ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「ダークサイダーズ1・2」感想

 「LAST OF US」の話をしてるうちに「やべえ、早くアンチャーテッド3プレイしないと」と思い始めた俺です。

 年末年始でゲーム尽くしの末、積みゲーをかなり消化しましたが、ゲーム以外についてはすっかり夏休みの宿題を残したままで悲惨な顔になった小学生さながら。さながら俺。
 考えると暗くなるので、楽しい事を考えましょう。

 2017/12/1:以下、最近PS4で「Darksiders:Warmastered Edition」としてリリースされたので多少修正。
www.jp.playstation.com


たのしいげえむ、だーくさいだーず

 と言うわけで「ダークサイダーズ」「ダークサイダーズ2」の感想を。

 ダークサイダーズはノーマルモードにてクリア。スキル取得、アビスアーマーなどの収集は不完全な状態。ハードプレイ前に間違えてオートセーブを上書きしてしまい、セーブが初期化されたので終了。
 ダークサイダーズ2はいきなりハードモードにてクリア。細かいサブクエストなどはもう良いか、で放置。

 以下、この感想では、今作をリスペクトして、今作がリスペクトしていると思われるゲームのタイトルを敢えて出しまくりながら感想を書く。

天使と悪魔の混血はハルマゲドンで殴られる

 以下、ダークサイダーズの感想。
 まずは、あらすじ。

 スタートして冒頭からクライマックス。
 「ゴッドオブウォー」を彷彿とさせるテンションの高さで物語は始まる。

 現代のアメリカ都市、街を行き交う人々が描写された次の瞬間には、早速、無数の隕石的なモノが降ってくる。
 吹っ飛ぶビル、逃げ惑う人々。
 隕石の正体は、アメコミヒーローみたいな天使。 ・・・・と思いきや、その天使を鷲掴んだ悪魔がフレームイン。
 姿を現すや否や、悪魔たちはアクセル全開で人々を叩き殺し始める。阿鼻叫喚の地獄絵図。
 そこに更に別の影が地上に降り立つ。
 赤いマントにごつい鎧。でかい剣。ギアーズを髣髴とさせるどっかりした靴。
 我らが主人公の「ウォー」さん。

 のっけから、ギッチギチの密度で状況がどんどん変わって目まぐるしい。
 登場したウォーさんも、またフルスロットルで大暴れ開始。ゲームプレイは、ニューヨーク?の街を天使も悪魔も叩きのめすシーンで幕を開ける。
 どうやら、天使と悪魔は人間界に突如現れ、お互い争い始めているらしく、そこに来たウォーさんは、どちらとも敵対しているらしい。いきなりの三つ巴で、大混乱である。

 混乱した状況でも、攻撃、移動など、さらっとチュートリアル
 数体の雑魚を倒した段階で、すぐにも巨大ボス戦が始まる。車を何台も投げる、地面を傾けるなど、ダイナミックな攻撃を繰り出してくる。
 冒頭からクライマックスなこの構成は、「ゴッドオブウォー」を彷彿とさせる。
 激しいバトルの末、巨大ボスにトドメ、と思いきや、謎の干渉で力を奪われたウォーさん、ボスにグシャリとやられ昏倒。

 ウォーさんが意識を取り戻すと、彼が寝ている間にえらい時間が過ぎてたらしい。百年とかそんなレベルで。スケールでけえ。
 その間に、地上=エデンでは天使と悪魔がハルマゲドンをやり倒し、巻き込まれた人類はがっつり滅亡したらしい。人類あっさり終了。
 本来、ウォーさんが所属する勢力は、天使・悪魔・人間の三勢力による勢力均興を宇宙の理想とし、人類が天使・悪魔に対抗出来るようになるまで、人類を見守るはずだった。
 ところが、何の理由か、完成する前の人類を天使・悪魔が強襲。最終戦争が勝手に始まり、まだ未完成の種族だった人間は、最終戦争に耐えることなく、全滅してしまった。ウォーの上司、岩石三人衆、もとい、焦炎評議会は、ウォーこそが、その最終戦争の戦犯容疑者であると訴える。
 当然、何の話かさっぱりわからないウォーさんとプレイヤー。というか、評議会?でしたっけ、君らなんでそんな見た目なの。ミスターマウンテンなの。

