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ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「ゼノブレイドクロス」感想

ゼノブレイドクロス 任天堂 感想 RPG

 一応メインストーリーも終わり、あとはエンドコンテンツに至るまでキズナクエストやノーマルクエストを潰して回る状態になったので、一旦、感想を書いておこうと思う。

 まだまだやれる事は多そうだが、今更極端に感想が変わることもないはず、多分。

 

未知の惑星で探索RPG

 簡単なあらすじ。

 時は2054年、異星人同士の戦闘に突如巻き込まれ、挙句、地球消滅に至った人類は、地球消滅前になんとか脱出。新天地を求めて宇宙を彷徨っていた。

 追撃部隊の攻撃を受けるも、偶然目の前に現れた惑星ミラに不時着。惑星着陸時、追撃部隊の攻撃により、船体に伴って人類存続に関わるパーツを無くすも、居住エリアは健在だった為、拠点NLA(ニューロサンジェルス)を中心に惑星探査を始める。

 主人公は惑星探査開始より遅れること2か月後に見つかった生き残り。惑星探査部隊であるブレイドチームの一員として活動をしていくことになる。

 自分がSFに慣れているせいもあるかも知れないが、あらすじは平易でわかりやすい。意味不明の単語も最低限に抑えられている。まだ伏せられた設定は多いが。

 2054年という時代設定からすると、ロボットメカや外宇宙まで行ける宇宙船を所持しているなど人類の技術水準が高過ぎるが、この辺りはちゃんとゲーム内で説明がある(そのタイミングは終盤だが・・・)。

 

かなり極端なゲーム

 すごいところと、すごくないところ、楽しいところと、楽しくないところが本当に極端なゲームだった。

 かなり熱中して楽しみ、現時点でプレイ時間150時間*1を超えた自分でも、ここはダメだろ、と明確に思うところがいくつかある。

 設定やキャラクターデザインからしてそうだが、人を選ぶゲームなのは間違いない*2


XenobladeX 紹介映像 - YouTube

 

いいところ、悪いところ

 まずは素晴らしいと思う点から列挙する。

  • SF・ファンタジーな世界で未知の冒険を出来る。
  • 広大で密度の濃いマップ。
  • 壮大で、冒険・探索を楽しくする景観の数々。
  • 近景にも遠景にも密度を維持するグラフィック調整の職人技っぷり。
  • 水を飲む、草を食む、集団で行動するなど細かい敵の様子。
  • 膨大なクエストをこなすうちに深まるモブキャラ達の設定、世界。
  • 単純にその存在だけでカッコイイのに、冒険を加速させてくれる可変ドール。
  • オーバード、トレジャー、プローブ、デバイス、開発など、大量のやりこみ要素。
  • どんどん増えていく多彩な異星人とその生態設定。
  • ザルボッカ人。
  • 工夫すると笑っちゃうほど極端な結果の出る戦闘。
  • レベルで上回ると絡んで来なくなる大多数の雑魚敵。
  • 広大さをギュッと圧縮してくれるスキップトラベル。
  • 把握してしまえば便利に使えるいくつかのシステム。
  • 徐々に重要性を増すトレハン要素。
  • 大量のアイテム全てに説明が用意されているなど、アホみたいに多い情報量。
  • 聴くほどに味が出るスルメなBGM。大陸の曲はどれも良い・・・。

 次にイマイチな点。

  • 何せ文字が小さい。
  • システム要素が膨大過ぎて把握が困難。
  • 収集クエストが余りにノーヒント。ヒントすらノーヒントで探さねばならない。
  • オンラインによる情報交換が機能していない。
  • パーティーキャラのほとんどが魅力に乏しい。
  • アヴァターだとしても、全く話の主導権を握らせてもらえない主人公。
  • 棒立ち会話が続き見ていて楽しいイベントは少ない。
  • 出来の悪いメインストーリー。
  • 序盤から提示される世界に関する謎が解明されないまま、次回に続くで終了する。
  • メインストーリーを進める為に強制されるいくつかのクエスト。
  • 大事な機能までクエストを攻略しないと使えない(アバター整形など)。
  • 後半は耐性中心の戦闘バランス(と感じた)となるが、受けた攻撃が何の属性か解り辛い。 
  • 探索だけしたい時、邪魔くさい雑魚戦闘。
  • 解りにくいドール装備名。
  • 音質が悪いのかBGMが薄く聞こえる。

 いいところも悪いところも同じくらいあり、洗練されている部分と前時代的で古臭い部分がアンバランスにぶっこまれている。

 

