ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

オープンワールドの話

 GTA5、クリア率だけ見れば現在94.2%。終わりが近づいているようだが、実績・トロフィーを考えると、まだまだ長そう。俺です。

 現在、イプシロンの服を着て苦行に耐えたり、潜水艦でまったり水中散策などをしている最中。スタント、飛行機関連が結構かかりそう。あるいは大穴でゴルフ。+8て。一度しかプレイしてないけど、アレ、パーに抑えて終了なんて想像もつかないんすけど。

 

クリア後の和解度合いは異常

 清々しいエンディングのその後をプレイしていると、各キャラのさっぱりした態度がすごい。特にマイケルとトレバー。なんだお前らその「もう終わったし」具合。本編でもその理性的というか、柔和な態度を見せられなかったのか。エンディング後の自由なプレイに、変に禍根を残さないという制作側の徹底した態度が見てとれる。

 フランクリンについては、ふわっとした感じでマイケルの弟子を抜けていた。ラストの会話で「ひょっとしてそういう事なのかな?」と思ってたけど、やっぱりだったのな。フランクリン、これからどうするんだろ。実はこいつが一番ふわふわしてるかも。他力本願男は果たして自力で何か出来るんだろうか。今のとこなんかフライト訓練所通ったり、タクシー業務したりしかしてないけど。

 

オープンワールドからスタートとしたGTAの限界

 さて、GTA5をプレイしていて、オープンワールドゲームについてぼんやり思った事などを。

 ここ数年、海外ゲームは、従来のジャンルゲームをオープンワールド化(日本でよく言う「箱庭ゲーム」とほぼ同様の意味だが、箱庭=サンドボックスの場合、進行が全くノンリニアであるという特徴があるため、このエントリでは、オープンワールドで統一する)する形でゲームの拡張を図ろうとするケースが目立つ。「バットマンアーカムシリーズ」「ダークサイダーズ」「デッドアイランド」「デッドライジング3」「TheCrew」などいっぱい。

 これらのゲームとGTAシリーズ、セインツロウシリーズの大きな違いは「コアゲームプレイの出来の差」にある。当然っすよね。あっちは、もともと単体で成立してたんだから。

 GTA5の良さは、ライフシミュレーター要素を基盤にしつつ、ドライビングあり、TPSあり、ステルスあり、探索あり、ミニゲームありのフルコース状態にある。順序として、まず、環境とAIを作り込み、その上で、各要素を個別に研ぎ澄まし、盛って盛って増強されているように思う。

 セインツロウシリーズは、GTAのバラエティ感をより強めたものであり、おそらく制作プロセスは同じように環境を作りAIを作り各要素を積みまくっていると思われる。セインツロウは各要素の研ぎ澄ましより、種類を盛る事に注力している為、カオス感が非常に高い。*1

 作りの成り立ちの問題で、メカニックを個別に見ると、単品で勝負するゲームにはどうしても敵わない時がある。メインミッション=コアゲームプレイの弱さは時として補いがたい。特に、ステージデザイン、難易度においてそれは顕著で(5では操作性を向上させ、難易度を全体に緩和する事で余り気にならないよう調整している)で、ライフシミュレーター要素がミッションのノイズとなり、ミッションの強度を下げている場面が結構ある(レース時でもランダムに出現する他の車など)。ミッションに特化させて制作されたエリアもあるため、その場面のみレベルデザインを考慮しても(今回で言えば地下工事現場や博物館など)、敵AIは同じものだし、普段のライフシミュレーター部分と地続きにマップデザインしなければならなかったり、切り離し切れる訳ではないので、ある程度シチュエーションを限定するに留まっている。

 正直、GTA5をプレイしているとメインミッションの強度は頭打ちを感じる。自身が今度のシリーズに期待している部分を考えても、素手モードをより細分化して、コミュニケーションモード、格闘モードなどを設け、暴力性のないコミュニケーションをプレイヤーが任意に出来るよう にしたり、逆に避けて殴るだけの格闘戦をより駆け引きのあるものにしたり、リアル寄りスラッシュアクションのように遊べたり出来るようにして欲しいという、要するにゲームモードの更なる追加でしかない。現行要素でよりボリュームが欲しい部分となると、更なるミニゲーム、入り込める建造物の作り込み、ランダムミッション(つまりショートエピソード)の追加が先立ち、現状あるコアメカニクス(ドライビング+TPS)の進化はもう余り求めていない自分がいる。

 

