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ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「バットマン:アーカムナイト」感想

バットマン 感想 海外 アクション アドベンチャー

 先週の件で動揺している事に、動揺していた。俺です。

 いつまでも凹んでいたところでしょうがない。何故凹んでいるのか言語化したところで何がどうなるでもなく。

 何より、ただいつも通り、ゲームを遊んで楽しむのが一番。

 ということで「スプラトゥーン」でブラスター以外にチャレンジしたり、バットマンアーカムナイト」を遊んだりして過ごしていた。

 

バットマンアーカムナイト」のプレイ状況

 アーカムシリーズ最新作=最終作「バットマンアーカムナイト」が先週発売。

 早速、バットモービルで爆走したり、滑空したりして遊び倒している。

 まだまだ遊べる内容は多いし、スタッフロールも見届けた訳ではないのだが、全要素100%までクリアするには時間がかかりそうなので、ここで一旦感想を書いておこうと思う。

 

 現在のプレイ状況は、メインミッションをクリア。

 現在は残りのサイドミッションやリドル解きに奔走している最中。

 リドラーミッション、ペンギン、トゥーフェイスマンバット、ブラックファイア、ファイアフライ、ハッシュ、空中ドローン破壊、車両破壊などのサイドミッションはクリア。リドルは243個中80個程度クリア。

 DLC関連は手つかず。


ゲーム『バットマン:アーカム・ナイト 究極のプレイ動画編』 2015.7.16発売 - YouTube

 

 

アーカムシリーズの基本

 バットマンの原作コミックを独自の解釈で再構築した最高のシリーズ。

 フリーフローコンバットと呼ばれる独自の近接格闘は的確にコンボ繋げる事に主眼を置いたシステム。半自動で敵を追尾してくれるお蔭で、雑にスティックを傾けても大体狙って敵を攻撃出来る。

 コンボを繋げる、と言っても、デビルメイクライシリーズのようなアニメ風味でテンポの速い動きではない。リズムゲームのように、攻撃・カウンター・攻撃・ジャンプ・カウンター・攻撃…という感じで、少しじっくり目にボタンを押して行く余裕がある。

 序盤こそ適当に攻撃するだけでも勝てるものの、敵のバリエーションが増えるに従い、的確にガジェットを使用して、敵の特性に対策していかないとコンボが続かなくなる。敵に合わせてガジェットを使いこなし、よりバリエーション豊かな攻撃で敵を翻弄出来るよう、修練するのが楽しい。空中コンボや格闘ゲームに見られるコンボ(連続技)など、性急さの中で正確な操作を要求される事が無い為、自分のような余りアクションゲームがうまくない人間でも遊びやすい。

 近接で真っ向戦うだけでなく、闇から闇へ移動し、敵に気付かれる前に殲滅するステルス戦闘も充実。ワイヤーで敵を吊るしたり、バットラング(ブーメラン)で敵をおびき寄せ、爆弾ジェムでまとめて気絶させるなど、ガジェットを駆使してのステルス戦は、それだけでも充分面白い。

 更に、映画では余りフューチャーされる事が少ないが、バットマンは世界最高の探偵でもある。透視レベルのバットアイカメラによって、各種痕跡を余さず見抜き、敵を追跡したり、情報を収集し、事態を解決するアドベンチャー要素も楽しい。

 複数のゲームメカニクスが、高レベルで混合され*1バットマンというキャラクターと、世界観、魅力的なヴィラン(敵)が表現されきっている。

 

アーカムシリーズのこれまで

 第一作「アーカムアサイラムでは、原作にも登場する凶悪犯罪者御用達の精神病院を舞台に、ジョーカーを中心とする無数のヴィランバットマンの激闘を描いた。シリーズに通じる基本的な要素が最初からバッチリ完成しており、オープンワールド要素こそないものの、既に最高の一本。リニア進行故にシンプルかつ高品質なゲームプレイはシリーズ後発作品にも劣らない。

 

 第二作「アーカムシティー」では「ゴッサムシティ旧市街まるごとが犯罪者収監施設として隔離された」というトンデモ設定で、街規模のバトルフィールドを提供し、よりダイナミックな移動と、オープンワールドなゲームプレイを提供しつつ、アサイラムにあった要素もボリュームアップしながら盛り込まれ、バランス良く遊べる傑作。

 尚、アーカムシティープレイ当時の感想は以下リンクから。

「バットマン:アーカムシティ」 - ヨコズキゲーム’

 

 第三作「アーカムビギンズ」シリーズで唯一開発会社の違うブリッジ作品。素材はアーカムシティをベースにしているのだが、細部の調整などに差を感じる。何よりコンシューマ版は動作が不安定で、フレームレート低下が気になり楽しめず、発売時はPS3版を購入するもプレイを継続する気になれなかった。