ゲームプレイを邪魔する収集クエスト

 良いところを詳細に書く前に、悪い点について、もう少し詳細に書いてしまう。

 何より気になったのは、クエストに関するゲームプレイ自体は余り面白くない、という点だ。

 いや、クエストにて展開されるお話自体は悪くない。むしろ、メインストーリーより面白いキャラやお話も多い。クエストに絡んで登場する異星人の生態はバリエーションに富んでいるし、同種の中でも性格・志向の差を感じさせてくれるのは素晴らしい。特にザルボッカ人は最高に気に入った。

 ただ、展開されるお話の一方、やらされる事自体は大抵、いわゆるお使いばかりだ。なるべくうまく理由をつけようとしているが、全部の精度が高い訳でもなく、なんで俺がそれを調達してやらにゃいかんのだ、と思うようなクエストがしょっちゅう出てくる。

 で、そうした類のクエストを苦痛にするのが、収集クエストだ。目標の位置がマーカーでハッキリ示されるトーク・討伐クエストと違い、アイテム収集は、ヒントがほぼない。存在する大陸名は教えてくれるが、大陸一つでも滅茶苦茶広いこのゲームの場合、何のヒントにもなっていない。

 自分の場合、結構まめに寄り道をした為、偶然、既に持っていたり、先に苦労した友人に在り処を教えてもらったりしたことから、比較的苦労は少なかったと思うが、それでも相当な時間探し回ったアイテムが数点ある。

 恐らく、収集物についてはゆるいオンライン要素、スコードの情報交換を活用して欲しいという制作側の意向があったのだろうが、一覧性もなく、欲しい時に欲しい情報が出てこない上、アイテム数が多いこのゲームの性質を考えると、書き込みして聞く気にもならなかった。交流の期待値が低く思えるスコードを利用するくらいなら、このご時世、インターネットを頼った方がどう考えても早い。

 収集アイテムの所在地を掴んでも、取得確率の低いアイテム狙いだと同じ箇所でウロウロし続ける必要が出てくる。何かのついでがあるうちは楽しいが、そうでない場合は完全な作業となり、かなりつまらない。

 討伐クエストなどで広範囲が指定される場合があるように、収集クエストもある程度の範囲でエリアをマークしてくれたり、特定の条件(エリアの収集アイテムを一定%以上取得するなど)をクリアする事で拾う以外の入手方法が解除されて欲しかったように思う。

 

オマケと割り切る他ないストーリー・イベント

 単純な出来の悪さが気になったのが、メインストーリーとイベント。

 盛り上がる8章、9章のラース人戦や、10章、ズ・ハック戦、12章冒頭の総力戦演出など、部分で見ればテンションが上がった場面もあるものの、細かい部分が雑で、全体的には非常に微妙な感想になってしまう。

 ゲームを開始するとイベント演出はえらく淡泊。棒立ち会話が続くシーンも多いし、表情モーションも最低限。ドールに乗っていようがほとんどのイベントは強制的に人間スタイルとなり、せっかく作られているコクピット内部の描写も、ほとんど登場しない。先に挙げたいくつかの場面以外は、心躍るシーンも少なく、満足度は低い。

 演出だけでなく、話運びも、結構いい加減に進む。早い段階で強引かつ雑な話運びなのは解ったため*3、中盤くらいまでは割り切って気にしてなかったのだが、饒舌になる中盤以降は引っかかるシーンが増えて来た。特に日記でも書いた11章はかなり辛い出来だと感じた。

 キズナクエスト関連も同様で、選択肢のせいか、なんのこっちゃか解らない話があったりして、いまいちキャラを好きになれない。

 戦闘中のソウルボイスは良い感じなだけに、非常にもったいない。

 メインストーリーを進めないと進展・解除されない状況も多く、ゲームプレイだけを味わいたくても通る必要があるのなら、せめて不可解に思わない話を用意しておいて欲しかった。

 プレイヤーキャラ=アヴァターの扱いも不満が残る。ストーリークエスト、各種サブクエストにおいて度々選択肢が登場し、攻略の内容や話の顛末に影響を与える事もあるのだが、実際にプレイが終わって感じるのは、主人公=モブキャラ以下の扱いだったという印象だけだ。11章で突如暴走して勝手な行動を見せる以外、エンディングまで空気扱いのまま。と言うか、終盤、戦闘以外で主人公が何かした覚えがないな。

