ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「ウィッチャー3:ワイルドハント」感想

 「ウィッチャー3最高かよ」という感情以外死滅した。俺です。

 本編をクリアしたので今日はその感想を。

 基本の感想は序盤感想から大きく変わっていない。

 ウィッチャー3の序盤感想 - ヨコズキゲーム’

 


『ウィッチャ-3 ワイルドハント』 ゲームプレイ トレーラー - YouTube

 

プレイ状況

 プレイしたのはPS4版。グラボが条件を満たしていればPC版にしたかったが断念。

 難易度はストーリー&アクションで。瞑想があって良かった(中盤まで気付いてなかったけど)。

 メインクエストをクリアし、エンディングは、はげ山以降をやり直し、2種を確認(ウィッチャーEND・死亡END)。

 運良く遭遇出来たサイドクエストは全てクリア。まだまだやり切っていないものがあるので、wikiなどで総攫いしたい気持ち。

 クリアレベルは35。ギリギリでトロフィー「マンチキン」を達成。

 

なりきり型オープンワールドRPG

 ポーランド近辺の国では有名らしいファンタジー小説が原作。現実的な中世風ファンタジー世界で、モンスターハンターのゲラルトさんになりきってプレイするダークファンタジー。

 エルダースクロールシリーズのオブリ・スカイリムなどが、比較されるゲームとして名前を挙げられがち・・・だが、主人公=プレイヤーとして、世界に放り出される向きが強いあちらのシリーズに対し、ウィッチャー3はゲラルトさんという一人の男の旅を第三者としてコントロールする、あるいはなりきってプレイするところに重点が置かれている。戦闘システムやアドベンチャーパートなどは、バットマンアーカムシリーズに通じるところがありつつ、長時間、会話・情報収集が中心のプレイにもなる。そうした点なども含め、スカイリムなどとは感触は全然違う。ましてやダークソウルやドラゴンズドグマなどとも全く別物だ。

 

ウィッチャーサーガの完結編

 タイトルに「3」とある通り、1作目から続いてきたウィッチャーシリーズの完結編となっている。

 前作を未プレイでも、ゲーム内でこれまでの流れをおさらいするタイミングがあり、公式サイトで軽く設定を読んだ程度でもちゃんと楽しめた*1

 が、プレイ済みの場合、前作までの選択肢を任意に反映させる事も可能なようだし、プレイ済みであればもっともっと楽しめたに違いない。何より、登場するキャラ達がより一層輝きを持って見えるんでしょ?最高としか思えない。今から遡ってプレイするのは辛いかも知れないが、また時間があればチャレンジしたい。

 

地味だが、やり応えのある戦闘

 戦闘方式はオートターゲット方式のシンプルな近接アクション。連続コンボを華麗に決めて戦うようなものではなく、一発一発をきっちり叩き込んで行く割と地味なスタイルだが、遊びやすい。動き自体は多少もっさり。方向スティックとの組み合わせで一撃ごとにターゲットを切り替えて戦ったり、ロックオンしてじっくり一体の強敵と戦える(ボス戦ではロックオン出来ないケースも多いが)。要はバットマンのフリーフローコンバットだよ。

 育成は緩慢で地味。初期でほとんどの能力が使用可能になっている。雑魚戦ではほぼ育たず、経験値稼ぎはほぼクエストで賄う形となる。

 メインの攻撃方法に合わせて物理攻撃に特化して強化したくなるが、このゲームの場合、重要なのは魔術=印。5種と少ないながら、使い分けると確実に有利な立ち回りが出来るようになる。どれも有用だが、特に、簡単に敵の数を減らすアクスィー、回復にも使えるクエンの印は、第2モードを最速で使用出来るようにしておきたい。次点で永久防御弱体+炎上で継続ダメージのイグニだろうか。

 また、事前に敵の種類が解っている時は、武器にオイルを塗り込んだり、霊薬による強化を行うと(これまた地味ではある)、確実に敵の撃破が早くなる。専門職人っぽい雰囲気も出てカッコイイ。重要。

 

探偵要素がゲームを大きく豊かにしている

 ウィッチャーは、独自の超感覚で、常人では見落とすようなものにも気付く事が出来る。能力を使う事で、他人の足跡や匂いを探知、画面に可視化してくれる。ちょっとした物盗りを追跡するくらい、ウィッチャーには造作もない。そこにゲラルトさんの高い洞察力も加わって、最高の探偵気分が味わえる。

 ゲーム中、頻繁に繰り返される調査・追跡劇は、怪物狩りや事件解決を豊かにしており、この要素がゲームの面白みを大きく広げてくれている。

 

