまでプレイ。
 次は、暗殺しまくりで、後も残さず、誰にも見つからずにクリアを目指す予定。

■中世+スチームパンクの陰鬱な世界。
 簡単な内容説明。
 基本のシステムは鉄板の一人称FPS
 そこに、超能力と除き込みやスライディングなどのアクションを足して、近接戦闘メインに作り上げたステルスゲームに仕上がっている。
 超能力の種類は、全10種とそれほど多くないが、どれをどのように取得するかで、移動ルート、攻略方法がダイナミックに変わる設計。

 舞台は、中世ヨーロッパを思わせる、スチームパンクな世界の小国。
 ネズミを媒介したペストっぽい疫病が蔓延した陰鬱な状況で、隣国視察の旅から、主人公が帰国する。

 女王の専任護衛官として働いていた主人公コルヴォさん。隣国視察の適任者はおめえしかいねえっす!と言われて、旅に出ていたらしい。
 帰国早々、女王に謁見するコルヴォさんだが、誰が誰やら把握もしていないうちに、突然暗殺者が出現。目の前で女王が暗殺される。
 見事に犯人扱いされ、投獄されるコルヴォさん。

 投獄された先から、王政支持者による手引きによって脱出したコルヴォさんは、女王の娘である王女の奪還、女王崩御によってのし上がった摂政一味を打倒すべく、闇から闇へと暗躍する暗殺者になる。

■何故か獲得する超能力。
 あらすじに一切出て来ない超能力だが、それもそのはず、大筋に超能力は一切絡んで来ない。
 チュートリアルを兼ねた脱獄からアジトまでの道行き、ただの人間だった主人公の前は、アジトで眠った際に、怪しい男と夢の世界で出会う。
 この怪しい男=アウトサイダーなどと呼ばれる怪人物が、主人公に超能力を授けてくれるのだが、どうもその目的などが曖昧。ゲーム内のTipsなどで説明があるのかも知れないが、ざっくり斜め読みした限りは、あんまり伝わらなかった。
 細かいことは気にしない(想像)コルヴォさんは、使えるものは使う、といった態度で(想像)、超能力を駆使して、王女の政敵の人生を台無しにしていく。

 超能力の種類は、10種。
 目的の場所に高速移動するブリンク。壁の向こうを透過視するダークビジョン。生物に乗り移るポゼッション。時間の流れを遅くするベンドタイム。ネズミを召喚するラットスワーム。強烈な風で周囲を吹き飛ばすウィンドブラスト。あとは、身体能力を強化する4種。全ての能力が二段階目のパワーアップが可能で、二段階目となると、能力の効果や継続時間・範囲が増大する。

 このうち、ブリンク、ポゼッション、ベンドタイムは、攻略ルートを大きく変える能力になる。

 まず、攻略に必須とも言えるのが、高速移動のブリンク。
 身を隠したまま、遮蔽物から遮蔽物へ一瞬で移動する事が出来るアドバンテージは凄まじい。横移動の距離に比べて、縦移動が弱いが、あるとないとでは大違いである。
 ポゼッションはネズミや魚に乗り移り、普通は通れないルートを移動可能にする能力。
 ネズミや魚の状態であれば、そもそも敵に見つかる可能性も低く、見つからずに距離を稼げる。

 ベンドタイムは、一段階目では時間の流れを遅くするだけだが、二段階目になると完全に停止する事が出来る。
 ザ・ワールド状態になればステルスもへったくれもない。監視の目が厳しい難所でも無視して突破することが可能となる。

 ルートを変化させるほどの影響はないが、プレイ難度に大きく関わってくるのが、ダークビジョン。
 このゲームでは、覗き込みのアクションが使えるため、曲がり角向こうの敵を確認する事は難しくないが視界の限界もあり、ステルスゲームである以上、壁の向こうに敵がいるかどうか、確認する事が出来れば、ありがたいに決まっている。

 超能力を獲得するには、ルーンというアイテムが必要になる。都度、取得できる数には上限があるので、どの順番で能力を覚えていくかによって、プレイスタイルが変化するようになっている。
 一度獲得した能力は、マナを消費して使用する。
 某電池式サイボーグとは違って、結構軽度の能力であれば、バシバシ使用していける。むしろ、ガンガン使って攻略していくのが基本になる。

■超能力だけではなくガジェットも豊富。
 能力だけでなく、考えられる基本的なガジェットはほとんど揃っている。
 基本武器となる、近接戦闘用のソード。
 音が余り立たないクロスボウガンと、麻酔用ボウガン。爆音と共に相手を一撃の下に葬るピストル。
 グレネード、近接用地雷。
 超能力とこれらガジェットを駆使して、政敵に人生単位の嫌がらせをする事が出来る。