 オンラインに絡む遊びを見越してアヴァターになったのだろうが、本編のクエストや収集をCOOPで遊べるならともかく、限定エリアで敵と戦うだけのオンライン要素なら、割り切って固定キャラの方が良かったと感じてしまう。

 

次回に続く・・・大丈夫なのか

 物語は数々の謎を残して次回に続く・・・で終わる。

 正直、気になる謎がかなり多い。メインストーリーに対しての不満をあれこれ言っといてなんだが、クリフハンガーにバッチリフックされてしまっている。

 惑星ミラの特殊な状態とは。地球人たちの置かれた立場は。ゲームの序盤から様々な謎が提示されて来たが、説明されていない事が多い。スタッフロール後のアレ以外にも、地球滅亡の過程もいまいち詳細が解ってなかったり、異星人同士で会話可能な事や、ドクターBが言ってた件など謎がいっぱいだ。静かに謎なのがルーの存在。こいつの種族、ほんとにどっかにいるのか。

 ただ、これだけのボリュームのゲームで、続編となると一体いつ出るんだよ、という話で。また制作に4年5年とかかるのか?*4

 マップの大半を使いまわせば比較的早く続編が作れるのかも知れないが、出来ればそれはやめて欲しいというのが本音。だって探索しまくるのが醍醐味のゲームなのに、最早勝手知ったるマップで続編が出ても探索全然面白くないやないですか。でもそうすっと続編が投下されるのが先になるんだよな・・・。

 個人的には有料大型DLCで完結とかしてもらっても全然かまわない。めっちゃ怒る人がいるかも知れないけど、大型DLCなら違うマップじゃない事にも納得いくし、続編出せないわ、完結もしないわ、より全然マシ。あ!レベルキャップが60なのってそういう事なのか?!!?!(邪推)

 しかし、このボリュームのゲームで、まさか次回に続くで終わるとは。プレイ前は想像もしなかったな*5

 

それでも面白い部分は滅法楽しめた

 うだうだ不満点を書いてきたが、それでも150時間以上遊ぶくらいに面白かった。

 不満な部分は確かにある。

 けれど、面白いと思った部分は本当に光っていると感じた。

 これまでも「見える場所には行けます」という事を売りにしたオープンワールドゲームはたくさんあった。しかし、見える場所に行けるということ自体が楽しめたゲームはとんと思い出せない。遠くに巨大なビルが見える。行って到着するとただそこに巨大なビルがあっただけ。側面に階段があって登れた。うん、街を一望できますね。でも、それだけ。なんて事が山ほどあった。

 けれど、このゲームはその「見える場所には行ける」という事が最高に楽しめた。

 操作可能になってすぐ目に入る広大な大地。いきなりそこら中にいる高レベルの巨大な敵。他のゲームでは見られないような巨大で途方もない山や建造物など、特徴的な景観が目に飛び込んでくる。SFファンタジーである利点を最大限に活かしている。

 走って跳んで、山に近づく程、遠目に見た巨大なオブジェクトの途方も無さが実感として湧く。同時に、遠目には解らなかった色んなものが見えてくる。無数にいる敵たち。シャレにならないオーバード。ブレイドのキャンプ地。遠目には解らなかった洞窟や小道。そして、他のブレイド隊員さえいない、未知なる秘境や絶景ポイント。

 新たな移動手段を入手する度、見える景色が変わる。飛行ドールで空から眺める景観はグッと来るし、その後ドールから降りて人間視点になっても、どこも同じくらいに細部まで作られていることに感動する。

 見える物がどれも巨大で、実際にその場所まで到達すると、本当に豊かに色々なものが見えてくる。見えるものが気になり、いざ到達すると、ちゃんと色んなものがあるから、また見える場所に行けるという事にワクワクするし、楽しくてどんどんウロウロしたくなる。

 ゲームプレイだけを思えば楽しくもないクエストだが、ついでに色んなところへ足を伸ばし、ウロウロすればする分だけ新しい発見が出来る事が楽しい。

 

膨大なクエストが積み重なって見えてくる世界

 ゲームプレイとしてだけ見れば面白くないクエストではあるが、積み重ねて行く中で見えてくる設定は魅力的だ。

 先にも書いたが、異星人がどんどん増えてくるとそれぞれの種族の違い、種族の中でも性格志向の違いが露になって面白い。

 異星人の存在が地球人たちにも影響を与え、玉突きで色んな出来事が起こって行く。状況の進行でクエストが増える事が、ストーリークエストを進める原動力になっていたと思う。クエストを重ねるほど、クエストで今度はどんな表情を見せてくれるのかが楽しみになっていった。

