読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「バイオショックインフィニット」

 一か月近く放置してしまった俺です。

 その間に風邪を引いて寝込み、動けない間はしょうがないから、と、延々とスマホゲームをやったり、ソシャゲをやったり、ゲーム制作エンジン「Unity」をほんの少し触ってみたり、で、あれやこれや書くこともあったりした気がしたんだが・・・。


 「バイオショック インフィニット」


 こいつが全てをかっさらいどうでもよくしがやった。

 発売日=4月26日に購入後、プレイ開始してからノンストップ(悲しいかな仕事には行った)。
 空いた時間があらば、バイオショックインフィニット。プレイ日記を書く時間すらプレイに充てる、充てたい。そんな気持ちで一気にプレイした。


バイオショックインフィニット感想

 という訳で、猛然とプレイした結果、先日の土曜夜、ノーマル難度にてクリアした。


 結論から言う。


 SFの大傑作


 ゲームやってて良かった。
 SFが好きで良かった。


■ひとまず落ち着いてゲーム概要

 とにかくやれ!クリアまでやれ!と暴言で締め括りたくなる気持ち抑え、まずはゲームの概要から。
 例によってwikipediaさんから引用。

 BioShock Infinite - Wikipedia

 バイオショックシリーズの最新作。
 本作以前に、「バイオショック」「バイオショック2」と発売されているが、舞台・時代が異なり、物語上、直接的な繋がりはない。
 ゲームのスタイルはファーストパーソンビューによるシューティング、いわゆる「FPS」になる。
 
 舞台は1912年のアメリカ。
 
 デヴィット・ブッカーという私立探偵が、多額の借金を帳消しにするために、「エリザベスという女性を連れて来る」という依頼を引き受け、海に浮かぶ灯台を訪れる。
 いきなり不気味で不穏な灯台の最上部で、暗号めいた指示通りに謎の装置を動かしたブッカーさんは、結果ポッドで暴力的に打ち上げられ、天空に浮かぶ都市「コロンビア」へと導かれる。

 こうしてブッカーさんの、壮大で、奇妙で、複雑で、残酷で、空前で、絶後な旅が始まる。


■圧巻の臨場感、天空都市コロンビアの作り込み

 プレイ開始後、まもなく感じるのが、舞台である「天空都市コロンビア」の「臨場感」だ。

 パリの色彩で表現されたような、祝福された名画のような色彩で、ヴィクトリア朝の建造物、美しい陽光、整理されつつも豊かな植物、蜜を探すハチドリ。
 そこを歩くのは、1912年という、西部開拓時代相応の服装をした、紳士淑女たち。
 そうした光景の、ところどころに蒸気を出す鋼鉄製の巨大なパイプ、鋼鉄製の馬。道の端から眼下を見ればそこには雲。
 何より、建造物は、建物単位だったり、区画単位だったりで、ふわふわと浮いている(ラピュタのように、巨大な一個の建造物が空中を飛んでいるのではなく)。
 そうした、一種異様なコントラストが絶妙に溶け合った、美しくいびつな都市で次々に人々の会話が聞こえてくる。
 耳慣れない単語が混じる会話を聞きながら、観光気分でウロウロする間、プレイヤーは脳内にこの都市の匂いを感じ始めさえするかも知れない。

 本ゲームは、所謂大作タイトルとしては、高レベルなグラフィックではない(ちなみにPS3版をプレイ)。

 しかし、各要素のバランスが非常に優秀で、全体の印象は非常に美麗
 フォトリアルではない、少しデフォルメされた独特のキャラクターデザイン+絵画調の色彩。屋外から屋内へ入った際の色調変化の自然さ。滅法スムーズなLOD(距離に応じてポリゴン数やテクスチャー解像度などを変化させる技術)。豊富な効果音・音声の各種サウンド。
 こうしたものがうまく噛みあって、全体では、より上位レベルのグラフィック技術・音響を誇るゲームと遜色のない臨場感を演出している。

 広い場所で、かなりカメラの動きが激しい戦闘をしてもフレームレートが至って安定していたのも好感度が高い。


■ビガー、ギア、スカイフックで戦うスピーディーなバトル

 バトルはよくある銃ドンパチFPSと同じような操作・内容だが、バイオショックシリーズではそこにビガー(超能力)、ギア(スキル追加装備)という要素が加わる。

 ビガー、ギアまでは前シリーズまで同様の要素があったが、今回、舞台が空中都市という事で「スカイフック」という新アクション登場。
 コロンビアの都市には、貨物運搬のためのレールが設けられており、これにスカイフックという器具でぶら下がり、高速移動ができる。
 スカイフックに乗っている感覚は、さながらジェットコースターのようなスピード感。レールからレールを高速移動して飛び回り、敵の頭上から攻撃を仕掛けたりが楽しい。

 通常のドンパチングゲームと同じく狙って撃って、遮蔽物に身を隠し、ビガーで牽制・陽動・攻撃を行ったり、スカイフックで縦横無尽に移動し、空中から飛び掛る。
 取れる行動が多いが操作性は良好。大迫力の一方、かなり激しいアクション動作が主観視点で行われるので、何が起こっているのか、何をしているのか解らなくなるような事が案外に少なく、派手なアクションを楽しめる。
 スカイフックのようなアクションが盛り込まれつつ、普通にドンパチゲームとして面白くまとまっているあたり、素晴らしいと思う。

 ただ、スカイフックのせいで、FPSに酔いやすい人は絶対無理だと思う

 開けた場所が多いためか、初代バイオショックのようにロケーションを活かした戦法は多少抑え目の印象。
 こぼれたオイルや水溜りはあるので、ビガーを使って敵を一網打尽にすることも可能なのだろうが、大抵の戦闘エリアが広いので敵がそこを通ってくれるとも限らない。視認性もそこまで高くないため、さんざんドンパチしてエリアの敵を片付け終わった後「あ、ここにオイルあったのか」と気付く事が多かった。
 初代と同じ戦闘の感覚を期待する人には物足りないかも知れない


■エリザベス!エリザベス!エリザベース!!