ステルスゲームとして、きっちりした出来。
 一人称視点オンリーのステルスゲームは、最近少なくなってしまったが、しっかりステルスしている。
 覗き込みのアクションがあるため、超能力がなくとも、遮蔽物に完全に身を隠したまま相手を視認出来るようになっているため、ステルスしにくい、という事もない。
 さっさとダークビジョンを獲得してしまえば、壁を透過できるようになるため、さらにステルスしやすくなる。
 ダークビジョンで相手を確認し、背を向けたらブリンクで背後に瞬間移動して相手をしとめ、昏倒or死体になった相手を担いだらブリンクでまたも瞬間移動、見つからない場所まで敵を運ぶ、という手法が取れる。
 一人称視点故の緊張感と、超能力をあるが故のスピード感がうまく機能しており、ステルスゲームとしても、勘所を押さえた作り。

■独特の色使いをしたグラフィック。
 本作のグラフィックは美麗とは言いがたい。
 テクスチャの解像度や、モデルの作りこみ具合では、フォールアウト3と同じくらいか。
 
 ただ、本作の独特な色使いは一見の価値があると思う。
 パステルカラーの、絵画調ともイラスト調とも言えるテクスチャーのタッチ、やわらかい光の演出。
 特に遠景で効果を発揮しており、他の作品では見られない美術が光っている。
 ゴシック、SF的なガジェットが入り混じる設計は、バイオショックを思わせるが、あちらが70年代アメリカの雰囲気であるのに対して、こちらは中世ヨーロッパの趣き。個人的には、こちらの方がより好みである。
 その美術は様々なロケーションを提供しつつも全編一貫しており、ムラがない。

 キャラクターの造形は、陰気なディズニーという感じで、完全にリアルでもなければ、アンリアルでもない。顔は彫り、と言うか皺の深い造形で、ちょっと手が大きめ。
 相変わらずなのは、子供がいまいち可愛くないところか。いや頑張っているんだけど、やっぱり光の具合によってはすごい不気味な顔に見える。
 この子供は、物語の重要なキーマンなので、頑張って欲しかったところだが・・・。まぁ屋内の光源で見る限りは結構可愛く見えるので、許容範囲とするか。
 ちなみに、性格について言うと、登場人物のほぼ全員がクソである。笑えるほどに、現実的な性格のキャラばかりで、あったかいやつがほとんどいない。心のオアシスが船乗りのおっさんだけのゲームとはな・・・。

■殺すか、殺さないか、プレイヤー次第。
 護衛官という立場から一気に日陰者の暗殺者となるコルヴォさんだが、超能力を使ってやりたい放題!かと言うと、その辺り、プレイヤーのスタイル任せとなっている。

 敵陣に突っ込み、有無を言わさず暗殺し、敵に見つかればピストルをぶっ放し、囲まれれば超能力で吹き飛ばす、というような戦い方も可能だが、余り死体を量産すると、ネズミが増え、疫病患者=ゾンビが増え、治安が悪化するようになっている。
 「俺は汚名を着せられた復讐のためのみに、生きる、国の行く末など知ったことか」と、見敵必殺プレイも可能だが、腐っても元は女王の護衛官という事か、全ての相手を非殺傷でクリアすることも可能になっている。
 非殺傷を目指す場合、超能力の使い道は、なるべく事を荒立てないために使う事となる。

 こういったステルスゲームの初周では、無闇な殺生は避けるプレイするよう心がけている為、超能力はなるべく穏当な目的の為に使う事とし、サブイベントの為に殺害を余儀なくされるケースのみ、真っ向暗殺という手段を使うプレイとなった。
 そのため、ブリンク、ダークビジョン、身体強化、ポゼッションの順で能力を習得。最後まで攻撃的な能力は未取得でクリアした。


■メリハリの利いた戦闘バランス。
 攻撃的な能力を獲得しない状態のコルヴォさんは非常に弱い。というか、普通の人である。
 敵2体との戦闘でも下手すれば一瞬であの世に行く難易度となっている。
 序盤で、三人の悪党を倒す、という場面があったのだが、麻酔ボウガンを撃ち込むと確実にこちらに感付かれてしまうのが嫌で、なんとか見つからずに倒そうと色んな方法を試したのだが、その過程で見つかるとまさに袋叩き。一人倒すまにこちらの首を飛ばされ地面に転がされたり、謎の火吹きで、燃やされたり、ボコボコである。
 スタンダードな近接戦闘術として、剣による攻撃とガードが可能だが、それだけで勝とうとすると、完璧なガードタイミングを見切るなど、結構な修練が必要になる。