 システム面での進化はほぼないが、充実の近接戦闘ヴィラン戦、バットマン・ジョーカーを掘り下げる物語は充分に楽しめた。散らかった導入、PC版以外では動作が不安定なのが、実に勿体ない。現行機でブラッシュアップ版を出してください。

 アーカムナイトプレイと前後してプレイしたビギンズの感想は以下リンクから。

「バットマン:アーカムシティー+オリジン(ビギンズ)」感想 - ヨコズキゲーム’

 

アーカムナイトはどう変わったか

 物語はアーカムシティとほぼ地続きで始まる。前2作を前提として進む会話や設定状況もあるため、前2作をプレイしていないとなかなか飲みこみ辛い部分がある。と言うか、アサイラムもシティも面白いから、まずそっちをやった方が良い。

バットマン:アーカム・ツインパック

バットマン:アーカム・ツインパック

 
WARNER THE BEST バットマン:アーカム・ツインパック

WARNER THE BEST バットマン:アーカム・ツインパック

 

  海外版ではリリースされているゲーム・オブ・ザ・イヤーエディション(DLCまで入った完全版)じゃないが、安いから気にしない方向でひとつ。

 

 さて、アーカムナイトでは大きな新要素としてバットモービルとデュアルコンバットが導入されている。

 これまでのアーカムシリーズでは、デモ中などにヴィークル(乗り物)が登場するものの、プレイヤーが任意に操作する事は出来なかった。今回はついにバットモービルが操作可能となり、ゴッサムの街を高速で走り回る事が出来る。また、バットモービルは戦車型に変形可能で、タンクモードでは破壊の限りを尽くせる。

 デュアルコンバットは操作キャラをチェンジしながら戦える近接・ステルス戦闘モード。使える状況が限られているので、新要素としては若干影が薄いが、圧倒的な殲滅速度と、コンビネーション技によるフィニッシュムーブは滅茶苦茶恰好良い。

 また、アーカムシティーの5倍程度とも言われるほどマップが広がり緻密になっている。しかし、移動の快適性も削がれておらず、グライド時間も更に延長、グライドからのブースト速度・距離もアップ、グラップルポイントも移動に便利な場所を自動でチョイスしてくれる為、モービルを使わずとも相当に速く移動できるようになっている。ファストトラベルがなくてもほとんど気にならない(と言うか移動自体が楽しい。重要)。

 

圧倒的密度のゴッサムシティ

 旧市街の一部を隔離した・・・という設定でなんとか作り上げられていたアーカムシティと違い、今回はアーカムシティ以外のゴッサム全域が登場する。一般市民は退避したという設定で、市民の前で活躍したり、市警にも追われるバットマンはお預けの様子。どう考えてもヴィランによる被害より、モービル爆走による被害の方がでかそうなのでしょうがない。

 マップの広さも高さも密度も桁違い。手抜かりなく作られた街の外観は素晴らしく、テクスチャの遠近切替も非常に滑らかで、グライドやモービルによる高速移動を行っても、フレームレートはかなり安定。素晴らしい。

 雑魚の同時表示数も相当増えており、バットアイで透過すると数十人が視界に入ってくる(雑魚をモービルで追うとワラワラ逃げるのが楽しい)。

 アップカットなどのディティールは、これまでと差を感じない。が、そもそもアーカムアサイラムの頃から綺麗だったので充分な出来。強いて言えば・・・アイビーの肌、もっと綺麗にしてあげても良かったんじゃないかな!!露出の高い見た目で無理すんなおばさんって感情が爆発し続けるだろ!!*2

 

最初からほとんどの要素が全開放されている

 物語は、アーカムシティーの事件後に始まる為、アーカムビギンズと同様、バットマン最初からほとんどのガジェットが使用可能となっている(フリーズ、エレクトリックについては物語の進展で解除される)。

 最初から色んな操作が出来るが、それによって操作の把握が難儀だったビギンズと違い、各種要素を段階的に使わせるようにイベントが組まれ、ガイドも親切なせいか、操作で混乱したりする事はほとんどなかった。ちょっとの違いで印象が大きく変わるな、と感心する一方、アーカムシリーズが初体験の人は、これでも結局把握し切れないんじゃないかと思ったりする。ほぼ全ボタン使いまくるからな・・・このゲーム。まぁ、それ以前に話が思いっきり続き物なので、アサイラムから遊んだ方が絶対に良いと思うが。

 最終的にはアーカムシティー同等以上になる近接コンバットと違い、ステルスについては、新要素のフィアーテイクダウンがかなり強い。が、強すぎて、従来のようなステルス戦闘を展開する必要が薄まっており、若干ライトになったように思う。