 という訳で、最終戦争戦犯の疑いを晴らすため、荒廃した現在の地上を支配しているらしい「破壊者」なるものを倒すべく、再び地上に降り立つ決意をするウォーさん。
 焦炎評議会より、見張りとして、ウォッチャーなる黒い精霊が取り憑きますが、ウォーさんはタフガイなので気にしません。

 ここまでの過程で、まぁまぁユーザーを置いてけぼりな物語展開なのだが、幸いにも何をすれば良いか、については、テキスト、マップマーカーなどで、明確になっている。

 ウォーさんが地上に戻ると、人類は全滅。残るはゾンビばかり。
 エデンと呼ばれた地上は、人類の築いた文明の跡を残しながら、そこら中にゾンビと悪魔、あるいは天使が跋扈する世界となっていた。
 「破壊者打倒」のとっかかりを得るために、なんやかんやの後、サマエルという上級悪魔に接触したウォーさんは、サマエルから破壊者の手下たちの心臓を手に入れろ、と言われる。
 こうして、ウォーさんは、破壊者の手下の心臓を集めるため、色んなやばい場所に突撃していく。


グラフィックは非常に見やすく好印象

 圧倒的な美麗さはないが、決して他のタイトルに見劣りもしないグラフィックは、見やすくて非常に印象が良い。
 オブジェクトの判別もしやすく、どこに誰がいて何をしているのかが、明快。

 また、ステージデザインが素晴らしい。
 ステージ一つ一つが全て、人類の遺物の上に出来上がっているところがなかなか秀逸。人類の文明+植物や異種族の影響が、色々なパターンで配合されており、ステージそれぞれの差別化もうまい。突出したビジュアルはないが、ムラがない出来で没入感を削がない点も印象が良い。
 どのステージも見応えがあったが、個人的に印象的だったのは、ウルセインの住む森と、蜘蛛の城。どちらも一見、ファンタジー寄りの美術だが、よく見ると、きっちり人類の文明が見え隠れしており、その匙加減にグッと来た。


重みと爽快感のバランスが絶妙な戦闘

 ゲームシステムは、「デビルメイクライ」「ゴッド・オブ・ウォー」の影響を感じる、スラッシュアクション。
 一発一発重みのある攻撃によるコンボが特徴だが、重すぎてもったりした印象もなく、アクションのメリハリが気持ちいい。ダッシュが少し重さを感じるくらいか。
 タイマンでの緊張感のあるバトルもあれば、雑魚を範囲攻撃でまとめて吹っ飛ばすような豪快な戦い両面が楽しめる。
 トドメの処刑アクションも、QTEというほど凝ったことをさせられる訳ではないので気持ちよさが先立つ。

 またフィールドに落ちている車や標識など、人類の遺物をぶん投げて攻撃も可能。「マックスアナーキー」の先取りである。

 成長要素もある。
 敵を倒すことで魂を取得。その魂で悪魔と取引すると、様々な追加攻撃を取得出来るようになっている。
 「鬼武者」あるいは「デビルメイクライ」「ベヨネッタ」などにある強化システムと同じと思ってもらっていい。
 ウォーさんは抜群の吸引力で、魂がどこにあろうと、勝手に吸い込んでくれる。この辺はストレスフリーな親切仕様だ。と言うか3Dアクションのドロップアイテム取得は基本これでええで。


アクションとパズルのバランスが素晴らしい

 ゲーム全体の構造は、ほぼほぼ「ゼルダの伝説」と思ってもらって問題ない。マップは複数のマップで構成され、マップごとに新しいガジェット、ボスが存在する。
 新しく入手したガジェットでパズルを解く・敵の弱点突く。ボスに挑んで撃破すると、体力メーターが一本分増える。
 この流れが明快なためか、アクションならアクション、パズルならパズルに集中しやすく、更に適度な探索感も味わえて非常にお得。
 パズルはそこまで難度のあるものではなく、その場で気付いてその場で解決、といったものがほとんどなので苦手な人でも安心の内容。サクサク進むので、面倒と感じたり、逆にぬる過ぎて不必要と感じることはなかった。


リスペクトで出来ている

 ここまで、随分別ゲームのタイトルを挙げた。
 「ゴッドオブウォー」「ゼルダの伝説」「鬼武者」「デビルメイクライ」・・・。
 上記以外にも「パンツァードラグーン」よろしく、グリフォンみたいな天使(ケルビム?)に騎乗して渓谷をロックオンシューティングし始めたり、「ポータル」まんまなガジェットで空間と空間を繋いだり出来るようになる。お前はやりたい放題か。
 手酷く表現すれば「パクリオブパクリ」のようなゲームである。
 しかし、このゲーム、ただの模倣ゲームでは終わっていない。