エリアは分かれていても巨大なマップ

 ウィッチャー3のマップはいくつかの地方に分かれており、エリア間の移動ではローディングが入る。

 ただ、それもやむなしと思えるほどマップは広大。最初のホワイト・オーチャードを出た時は「このくらいのサイズごとに切り替えか、案外小さいな」と思ったが、ヴェレン~ノヴィグラドに到着すると、すいませんでしたと土下座したくなるほど広い。

 現実的な中世世界な為、土地ごとの景観の差異は抑制の効いたものだが、中世ファンタジーの景観はきっちり総舐めしてくれている。

 

過酷な世界

 オープニングムービーの時点で、兵士が烏に頭を吹っ飛ばされる、えげつない描写が飛び出す。

 本編でも描写は過酷だ。斬られた兵士は身体が両断され、首がすっ飛ぶ。動物や怪物からは内臓が飛び出す。街道で殺された馬、浜で死んだ鯨はシャレにならない量のモツを転がしている。

 過酷で現実的な世界を容赦なく描く為、グロ描写にも躊躇がない。戦争真っ最中の首都近郊では、通り道にぶら下げられた死体が列をなす。戦地の近辺では死体がごろごろしている。

 過酷なのはグラフィック表現だけじゃない。オーソドックスとも言えるファンタジー世界の設定に、緻密な社会の構造が乗っかり、複雑な状況と人間模様が描かれる。貧困にあえぐ人々は情け容赦なく他人を利用したり出し抜こうとする。

  基本、主人公ゲラルトさんの職業、ウィッチャーは畏怖を通り越して滅茶苦茶嫌われている。地方では「この余所者が!」「流れ者風情が・・・」という田舎者 特有の態度を取られ、都会に出たら出たで「この田舎者が」「変人が・・・」と蔑まれるに加えてどこにいても「ウィッチャーは出て行け」「化け物め」と罵られ続ける。俺が何をしたって言うんですか(結構色々してる)。

 情けをかけて助けた人間にすら罵られたり、弱者という立場を利用して加害者になる者がいたり、力を持った途端、悪事に手を染める者がいたり・・・基本ろくでもないヤツしか出て来ません。みんなすぐに荒事で事を片づけようとするしな・・・(木の良い友人でも平気で強盗を提案してくる)。そこでポロッと良いヤツが出てくるとすごく気に入ってしまうのだけど、一側面だけ見て考えるのは良くないよね、とブレーキがかかる程。

 

何より素晴らしい会話

 このゲーム最大のポイントは、豊かな設定背景に支えられた最高の会話。

 先にも書いたように、このゲームの世界は過酷で重い。

 けれど、このゲームの場合、ダイアローグの出来が良く、単純に重いだけ話になっていないのが良いところ。言葉のチョイスや会話の運びが軽妙で、どっしり重い気分にならない。まぁ酷い話が多いけど、それでもニヤリとさせられる会話がしょっちゅう登場する。

 原作や、翻訳前のテキストもきっと出来が良いんだろう(想像でしかないんだが)。とにかくダイアローグが滅法良い。ずっとこの世界の話を読んでいたくなるほどに良い。渋すぎるほど渋いが、困っている女性は放っておけないと噂になったり、突然口から出まかせに錬金術師に弟子入りしたくなったりする男、ゲラルトさんを始め、どのキャラもよくある造形なのに、テンプレートな表現に頼らない、いいキャラばかり。

 膨大なクエストがあるにも関わらず、どれ一つとっても適当に感じるようなものはほとんどなく、濃厚で味わい深い。いや、そんな雑な展開なの?!ってクエストもあるのだけれど、平均以上の出来を感じる事が多過ぎて、多少不出来なクエストが霞む。

 各種ジャーナル情報の説明は、ゲラルトの詩を歌う吟遊詩人ダンディリオンの語りという体裁になっており、時々ダンディリオンの私的な感想が混じるのが楽しい。

 なんだかんだで、膨大にして長大なこのゲーム最後まで飽きずに楽しめたのは、一重にテキストの面白さのおかげだろう。

 ありがとうCDPR、ありがとうスパイクチュンソフト

 

メイン女性陣がちゃんと美人

 前にも書いたけど何度でも書く。このゲームは女性キャラが美人。

 モブやサイドのキャラはまだまだ微妙だが、メインヒロインである女魔術師たちはほとんどが美人だ。多少好みによって見解は違うだろうが、シリ、イェネファー、トリス、キーラはそれぞれ別系統の美人なんじゃろう、と素直に思えるレベル。素晴らしいと思います。俺はイェネファーが一番好みです。すげえ扱い辛くて面倒臭い性格してるけど、ゲラルトさんとはお似合いだと思います。あと、娼館の女主人とかも結構嫌いじゃない*2

 最近の洋ゲーは一気に女性モデリングのレベルを上げて来ている。あとこれで子供のモデリングもちゃんとかわいくなれば隙無しになるんだが、海外では子供うぜえから出すなって文化だからまだまだ先は長いのかな・・・。