 ガジェットによる謎解きについても、バットモービルや、ボイスなんちゃら~など、新要素を利用するものが多く、せっかくの豊富なガジェットが仕掛けには活かされていない印象もある。シリーズ通して考えると、3作目の新鮮味を出そうとした結果のようにも思うが・・・。バットクローなど、トロフィーを取る時くらいしか出番がないし、ラインランチャーはその存在をほぼ忘れる。で、肝心の必要な時に思い出せないという。

 

街の作りは高密度だが中身は薄く感じる

 ごく序盤こそ、メインミッションを進めるしかないものの、進展によってサイドミッションが次々アンロックされ、バットマンの活動はどんどん忙しくなる。

 行方不明の消防隊員を探し、連続殺人犯を追い、敵基地を破壊し、爆弾を解除したり・・・相変わらずリドラーがしつこい。

 ただ、忙しいは忙しいのだが、広くなった街に比例してサイドミッションの量が増えている訳ではなく、密度自体は薄まったようにも感じた。

 リドラーリドル数は243個でも充分多いので(アーカムシティでは脅威の400個だった)、登場ヴィランを増やすような方向で密度が上げられなかったものか、という思いはある。

 アーカムナイト、スケアクロウリドラーのような、しょっちゅうラブコールを送ってくるバッツ好き好き連中は、嫌でも目立つのだが、それ以外のヴィランは、かなり影が薄い。

 メインミッションは、ほぼアーカムナイトやその私兵とのバトルが大半を占めており、他ヴィランがフューチャーされるタイミングがほとんどない。多くのヴィランはサイドミッションで戦う事になるのだが、割とあっさり目の内容が多く、中にはバトル無しで終了するヴィランのいる。この点、色んなヴィランと色んなバトルがてんこもりだったアーカムシティーの方が楽しかった*3

 ヴィランをとにかく出せばいい、というものではないが、せっかくの巨大なゴッサムが用意されているのに、やる事が、雑魚殲滅と爆弾解除、あとはリドルばかり、というのはちょっと寂しい。

 

高難度のレースが辛いが最高のバットモービル

 今作初導入という事で、徹底的にフューチャーされているバットモービル

 メインミッションでも、サイドミッションでも、バットモービルを使わないと進まない場面が多い。

 特に、リドラーがレースコースを作っているのは笑うしかなかった。どんだけバットマンの都合に合わせてくれるんだリドラー。あと、ゴッサム地下にこんなレース場を造られて、何故誰も気づかないのか。それこそが最高のリドルだろ。

 リドラーのレースは自分にはかなり難しく、ポーズメニューからのリスタートも若干遅いせいでそこそこストレスが溜まるものの、繰り返し挑戦すればなんとかなる範囲*4

 事前の海外レビューで「バットモービルにうんざり」という評を見て、プレイ前から覚悟が出来ていたせいか、バットモービルの無理押しは然程気にならない。

 それより、大抵の小物オブジェクトは勿論、コーナーの角や他のゲームでは到底破壊出来ない柱なども易々と破壊して爆走出来る気持ち良さが強い。妙にリアが軽くてジャンプの着地後、方向制御がいたずらに難しいのはなんとかして欲しいけど・・・。

 あと、バットモービルに直接落下して搭乗するのが滅茶苦茶かっこいい。なんなのアレ。

 

メインミッションストーリーについて

 少ないボス戦バリエーションや、密度に不満はあるものの、物語自体は普通に面白かった。

 ジョーカーの存在をあんな風に押し出してくるとは。お蔭で、シリーズで一番、ジョーカーを堪能出来たような気もする。どんだけ相思相愛なんですか貴方たちは。

 なんていうか「ジョーカーが出るだけで一気に面白くなる」のがズルい。

 スケアクロウは期待外れの感が否めないものの*5幻覚演出が冴えわたっており、バットマンの狂った精神世界が心ゆくまで楽しめた。最後の一連のシークエンス、最高。

 アーカムナイトさんについては、日本語吹き替えボイスを聴いた瞬間からモリモリ漂う雑魚臭さ通りの帰結で、ちょっと惜しい。ラストミッション:ナイトフォールでまだ何かあるのかな・・・??

 

ローカライズについて

 つい最近、「ウィッチャー3」において、スパイクチュンソフトが凄まじいクオリティーの翻訳を見せつけてくれた後だと、物足りなさは拭えない。

 アーカムアサイラムアーカムシティーも同じ程度の出来だったはずで*6、海外ゲームの翻訳としては平均点ではあるが・・・。筋を把握したり、雰囲気を掴む分には充分だが、会話の成り行きが解りにくい箇所や、文脈を無視した直訳風味な箇所が散見されるのは少し辛い。頑張れワーナー。それか外注しろ。

 

全てを達成しないとエンディングは流れないのか?