 元ネタであろうゲームタイトルはどれも名作中の名作であり、単純に模倣出来るものではない。それぞれに尖った個性があり、ゲームそれぞれのバランスの結果、「面白いゲーム」が成り立っている。 全然方向性の違う「面白いゲーム」の「面白い」ところを、何も考えずに混ぜても、グチャグチャで一貫性の無いものが出来上がる可能性の方が高いと思う。
 その点、本作は非常にブレンドがうまい。
 ゼルダより激しいアクションが楽しめるが、ゴッドオブウォーよりガジェットによるパズル要素が楽しく、デビルメイクライよりアタックの重みが強いで一撃の爽快感がある。ポータルガンは、あくまで複数登場するガジェットの一つ、という位置づけでうまく収めているし、パンツァードラグーンパートは、少々唐突な始まり方だが、ゲームに適度な起伏をつけるアクセントとして悪くない(ギアーズ3の潜水艦よりは圧倒的に出来が良い)。
 要するに「面白いゲームになるように適量を混ぜて面白いゲームにしている」。

 正直、オリジナリティは皆無ではあるが、絶妙なミクスチャーには十分な価値がある。このゲームは正にそれであり、リスペクトとはこれだ、という気持ちになる。


欠点もあるよ

 とても良くできているゲームだが、欠点もある。

 一番の欠点は物語だろう。
 黙示録が下敷きになっているので、キリスト教圏では理解しやすいのかも知れないが、説明をすっ飛ばした描写が多く、非常に解り辛い。「破壊者」なる者が地上を支配している理由や、サマエルが何をおっぱじめようとしているのか、関係性などなど、よく分かんねえなこれ、と思ってる間にゲームは終了してしまった。ゲーム自体が面白いので、遊んでいるうちはそんなに気にならないが。

 もう一点は、主人公:ウォーさんのデザインだけ・・・あの、微妙じゃないですかこれ。
 フード付き赤マント。鎧。腕も足もがっしり。大きなごっちゃりした剣。顔には紋様。要素盛り過ぎ。
 全部盛りすぎてメリハリに乏しいし、ウォーさんと言えばこの特徴!という部分が希薄。もう少し、コンセプトを絞ったデザインが良かったなぁ・・・と個人的に感じるところ。
 正直、デザインは、ダークサイダーズ2のデスの方が好みだなぁ。



さて、2の感想です

 と言うわけで続いて「ダークサイダーズ2」の感想へ。

 1で最終的に「破壊者」を打倒したウォーさん。
 一方、他の四騎士の一人、ウォーさんの弟でもあるデスは何をしていたのか、という物語。
 裏切り者の疑いをかけられた兄の名誉を回復するには、滅亡した人類の復活をさせる!と思ったデスさん。人類復活のために色んなところで戦いまくる、という内容。


2の特徴

 ダークサイダーズ2は、1とはかなり趣が変わっている。2の特徴は以下のもの
 ・今回はゼルダに加えて、プリンスオブペルシャ
 ・マップが広くなり、オープンワールド感が強調された
 ・精霊の世界、人間界、冥界、魔界など、複数のワールド
 ・メイン・サブクエストの概念が導入され、本筋と関係ないダンジョン、エリアも豊富に
 ・レベル制+スキルツリーによるスキル取得制になり、RPG要素が強化
 ・各部位の装備品を変更することでパラメーターや見た目が変化
 ・サブウェポンにハンマー、ナックルなどが登場し、ウェポン合成なども
 ・ウェポン、ガジェットなどのセレクトはリングコマンドで選択

 アクション要素が強かった1に対して、RPGの要素が強まっている。


オンラインRPGっぽくなったアクション

 RPG要素が強化されると同時にアクション自体のバランスも大きく変わっている。
 1では、集団戦になっても、1匹1匹確実に潰していくことが可能なスピード感の戦闘だったが、2はかなりスピード感が増している。
 ウォーさんより攻撃も移動もスピーディーなデスさんに合わせて、敵も行動速度が速く、更に物量で攻めてくるような場面が多い。多方向から主人公に殺到してくる大量の敵を倒しまくる感覚は、ちょっとディアブロっぽい。攻撃を的確に避けようにも、三回までしか連続回避が出来ず、回避距離より敵の速度の方が早いので追い込まれて何がなんだかわからないうちにダメージを喰らいまくる場面がちょこちょこ。ある程度の被弾は無視して戦えるようでなければレベルが足りないという訳だ。