 さて、ブッカーさんのアクションと同じくらい重要なのが「エリザベス」。
 ブッカーさんがはるばる空中都市まで来た理由でもある女性エリザベスの存在は、このゲームを他のFPSとは随分違った味にしている。

 何せ、エリザベス、普通にかわいい
 いや、静止したビジュアルだけ見るとやっぱり和製ゲームのフェティッシュで萌えな可愛さには敵わない訳だが、実際ゲーム中に動くエリザベスを見ていると、実にかわいく感じてくる。
 最初は「ふぅん」という程度で見ていたのだが、プレイが進み、会話、物語、演出、戦闘が折り重なるにつれ、実に綺麗な上昇カーブで、エリザベスに引き付けられていった。
 特に髪が短くなってからのビジュアルは、いい

 ブッカーと行動を共にする最中、エリザベスは、勝手に興味を持ったオブジェクトを観察し始めたり、突然座り込んだり、時にはプレイヤーを先導するように走り出したりと、結構奔放に振舞う。勝手な振る舞いをすると書くと、そうした行動が邪魔くさくなる場面もありそうに思えてしまうが、ここら辺がうまいところで、エリザベスの行動は、基本的に、プレイヤーの行動をほとんど邪魔しない。
 ブッカーが目的地に移動し始めればちゃんとついて来るし、敵との戦闘中は遮蔽物に隠れて無敵状態。
 変なところに詰まってはぐれたり、戦闘ですぐに死んだりする、面倒な足手まといを連れ歩くような感覚は全くない。

 むしろエリザベスの能力のおかげで、戦闘中、プレイヤーは大助かりだったりする。
 アイテムを補給してくれたり、特殊能力「ティア」は、別世界から様々なアイテム、装置を取り出してくれたり。
 中盤以降は「エリザベス不在では確実に死んでいたな」という場面が度々あるほどだ。

 控え目な存在ではないのに、プレイヤーの行動を阻害しないバランスは絶妙。ただのコンパニオンではなく、もう一人の主人公として表現されている。


■何より圧巻の物語・演出。

 さて、やっと物語に触れる。
 ネタバレは自分なりに全力で回避する。

 最初プレイし始めた時は、そのビジュアルから、スチームパンクファンタジーなのだな、と理解していた。
 どっこい、進めるほどに飛び出す「ドSF」な展開。

 序盤~中盤まではイベントシーンでのダイナミックな展開に心惹かれて先に進めていたが、終盤はとんでもない展開の畳み掛けに虜にされてしまった。
 ちょっとしたセリフや、各所で集めたボイスによって張り巡らされた伏線が次々と回収され、プレイヤーを幻惑しながら怒涛のラストへ駆け込む。

 問題はある。
 ボイスレコーダーをきちんと収集していなかったり、量子力学系の知識が全くない人間には、終盤付近、何が起こっているのか、全然わからない可能性がある
 勿論、そこで起こるビジュアルインパクトだけでも、結構すごいものがあるんだが、何が起こっているのかわからないまま体験してしまうのは勿体なさ過ぎる。
 量子系の知識はともかく、出来れば収集無しでも、ちゃんと解るように作っておいて欲しかったなぁとは思う。もったいないじゃん。
 ボイスレコーダーの内容も、量子系の知識をもっと補完しても良かったかなぁと。例え話や断片が多くて、あれでは理解できないんじゃないかな。わかんないけど。
 自分はたまたま、なるべくボイスレコーダーを収集し、しかもその手の知識・本が好きだったので、ばっちり圧倒され、ぶち抜かれてしまったが。

 でもね、もうそういう事すらどうでも良いと思えてしまう。

 俺はぶち抜かれてしまったもんなー。SF系小説で読んだ「なんだこれなんだこれなんだこれすごい!!」という状況、世界を、体感出来るゲームをプレイしてしまったもんなー。グレッグ・イーガンの「順列都市」(順列都市自体は小説としてそんなに好きではないが)を、面白い物語の中で体験したら、どうなるか。それを体験してぶっ飛ばされたんだもんなー。
 そんな目にあったら、もうひれ伏すしかないじゃない。全面降伏だよ。

 「クーロンズゲート」で陰陽の狭間に攫われてしまった超級風水師になった時のように。
 「シルバー事件」で何も解っていないのに解ってるんだろ?と突き放され3万円貸してくれと言われた時のように。

 バイオショックインフィニットの物語は決してハッピーな話ではない
 民族差別、暗い過去、繰り返される悲劇が血飛沫を上げてを踊るような物語だ。
 初代バイオショックのようなサイコ要素もない。
 しかし、ある意味もっと恐ろしいこの世界に潜む不安定さと、それを紐解けてしまった人が辿り着いてしまう真実がそこにある。


■SFファンはやっとけ!!!
 とりあえず、全SFファンはこのゲームをプレイするべきだろう
 FPSファンや海外ゲームファンがプレイするだけなんてもったいない。

 SFファンではない?量子力学とか全然わかんねえよ?そういう人は世界観のよく出来たFPSとして楽しめば良い。終盤の展開で、俺と同じ衝撃を味わわないまでも、そこそこ楽しめると思う。
 SFが大好きだ?FPSは酔う?そういう人は酔い止め片手にプレイしてください。ほんと、もったいないから!!

 以上!!