ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

ハゲに対してもの思う

 厚切りバウムうまい。
 俺です。


 今に始まった事でもないが、前回の感想記事もまた、すごい長々とゲーム内容を解説した上で、感想をちょこちょこ書くような記事になったため、今後はもうゲームの概要はwikiに任せようと思う。俺より説明うまいし。

 例によって無駄に長文となり、力尽きたせいで「ヒットマンシリーズの今後」という話を書けなかったので、今回書く。


■アブソリューションとブラッドマネーではジャンルの偏りが違う
 最新作「ヒットマン:アブソリューション」をプレイし、遡って現在は「ヒットマン:ブラッドマネー」をプレイ中。

 「ヒットマン:コントラクト」以来でアブソリューションをプレイしたため、従来のヒットマンシリーズがもっていたゲームの性質を忘れていたのだが「ブラッドマネーが本来のヒットマンである」とするなら、あー、これ全然プレイ感が違う。
 簡単に言うと、
 ・アブソリューション=ステルスアクション
 ・ブラッドマネー=ステルスアドベンチャー
 と、そもそもジャンルが違うんじゃないかと。

 設計が違うのではなく、あくまで偏り方の問題なんだけどとにかく違う。

 アブソリューションの難易度ノーマルでは、ミッション開始直後から、インスティクトを使用することで「何かある場所」を特定することが出来る。
 マップが狭くなったこともあり、どこに何があるだろう、と新規マップをうろうろする必要がほとんどない。
 また、インスティクトによって、近くの敵はあらかじめ確認できるので、敵の配置もその場その場で確認しながら進む事が出来る。
 そのため、観察よりも、目の前の障害=敵に対する、立ち回り、タイミングが重要視され、アクションの比重が強い。

 一方、ブラッドマネーではまず「どこに何があるか」の把握が必須となっている。
 オブジェクトを発見しても、単に背景として用意されたものなのか、それとも何か意味のある物なのか、一見して見分けることが出来ず、また、立入可能な区域、標的の移動経路も、実際に行動し、周囲のキャラクターのリアクションを見てみないと、判断できない。
 結果、ブラッドマネーでは新規ステージにあたって、まずは延々と探索する必要性が発生する。
 安全区域を徹底的に探索し、立入禁止区域を把握。次に、変装して、立入区域を増やし、どこに何があって敵がどう配置されどう動くのか、それをじっくり観察する。
 干渉可能なオブジェクトに対してどういったアクションが可能で、それを行うと何が起こるのか見極める。
 そうして、探索と観察を重ねた結果、やっと思い通りの暗殺の実行に移ることが出来る。

 ステージ内での行動において、アブソリューションもブラッドマネーも、基本的にほぼ同じことが出来るのだが、インスティクトの有無によって、比重が大きく変わり、結果的に、ゲーム内でプレイヤーが注力するポイントに大きな変化が出ている。


■方向性が変わったように見えてしまうだけ
 今回アブソリューションでは探索要素を薄め「ステルスアクション」に比重が置かれた(あるいは結果的にそうなった)。
 描画技術の問題orリソース量の問題で、マップが狭くなったことも大きい。
 このおかげで劇的に遊びやすくなったわけだが、一方、観察、探索要素のボリュームが大きく減退し、この点を踏まえた暗殺を楽しんでいた人にとっては、魅力が削がれた形にもなってしまっている。ざっくり言うと「俺はスプリンターセルが遊びたかったんじゃないんだけど」という。

 ただこれ、あくまで「比重の問題」なのがポイントで、次作以降も同じようなものが出てくるのか、というと「わからない」んじゃないかなとも思うのだ。
 だって、根本は同じままだから。
 
 例えば、インスティクトによる、干渉可能なオブジェクトの判別距離が狭まっただけで、一気に探索要素が強まる。
 マップが広がれば、それに合わせて標的の行動ルートも広がり、観察するタイミングも増えるだろう。

 例えば、変装衣装、ハイドポイントの調整が変わり、かなり気付かれ難い衣装や、やり過ごせるポイントが増えただけで、自由行動の範囲が広がる。

 アブソリューションと同じシステムのままでも、調整次第でゲームの比重は全く変わる。
 干渉可能なオブジェクトをパッと見分けることの出来るインスティクト自体は、ゲームのプレイテンポをあげるのに役立つだめ、個人的には歓迎したいシステムなので、調整可能なようにして欲しいと感じる。

 ヒットマンに次作があったとして、それがブラッドマネーまでのような「探索」に重きをおいたゲームになるかどうか、全然わからない。
 恐らく「ケイン&リンチ」シリーズで培われた手法を下敷きにした、アブソリューションのような映画的アクションが今後もシリーズをリードするのかも漠然としている。