 レベルを上げる際は、経験値のほとんどが、戦闘ではなく、クエスト報酬の経験値に偏っている。この点は、如何にも海外RPGライクな仕上がりだ。ただ、その割には、解放されるサブクエストの数が釣り合っていないところもあり、調整は大雑把という印象。


中途半端なRPG感

 レベル制、スキル制、装備品、ウェポン合成、クエスト、コマンド会話・・・。などなど、RPGらしい要素がたくさん導入されたのだが、先のレベルを上げる方法が限定されがちなところを含めて、目指したであろうボリュームに対して、色々と緩いところが目立つ。
 サブクエストは、レベルアップが必要と思う時期に請けられる数が釣り合っていないケースに直面する。スキルはスキルツリーから取得スキルを選択しながら、覚えていくのだが、ツリーの分岐系統が滅法少ない。大別2種のスキルに対して、どういう付加能力をつけるか、選ぶ程度の自由度しかない。コマンド会話も「どの順で話を聞くか」あるいは「会話を聞くか聞かないか」の選択でしかないのが早々透けて見えるため、選択肢が煩わしいだけになっている。
 
 

相変わらず楽しいパズル

 パズル要素は相変わらず楽しい。
 ガジェットを駆使するゼルダ的なパズルに加えて、今回はプリンスオブペルシャのように壁を走って柱を飛び移る立体的な移動先を模索するパズルが登場している。ただ、これも問題がないではない。往復する必要がある通路にまでパズルが配置されており、パズルを解いた後、ショートカットが開く…というような迂回が出来ないため、通りたい時は何度もパズルを解く必要がある。もうちょっと考えて欲しかった。


筋はわかりやすくなったが、ストレスも溜まる物語

 ゲーム部分に粗が目立つと、前作では、多少意味不明でも、さほど気にならなかった物語の痘痕が目立ってくる。
 今作では、序盤で主人公デスの最終目標が明確になる。その後は、エンディングまで、全て目的達成のための寄り道の連続が続く形の構成となっている。シンプルで筋がわかりやすいのは結構だが、その途中経過がちっとも面白くないため、単に筋が雑という仕上がりになってしまっている。あれがいるこれがいると指示され、「また使い走りか、いい加減にしろ」とデスはイラつき、相手は「鍵を手にするために仕方ない」と言う展開が繰り返される。起伏が感じられない。
 展開するお話にコミット出来ないのはローカライズが物足りない事も大きい。個々のダイアローグはわかりやすい文章とは言い難く、しかも、1とは違い、字幕オンリーなので、やっぱり話がわかりづらい。更に、真っ白な字幕が、背景に溶け込んで読みづらい場面もしばしば。


ただ組み合わせただけではダメなことを自ら証明してしまった

 なんだか、1から一転、全体的にボロクソに書いてしまったが。
 1も2も、傾向は違うが、他のゲームの要素を貪欲混ぜ合わせている点から、開発は、ミクスチャーによるゲーム作りに自覚的だったと考えられる。その上で、1とは違った要素を意欲的に混ぜ、新しいゲームを作り出そうとした意欲は買いたい。プリンスオブペルシャ的な要素も行きつ戻りつに目を瞑れば、ガジェットととの組み合わせによって、本家より面白みのある謎解きもあった。
 しかし、いかんせん、1にあったバランスの良さや、作り込みは、2では感じられなかったのが惜しい。
 結果的に2の出来は、面白いゲームをただ混ぜれば最強のゲームが出来るわけではないということをシリーズ単位で示してしまった。


追記:その後のダークサイダーズ

 パブリッシャーであるTHQの倒産後、シリーズ復活へ賭ける動きが結実し、2017年現在「ダークサイダーズ3」が制作中だ。
www.youtube.com
 まだプレアルファ段階のムービーだけでは方向性がわからないが、1と2の路線を混ぜ合わせる方向なのかな?という予感がある。どういう内容に仕上がるのかわからないが、是非1以上のゲームとなるよう願っている。