 

至らないUIとロード、バグの数々

 いいところもたくさんがあるが、パッと解る欠点もたくさんある。

※※以下の記載内容は、Ver1.03時点までの感想。Ver1.07アップデートによって、かなりの部分で改善されたが、一方で結果fpsや動作が不安定化になったりバグも誘発している様子。しかし頻繁にアップデートを重ねてくれる為、最終的にはもっとより良い状態になると思わせてくれる。CDPR最高(2015/07/23)。

 まずは使いにくい道具UI。適当にプレイしていても、インベントリがモリモリ埋まる。旅人であるゲラルトさんに倉庫は無い(後にアップデートで追加された)、不要なものはどんどん処分しないと、あっという間に重量オーバーになる。しかし、右も左もわからない序盤は「素材」と書かれた道具はすべて持っておきたくなるもの。書類関係も、捨てるのは勿論、売り飛ばすのも気が引けて、何となく手元に置きっぱなしにしてしまってどんどん溜まる。クエストアイテムも、関連クエスト終了後にも売れないものがチラホラあったりして、重量を圧迫していく(多分大した重量ではないんだろうが)(これまたアップデートでほとんどの素材重量が0になった)

 中盤以降、やっと把握or諦めがつき、ほとんどの書類・食料品を売却、錬金素材も原価の高いもの以外は10個程度に抑えて売り飛ばすようにしたものの、インベントリの切り替えが重い事に変わらず・・・。あと、タブ表示の面積がきつかったのかも知れないが、オイルや霊薬・抽出液だけ別ページにして欲しかったな。

 また、ロード時間の長さもきつい。膨大なマップをロードの度にまるごと読み直しているのか、ちょっとやりなおし、の度に1~2分待たされるのはきつい。こればっかりは短い方が圧倒的正義・・・。全戦闘の中でも、カード大会で戦うエルフとの拳闘が一番鬼門だった。6回くらいやり直したんじゃないかな・・・。サシャ、その位置、邪魔なんだけど!!その度に苦痛なロード。よそ見してる間にロードが終了、再開して先制パンチをもらう。殺すぞ。

 仕様上の問題以外に、バグも多かった。テクスチャが読み込まれないまま始まってしまうイベント、配置が狂って空中に浮くキャラクター、馬でダッシュしてる訳でもないのに読み込みが間に合わず透明人間のモブが発生、土地と草の表示位置がおかしくなって奇妙な世界を歩く羽目になる、突如潜水が不能になる、そしてエラーからのクラッシュ・・・などなど・・・。

 クエスト関連のバグもある。何度も始まるトリスのサイドクエストや、先に解錠してしまうと進行不能のまま残る埋蔵品クエストなど。本筋に関係ないのでそのままスルーしたが引っかかりはする。

 エラーの結果、セーブデータが壊れてしまった事もあった。たまたま進行には問題なかったが怖い。ロードしようとしたらエラーを吐いたので気付いたが、他にも壊れたチェックポイントセーブがあったかも知れない。

 アップデートのお蔭か、最後まで遭遇しなかったが、メインや大事なサイドクエストの進行に関わるバグもある(あった?)ようだ。膨大なゲーム故の事だろうが、しょうがないでは済まないし、せっかくのすごいゲームが勿体ない。今後のアップデートで更に安定性を上げて欲しいところ(そしてその後アップデートで多分安定性は上がった)

 

しょうがないけど残念さのすごい規制

 先に言っておくが、別にエロが見たいんじゃない。ただ、そのダサい下着が気に食わないんだ。

 エロシーン自体、エロくて抜けるってもんでもないし。ユニコーンセックスで抜ける?むしろ普段の会話シーンの方がさりげなくエロくない?

 いや、とにかく、女性キャラのつけているハンカチブラがダサい。乳首が見えそう、見えなさそうに関わらず、ちょっとでも露出が高めだとクソダサいハンカチブラ。しかも脅威の普及率でみんな同じブラ。乳首が危ないキャラなら解るんだよ。でもトリスとかにまでいらなくない?DLCで衣装替えても付けてるのかよ。肌のテクスチャーに直接書き込んでるからしょうがない・・・なんて思わねえよ*3。エロシーンで下着をつけてるのは百歩譲って諦めよう。そういう趣味の人たちって済ませる事にする。そんなしょっちゅうエロシーンがある訳でもないし、ゲラルトさんも、靴は履いてもらったままするのが趣味みたいだし。でも、普段からそのクソダサ下着が見えてるのは勘弁ならねえよ・・・。どんな文化だよ。

 映画で出てくる乳首はオーケーで、ゲームに出てくる乳首は気の狂ったファッションセンスでも死守しないとダメってどういうこと?!みたいな感情が流石に飛び出してくるぞ。煽ってるのか?!