ジャンルゲームのオープンワールド

 まず何らかのジャンルゲームありきで設計されているゲームの伸び白はどうなるだろうか。FPSオープンワールド化したものであれば、FPS部分だけで十分面白く、その上で、広いエリアを探索する楽しみなどが付加される事になる、はずなのだが、こちらの方向性は未だ道半ばであり、満足行くレベルのものはまだまだ少ない印象だ。何らかのジャンルーゲームを拡張する意図で街を設計した場合、コアプレイを活かす形で街作りを徹底できるはずだし、そうするべきだろう。そうすると如何にも面白くなりそうなものだが、逆に物足りなくなるケースが少なくない。

 大抵の場合、世界が広がるほどつまらないケースが多い。広いエリアがあっても、あるだけで密度が足りなかったり、ランドマークが少ないせいで、景観に飽きたりする。場合によってはメインゲームとオープンワールド要素が足の引っ張り合いをしだす。そうしたゲームの個人的な代表例が「アサシンクリード」「L.A.ノワール」だ。どちらも、過去の文化を都市ごと再現しているのは面白いが、そこに生活している感覚は希薄。アサシンクリードの場合は、ゲームプレイ=パルクールを前提に設計し過ぎているせいでどこも似たように見えるし、群集は遮蔽物or小銭入れでしかない。L.Aノワールの場合、ランドマークの作り込みは確かだったが、人の反応挙動に面白みが全くなく、移動時間がアドベンチャー部分のテンポを損ねていた。

 この手のゲームをプレイすると「もうステージ制で良いよ」と言う気持ちが薄ら出てくる。世界を作り込む暇あったら本体を作り込み研ぎ澄ませって気持ち。

 コアプレイと箱庭化のバランスがうまく取れていたタイトルと言うとパッと思い付くのは「バットマンアーカムシティ」くらいか。アーカムアサイラムでいきなり完成されたコンボメカニック+ステルスの両輪に、箱庭を追加しているが、どちらも弱体化した印象がない。マップは狭過ぎず、広すぎず。グライドによってダイナミックな移動が可能だし、フックポイント、ビューポイントが多数用意されているため、バットマンのアクションも活かせるよう気遣われている。犯罪者しかいないという設定のおかげで生活感が希薄でもそこまで気にならない。サブミッション、リドラーの仕掛けを随所に用意する事で密度もある程度担保されている。

 じゃあ、バットマンのような形が毎回取れるかと言うと、なかなか難しいように思う。アーカムシティの箱庭は「バットマン」と「犯罪者だけの街」という前提ありきで通用ししている。バットマンには「夜のビル屋上から滑空し犯罪者に襲いかかる」という要素が含まれ、街ごと再現する事に理由があるし、原作がコミックだから、街ごと犯罪者を隔離する、という無茶前提がある程度通用している。「アーカムオリジンズアーカムビギンズ)」ではこの辺どうなっているんだろう。既報ではあまり変わっていなさそうな感じだが・・・。

 

オープンワールド化の今後

 現在も、色んなオープンワールドゲームが制作されている。中でも気になる最先端は「Watch Dogs」「The Division」「メタルギアソリッド5」辺りか。

 「Watch Dogs」「The Division」は、アサシンクリードシリーズで培った技術、方法論がどう昇華されているのか見もの。現状、TPS+MMOである事以上は判断不能の「The Division」はさて置き、「Watch Dogs」は「インターネット」という形でいつでも都市システムにアクセスできる。アサシンクリードにおける街はあくまでクソ広いパルクールの舞台でしかなく、極論、ただの表層でしかなかったが、ネットを通じて個人情報、都市の交通・監視システムに干渉出来るとなると、プレイヤーと舞台の関係性が大きく変わる。在り様にダイナミックに触れる事が出来るようになって見える都市は一体どんな気持ちにさせてくれるのか。現実を舞台にしている事で、アサシンクリードにはなかった都市の密度が果たしてあるのか。

メタルギアソリッド5」は和製ゲームから海外オープンワールドに真っ向切りかかる作品になると想像され、非常に気になる。メタルギアソリッド5は「シェンムー」という捻挫を「龍が如く」というかわし方で抜けきってしまったセガには最早出来ない挑戦だ。一方で、ステルスゲームというコアプレイを殺さないまま、オープンワールド化するとなると、ワールド自体のオープンされ方がステルスに繋がる形になっていると考えられる。現状公開された情報(昼夜、天候などの状況で潜入ルートや状況が変化する)の内容からも「オープンする方向もステルスに利用している」という事を知ってもらおうとする開示の仕方に思える。もちろん、これまで同様のオープンワールドに依存しない状況でのボス戦も用意してバランスはとって来ると思うが、オープンワールドの開き方に注目している。

 

今日は以上。

*1:セインツロウ4は未プレイ。一向に日本語版が出ないので、強引に日本語化して遊ぶか迷ったが時間がないのでスルーしている