 メインミッションはクリアしたのだが、未だスタッフロールは流れず、物語もフィナーレを迎えた感触が薄い。

 サイドミッションも片づけてしまわないと、完全なるクリアとはならないようだ。

 残ったサイドミッションには、膨大にあるリドラーのリドルも含まれる。マジかよ。

 オープンワールド風な構造で、サイドクエストが任意と見せかけ、最後にコンプリートを半ば強要してくるのはちょっと残念。まぁ、これはバットマンを表現するゲームであるし、整合性を重視すれば正しい選択、とも考えられるが・・・。リドルの難易度が全体に上がっているので、正直かなりきつい。いつになったらエンディングロールを見れるんだろう(リドラー以外コンプで一応エンディングロールは見れた。が、真のENDが待ってるらしいので結局全てやるしかない→その後真ENDまで確認したが、特にどうしても見ておかないと困るようなものでもなかった。リドラー戦は結構楽しかった。)。

 

まだまだコンテンツ盛りだくさん

 リドルがコンプリート出来ていないのでお預け食らったままのリドラー、いくつかの爆弾処理、見つけれていない消防隊員、アズラエルミッション、そもそも探しもしていないシミュレータチャレンジ群・・・まだまだ遊んでいないサイドミッションが大量にある。

 本編のサイドも終わっていないのに、それに加えて、スケアクロウナイトメアパック、ハーレクィンパック、バットガールパックなどのDLC*7も既にリリースされていて、レッドフードパックも9月にはリリースされる(一部店舗予約だと先行リリースされている)。

 まだまだやれる事は満載。最高のシリーズも、これで完結なのだし、少なくとも、本編100%まではバットマンを楽しみたい。リドラーも地下で待ってることだしな。

 

最高のシリーズだった

 アーカムナイト自体は若干の痘痕も目立つが、結局これも充分に面白い。

 最後に、シリーズ全体への感想を書いて終わる。

 キャラクターゲームとしてだけでなく、普通にゲームとして面白いものを作り上げ、キャラクターゲームというジャンルを大きくジャンプアップさせたアーカムシリーズ。

 アクション、ステルス、調査・探索のアドベンチャー要素・・・海外ゲームが得意する要素が全て詰まったバットマンというキャラだからこそ、起伏と密度に富んだ幸福なゲームに結実した・・・という側面はあるんだろうが、それにしても、複数の要素を一つにまとめ、作り上げたロックステディーには、感謝しかない。

 バットマンでこんなに面白いゲームシリーズを作ってくれてありがとう。

 まだまだゴッサムが抱える事件は膨大で、それらを俺のバットマンが全て解決させる事が出来たら、またアーカムシリーズを、アサイラムから順に遊んでみたい(そんな時間があるのかはともかく!)。ついでの我儘を言えば、PS4で配信プレイしたいんで、全部吹き替えてHDコレクション出してくれませんかワーナーさん。頼む!!!

 

※※アサイラムをプレイしながら、書いた感想B面は以下リンク。

 再びアサイラムへ(アーカムナイト追記) - ヨコズキゲーム

 

 

今日は以上。

*1: 一方で、一つのゲームシステムだけを遊びたい人には、他の要素まで強要される事が弊害にもなり得る。しかし、これほどしっかり作られたもので文句を言うくらいなら黙って別のゲームを遊ぶのが健全とすら感じる

*2: 最近の海外ゲームは女性の造形がきちんと美形になってきているが、ロックステディーはそこについては致命的なまでに下手くそだ

*3: 代わりにアーカムシティでは個々のキャラの掘り下げや、物語上の整合性が犠牲にされていたように思う。アーカムナイトもざっくり片づけている箇所はあるが、少ないメインヴィランとの闘いをじっくり描く方向になっているせいか、少し方向性は違うように感じた

*4: なんとかなったレースに比べ、チャレンジのレース&タンクバトルの方は本当に辛い。あれは本当に辛いし三ツ星を取れる気がしない

*5: しかし、DLCスケアクロウミッションは手つかずなので、そっちに期待

*6: あくまでぼんやりした印象。ちなみにその後、PC版を有志の日本語翻訳で再プレイしたが、素晴らしかったです

*7: しかし公式サイトを見ると、これらDLCは英語音声・日本語字幕に、日本語音声が混じる仕様らしい。何故そうなってるのかは解る。解るけど、ちゃんとボイスも収録しなさいよ・・・