■根本の伸び白
 ところで、このヒットマンシリーズ、アブソリューションを遊んで思ったことが一つある。

 なんというかこのシリーズ「もう新機軸が入れにくいなぁ」というか。
 完成されてるような気になるんですわ。

 マップを拡充したり、箱庭要素を強めたりする。それは大いにアリ。
 スクリプトイベントを増やし、映画的要素を強める。自由度が減退するし、時代の流れにも逆行してる気がするけど、分量次第の気もする。
 
 でもこれ現行仕様のストレートな発展であって新機軸じゃない。

 ・ハゲ以外が主役のヒットマン→それはヒットマンじゃない。
 ・よりステルスアクション要素を強める→それはスプリンターセルに任せれば良い。
 ・ハゲ+サポートメンバーによる暗殺→アサシンクリードでわかったように、あんまり爽快感ない。
 ・シームレスかつ、巨大な街を作り、そこで暗殺に特化したGTAのようなゲームにしていく→豊富なマップバリエーションを切り捨ててまでやる割に無意味にリスクがでかい。

  ハードボイルドで格好良く、しかし無理のある変装で堂々と暗躍するハゲ、というキャラクターは魅力的なんだけど、それが「自由な暗殺」に「新機軸の遊び」を追加する事を妨げてるような気にもなる。

 やれるとすれば、予め地図で現場を確認、ブラッドマネーのように武器やアイテムを選択し、ゲーム内通貨を使って、現場の特定ポイントに暗殺用の武器を、例えばパーツごとに小分けして持ち込める、というような要素を足して、それによってより高度な暗殺を可能なシステムにする、とか。
 うん、それは楽しそう。バランス保って作るのすんげえ難しそうだけど。
 あと、結局最高ランクのサイレントアサシン取るには、徒手空拳で現場に挑み、現地調達で事故死に見せかけるのが最高な気もするけど。

 俺の脳がしょぼいからか、伸び白があんまり思いつかない、このゲーム。
 ともすれば、もうこのIPは凍結して、同じ「自由な暗殺」をコンセプトに別のゲーム作ったほうが、発想が自由になる気もする。


■次作で期待したい事
 先日の感想でも書いたが、ヒットマンに次作が出たら「こうして欲しい」という、俺の希望をまとめて、今日はおしまい。

 ・アブソリューションの密度を保ったままのマップの拡充
  探索要素の強化。移動経路の選択肢増加。良いこと尽くめ。

 ・上記と合わせて生活感を強めるイベント増加。
  マップの拡充に合わせて密度を落とさないために必須。スクリプトイベントではなく、多少のランダム要素を盛り込みつつ、標的や、それに関わるキャラクターの行動の幅を増やす。
  リプレイ性の強化、環境としての面白みなど良いこと尽くめ。

 ・暗殺手段のバリエーション強化
  標的の誘導方法、間接暗殺を強化することで、より自由度の高い暗殺をさせて欲しい。
  ステージ1にて、バルコニーのスイッチで誘導したりするようなああいう仕掛けは大小もう少しあっても良いと思う。

 ・暗殺後の脱出を大事に
  暗殺を終えた後、脱出においてのシチュエーションを用意。でもそれで1ミッション稼ぐとかやめて欲しいかな。

 ・ノーヒントのチャレンジ
  チャレンジにアイコンも何もヒントのない暗殺方法を用意して欲しい。
  チャレンジを見たら全部の暗殺方法が並べてあるより、全くの1から探す必要がある暗殺方法も嬉しい。

 ・タイムの重要なチャレンジ廃止
  一定時間内に連続キルなどのチャレンジ、ステルスが基本のゲームテンポとあまり噛みあっていないので、個人的にはなくても良い。

 ・アサルトプレイがしやすくなったが
  ステルスしない通常のシューティングが格段に遊びやすくなり楽しくなったのは良いが、チャレンジだけでは、純粋なシューティング以外のプレイヤーの楽しみが薄い。
 アサルトプレイを過度に推奨する必要はないが、ブラッドマネーと同じく、悪評などでゲーム内への影響が出ると、色んなプレイを試す楽しみが増加するし、モチベーションが上がる。

 ・スコア表示のオン・オフ
  行動内容のレーティングがわかりやすいが、たまに鬱陶しい。

 ・インスティクトの調整
  敵(警備・警察)の確認範囲、干渉可能オブジェクトの表示範囲を調整して、探索要素を強化。
  難易度上昇によって表示範囲を狭くしていく代わりに、ゲージ消費をなくしたり緩和しても良い気がする。

 ・変装の調整
  変装内容によって注視距離・発覚時間を変えて欲しい。同僚かどうか、遠目で気にして当然の職業と、そうでない職業があると思うし、覆面つき変装とそうでないものが同じ時間でバレるのも、微妙。どうせなら、その点まで拘ってのリアリティーではないかと。
  完全自由に行動できる変装を各ステージ一着はあっても良い・・・かも。

 ・カバー時のポーズ
  曲がり角のカバーも、しゃがみカバーも、はみ出てるから。ハゲ、出てるから。
  現実性を気にするなら、ここもやってね。

 以上。
 次作、いつ出るかなー。