 見つかれば死、あるいは瀕死、という事で、超能力を駆使して、遮蔽物から遮蔽物へ立ち回るわけだが、巡回兵士はノーマル難易度でもまぁまぁの鋭敏さで、配置も結構うまいため、ぼんやりしているとちょくちょく見つかる。
 超能力があるという事で、かなり簡単なゲームを想像していたのだが「こちらの、行けると思われる場所はなるべく行ってみる」というプレイスタイルもあって、見つかる機会も自然に増え、総合、丁度良い難易度に感じた。
 ローディング時間はそこそこあるものの、トライ&エラーがそこまで苦痛でないのは、行動選択肢が多いかと思われる。
 あっちがダメだからこっちから、と色々試しつつ、歩哨を昏倒させ全員トイレに放り込み、無人の館にして意気揚々とクリアするのは非常に楽しい。

■プレイ時間は短めだが、その分リプレイ性は高い。
 ベセスダ製の一人称ゲームという事で、エルダースクロールシリーズなどを想起させられ、オープンワールドタイプのゲームを想像する人がいるかも知れないが、本作は思いっきりミッション形式のゲームである。
 1ミッションの中で複数のルート、選択肢があるスタイルとなっており、ミッションの流れそのものは一本道だ。
 1周クリアまでの時間はプレイスタイルで大きく違うと思うが、10時間〜20時間程度だろうか。
 その分、1ミッションのルートはかなり多い。
 この道はなんだ?と入ってみたら意外なところに繋がっていたり、変なところに通り道があったりと、目的までのルートがかなり豊富に用意されているため、能力の選択の仕方と、マップへの精通具合によって、色んな攻略の仕方が楽しめるようになっている。
 オープンワールドのように「何をしてもいいよ!」という作りではない為、都度何をするべきかは明確でありながら、その方法や、途中経過にはたくさんの自由がある。
 この方式の方が、自由を楽しみやすい人も多いと思う。

 とりあえず、初周は、非致死による攻略に多少の暗殺は許容という半端なスタイルでクリアしたが、皆殺しでの攻略など、まだまだ試す余地は満載。
 次は暗殺による皆殺し+ラット召喚で死体を片付け、一切痕跡を残さない攻略をしてみたいと思っている。

■秀逸なレベルデザイン
 とにかくこのゲームの白眉は、秀逸なレベルデザインにあると言える。
 美術に一貫性がある、と言うことは、裏を返せば、どのステージも似たり寄ったりになりそうなところ、際どいところでしっかり差別化を図っている。
 荒廃した街、下水道、夜のパーティー会場、娼館、砦と、ロケーションも様々で、いいバランス。
 飽きる前に終わるボリューム感も丁度いい。

 面倒くさいマップを設計し、複数のルートを用意しつつ、兵員の配置などで、ステルスゲームとしてのバランスも保っている。

 暗殺の方法も、暗殺、直接戦闘、何かを利用して、など、豊富にあり、非致死による失脚を狙う方法も、バリエーション豊かで、色々と試したくなる。

 物語については、超能力をくれたアウトサイダーさんの狙いが不明な以外、骨格がシンプルなので、特に不満がない。フックもないが。
 途中、どんでん返しな展開もあるけど、驚愕するほどの事もなく、まぁちょうど良い起伏があるなぁ、という程度だったし。ほど良く盛り上がりました、って感じの。

 世界観の提供、という意味では、安心のベセスダクオリティである。
 複数のTIPSを収集物という形で散らばらせ、断片の積み重ねで世界を形作る手法は、完全に極まっている。
 それによって見えてくる世界が魅力的か否か、という好みの問題はさておき、手法確立の具合は、もはや伝統芸の色合いさえ感じる。


■シンプルな良作。
 トータルの完成度は非常に高いが、実のところ、突出した傑作かと言うとそうでもない、と思う。
 魅力的なタイトルだが、個人的に、このゲームだけの高い独創性を見出せなかった。

 しかし、自由度の高い攻略、程よい緊張感のステルス、トライ&エラーの楽しさがしっかりある作品になっている。
 超能力という要素を含みながらも、硬派なステルスゲームに仕上げる職人芸に酔いたい、適度な自由度を味わいたい、という人には、うってつけのゲームだと思う。