 メインストーリー同様そんなんで良いのかよという場面もあるんだが、どちらかと言えば軽いノリの話が多いせいで、そこまで気にならない。そのため、余計に積み重なりによって演出される密度を楽しめたのもあると思う。

 

極端だがやりこみ甲斐のある戦闘

 序盤、クラス(職業)レベルが低く、アーツが少ない頃は楽しい戦闘と言い難い。が、クラスが育ち、取れる選択肢が増えると、どんどん組み合わせが増えていく。

 クラスの成長で覚える、アーツと、スキル(常時効果を発揮する)を組み合わせ、アーツの使用タイミングを考えて使う事で思いもとんでもない爆発力を発揮する。

 たとえばオートアタックでは250前後のダメージしか出なくても、スキルに格闘コンボ、ソウルボイスを組み合わせれば、一撃で数万単位のダメージが軽く出るようになる。

 これはドールでも同じで、強固な装甲によって持久戦も可能ではあるが、むしろ、瞬間火力を如何に上げるかが鍵。再度使用出来るまで60秒以上の時間がかかるような一撃を如何に高めて、敵を一撃瞬殺するか。アーツを使うほどに燃料を消費する為、デバイスや強化アーツをうまく使って燃費良く一発の火力を高めるか、というのが楽しい。

 装備、ドール、燃料、お金、ミラニウム、デバイス、開発・・・考える事が多くあるため、脳がオーバーフローしそうになってくるが、工夫した分、とんでもない火力が出るようになっているのはかなり楽しい。逆に、後半になると特攻・耐性が重要になってくる為、デバイスも含めた工夫なしでは勝てない雑魚敵が続出するようになり、辛い場面も結構多くなる。インナーも含めた鉄板最強スタイルを求めるのが楽しいし、そのためのトレハン要素も充実している。

 要素が多過ぎる、かつ、高レベルの敵が序盤からウロウロしている設計な為か、もうバランスが取れているのかいないのか、よくわからないところが逆にすごい。話の進捗に合わせて順当に強さがスケールアップするような構造ではないため、ストーリーボスを瞬殺なども可能にはなっているが、少なくともストーリークリアするまでは進めても進めてもまだ強敵犇いている。決して簡単な類のゲームではないが、工夫すれば冗談のような数値で応えてくれるというのは良い事だと感じた*6

 

膨大な要素全てが最高ではないが充分に面白い

 膨大な要素の全てが最高な出来ではない。細かい痘痕を挙げればまだまだある。ホッパーカメラいる?とか、ドールで走っていると虫がクソ邪魔とか。

 ボリュームからして、忙しい社会人にはめちゃくちゃ不向きなゲームだし、要素が多すぎてシステムを掌握するのも大変だ。物語やキャラの魅力を求める人には向いていないっぽい、などなど、人を選ぶゲームだと思う。

 まぁ、でもそんな事より、オープンワールドで、ただ歩いて見えた場所を目指すだけでドキドキした事の方が上回った。クエストを積み重ねて世界が見える方が楽しかった。膨大なやりこみ要素が膨大過ぎて、もうその日の気分でやりたい事をやるしかないのが面白かった。

 メインストーリーはともかく、設定に関する謎は気になるので、なんとか続編を出して欲しいと感じる。そして、願わくば、また本作に匹敵するだけの新たな惑星ミラで、探索と冒険をさせて欲しい。

 それまで、もうしばらく今の惑星ミラをウロウロして遊ぼうと思う。

 

*1: 放置時間を含む為、実質120時間程度だと思う。それでも120時間て

*2: 人を選ばないゲームなんてないけどこのゲームは極端に選ぶ傾向がうんちゃらかんちゃら

*3: いつの間にかブレイド以外の道、ないやん?そうでないとこっちも困るんだけど、なら何故普通の生活を送るという選択を提示したし

*4: そもそも続編が出せるのかどうか、という事は考えないようにする

*5: ゲームの出来や、情報の露出タイミングなどを思うと、パブリッシャー的には、かなり辛い売り方にせざるを得なかったのかな、という感じ。磨き込み出来なかったパートを残し、しかも、未完で出すしかない状態だったんだろう。とは思いつつ、遊ぶだけの身としては、ただ、勿体ないと感じる

*6: あくまで数字による爽快感重視だが。特にフォトンセイバー使ってると、ヒットした事そのものに爽快感なくてな・・・