 俺がPC版遊んだとしても、コンシューマ版ウィッチャーワールドに、気の狂った乳首死守ファッションが大流行しちゃってるのは厳然たる事実なんだ。クソ過ぎる。

 ほんと、素晴らしいものに仕上がってるだけにそこに泥を塗るような規制はほんとアホくさいしくたばれ*4

 

納得の顛末と語られなかった物語

 クソダサ下着から離れよう。しょぼいグラボを買い替えなかった自分が悪いんや。

 2種のエンディングを見たが、どちらのエンディングもそれぞれに納得いく顛末だった。最後のシリの行動はちょっと唐突だったけどさ。まぁ、盛り上がりに盛り上がりを重ねたかったんだろうね。

 ゲラルトとシリの事だけでなく、特に良いと感じたのが、帝国・レダニア・その他による国家間の関係性と顛末。どの国がどのように残っても、一つの歴史として納得が行くようになっている。ラドヴィッドによる阿人弾圧は絶対に回避したかったので、どうあっても確定で暗殺したけどな。あと、永遠の炎は滅びろ。

 シグとゲラーの2択はきつかった。どっちも好きなのよね。ロッシュ達はどうでも良かったんだけど。どちらも生き残る選択肢を用意してくれないのが憎い。でも、しょうがないと思えるし、それぞれの経緯を思うと納得できてしまう。

 ただ、一方で語られなかった物語の顛末も多く、気になる。しかし、語られない物語がある事が痘痕と思わない程に楽しませてもらえたのは本当に最高。

 女魔術師会のその後ってどうなったんだろう。イェネファー無き後、フィリパ達はうまくやったんだろうか。アヴィラックはあの後どうしたのか、男爵は山脈で無事奥さんを治せたのか、プリシラのその後の生活は・・・。続きが気になるし、この世界のこいつらをもっと堪能して見て触れていたいと思わずにいられない。

 

高校時代に遊んでみたかった

 思い返すほどに「最高だ」という感想が出てくる。

 決して完璧で快適で優雅な旅路ではなかった。

 ゲラルトさんはちょっとの段差で死ぬし(最終決戦で猟犬と戦った時崖から滑落して死んだの超ださかった。俺のせいだけど)、ロードは長いし、動作が不安定な時はちょこちょこあるし、スケリッジの海は無闇に広いし、ハーピーセイレーンは戦うのが面倒。

 しかし、政治には中立と言いながらどんどん巻き込まれ、感情はないと言いながらも感情豊かに人間模様にとらわれ右往左往し、のっぴきならず国家の興亡に関わってしまうダイナミズム。細かなデザインや造形全ての気の利いた事。クソみたいなヤツばかりなのに、魅力的な会話を交わし、堪らないセリフの応酬がなされ、選択が連結して物語を芳醇にしてくれる楽しさったらなかった。

 タクティクスオウガを、ペルソナを遊んでいたあの頃、それに加えてウィッチャーを遊んでいたら、より一層の破壊力を持って全身を貫かれていただろう。その辺で拾った棒にサラダ油を垂らすくらいしていたかも知れない。「これは君のおとぎ話だ。君に従おう」というセリフを使う機会を虎視眈々と狙ったかも知れない。

 王道なファンタジーゲームが遊びたいと思う人は、手に取ってみて欲しい。特別目新しい事はしていない。しかし、高品質な積み重ねによる、贅沢な体験が出来ると思う。

 

 

今日は以上。

 

*1: 直後に1をプレイし始め、更にちょっと調べてみて解ったが、シリーズを全てプレイしても原作にはあってゲームでは描かれない「ゲーム以前」が存在する。ゲラルトさんが記憶を失う前にあった出来事、一度の死、その後の復活、イェネファーとの馴れ初めなどなどは直接プレイを通して体験出来ない。2では失くした記憶を取り戻す過程が描かれるので、そこである程度解るのかも知れない。にしても正ヒロインであるシリ、イェネファーの直接登場が3で初だったとは・・・

*2: 尚、突然思い出したので書くと、リブート版トゥームレイダーのララは、インゲームのモデリングを見てると然程美人に思えない。なんか下膨れ気味で目周りがヘナチョコ気味であんまり魅力的に思えない。ムービー用の方はちゃんと美人なんだけど・・・

*3: それはそうと、女性のボディーテクスチャーが全部一緒って事はみんな乳首は同じなんだよな・・・いや、もし乳首のテクスチャーそれぞれに書き換えてたら・・・?!??!

*4: 実際のところ、規制に対して微妙な対策をしたのはディベロッパーなりパブリッシャーな訳だけど、作品の内容が良かったので、感情が結局しょうもないと思ってしまう規制に対して向かっている悪例