ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「The Wonderful 101」感想

 体調悪いループに入ってる。俺です。

 回復しかかる頃、別の風邪にやられてなかなか復調しない。あんなに好きだった冬なのに、抵抗力が落ちるにつれ、段々苦手意識が形成されつつある。

 

 体調悪さをだらだら引きずりつつ、遊び忘れていた「The Wonderful 101」を購入、クリアしたので、今日はその感想。

 

クリア状況

 ノーマルで始めたはずが、いつの間にかイージーに切り替わっており、しかもそれでも尚、苦戦しつつのクリア。101は、ステージごとに評価の出るシステムになっているが、プラチナを出せたのは数えるばかりで、最低評価である参加賞もチラホラある、クリア状況と書くのも烏滸がましい状態。

 ノーマルでのプレイはステージ2まで。

 仲間は70人程度、カクレーガ、プラチナメダルなどは偶然以外手つかず。もう少しやりこみたいところ。

 

見た目と違ってゴリゴリ


The Wonderful 101 紹介映像 - YouTube

 101のグラフィックは、アメコミテイストと、日本漫画らしさが混ざった風味。

 頭身の低さや、華やかな色使い、メタリックな質感の目立つグラフィックは、子供向けのような雰囲気と、いやいやそんな訳ないじゃないですか、という二律背反な雰囲気がプンプンする。プラチナゲームズ製の為、中身はゴリゴリだろうという想像はついていたが。

 実際プレイすると、予想に違わぬゴリゴリっぷりだった。

 

ベヨネッタ+筆しらべな集団アクション

 集団を使うアクションや斜め見下ろし画面のせいか、ピクミンのようなゲームと誤解される向きもあるようだが、実際の中身は、ベヨネッタのようなスラッシュアクションに近い。冒頭こそ、ガード技も回避技もないが、各種装備アイテムを購入して行く事で、プレイフィールはどんどんベヨネッタに近づいて行く。ダッヂオフセットならぬダッヂマインや、ウィッチタイムならぬヒーロータイムを装備すれば、ほぼベヨネッタ

 ベヨネッタとの大きな違いは、タッチパネルを使い図形を描いて武器チェンジ(ユナイトモーフ)する点。

 ボタンで武器チェンジする=「セット出来る装備武器に限りのある」ベヨネッタと違って、101では、戦闘やギミック攻略で、随時増えたユナイトを切り替え、適切に使い分けて戦う事が求められるようになっている。後半ほど、各種武器を敵に合わせ切替、激しい戦いを繰り広げる必要がある。

 

チュートリアル・ガイドのあっさり具合

 ベヨネッタ的アクション以外に、自機がちゃんと集団である意味の盛り込まれたアクションも豊富だ。

 チームアタックをすれば敵に味方をとりつかせ、行動を鈍化させたり、ロックオン出来る。

 集団を増やし、より大きな図形を描けば、ユナイトも大きくなり威力・効果範囲もパワーアップ。

 増えた集団を小分けし、複数の図形を描けば、自動攻撃するマルチユナイト(グラディウスのオプションみたいなものか?)も出来るらしい。

 ただ、自分の場合、そうした集団である意味をきっちり織り込んだシステム大半の要素を、明確に意識する事なく、ゴリ押し気味に攻略・クリアしてしまった*1

 というのも、このゲーム、ゲーム内チュートリアルやガイドがかなり少ない。と言うか、用意されたシステムに対して説明量が釣り合っていない。集団が増えた際、巨大な図形を描けば能力がアップするのは、多分ちゃんと説明されていたと思うのだが、それを実践して体感するタイミングが明確になかった為、自分はなんと終盤戦まで全く気付いてなかった。いや、これは自分が脳死状態でスルーしてしまったんだろうが、それ以外も、取説を読むなどしないとなかなか気付かない仕様が多い。

 チームアタックによる敵行動鈍化は途中で何となく気付いたが、ロックオンは解っていなかったし、マルチユナイトに至っては、ついさっき取説を読んで知ったばかり。インゲームTIPSはミッション中にしか読めず記載内容も足りていない。

 操作についてだけでなく、ゲーム中、突如求められる特殊な動作においても、結構ガイドが少ない。特に特殊な状況が頻発するボス戦においてそれが顕著で、特定動作をガイドしてくれる範囲がやけに狭く、気付かないせいでボス戦が先に進まなかったり、なんとなく倒したけど本当はもっと良いやり方があったのでは?という状況が結構あった。特定図形を囲むと追加の敵集団と戦えるカクレーガもクリア後に知ったし…*2

 

荒い箇所も散見

 上記のように、少々不親切なゲーム内のガイドに加えて、一部の荒い部分もあり、いくつかの場面で、若干のストレスを感じたのは否めない。

 ユナイトガン、ウィップが妙に描きにくく(特にクロー、ブーメラン登場後は余計に難しい)咄嗟の切り替えで失敗しやすい。

 シューティングパートは楽しいが、機体制御が難しい割に、敵のダメージ判定が微妙にシビア。的確に避けるのが難しいのだから、当てるのはもっとザックリしてても良かったのでは…。

 キャラ編成はミッション中にしか行えず、しかし時間停止しない為、タイミングが限られる。パーツ入れ替えもサクッと付外し出来ないのにドリルスプリングでカウンターを食らう敵が出現すると非常に面倒くさい…。

 あと、ユナイトビルドの判定が時々急に厳しかったり(特に序盤)。

 そうした事で若干のストレスを感じた場面もあった。

 

そんな事を凌駕するコテコテの全盛り

 しかし、上記の問題は大した事ではなかった。

 101に込められた熱量とボリュームの前では、最終的に上記のようなわかりにくさは掘り甲斐のある要素でしかなくなり、ちょっとした荒さは気合で克服するものと思えてしまった。

 とにかく、全編テンションがほとんど落ちない。特に中盤以降状況のスケールアップに伴い、ゲームプレイのテンションはどんどんエスカレートした。

 市街~首都を敵から守る戦いから、あっと言う間に世界中を飛び回る戦いへ発展し、お約束の火山、雪原を通り抜け、果ては宇宙まで、戦いのスケールが発展していく。

 普通なら1作目・2作目と分けそうなインフレ要素も容赦なく詰め込み、終盤怒涛の畳み掛けに至っては、しつこいよ!と思わされるまでにギッチギチ。

 ガチンコ肉弾戦は勿論として、ギミックの多い戦闘、同キャラタイプ同士の集団戦、パンチアウトのような巨大ロボット戦に、スターフォックスのようなシューティング*3ミクロの決死圏から、スケールのでか過ぎる戦闘まで網羅し、そのどれもに細かなアイデアや魅せる要素を入れ込んでいる。

 キャラクターも魅力的なヤツらが多い。イメージカラーに沿ったベタな造形に、コメディー要素を絡めたスパイスが少し利かせてある。ストーリー上、メインで扱われるキャラクターは100人中5~6人程度だが、ほぼモブである他100人近くのヒーローも、キャラデザインと設定はバッチリ用意されている*4豪華さ。なんだよワンダ・ヤンって。

 

とことん盛った豪華なゲーム

 同じWiiUのタイトルに、101同様、プラチナゲームズ製ゲーム「ベヨネッタ2」がある。

 前作「ベヨネッタ」をベースに、よりゲームプレイは洗練され、無駄を削ぎ落としつつ、中心であるスラッシュアクション・コンボゲームという部分をよりド派手に楽しめるよう調整されていた。これはこれで最高に楽しかった。

 一方、こちら101はと言うと、「全盛り」という印象が強い。雑味が多い内容ではないが、アイデアが多い。

 ベヨネッタにもシューティングパートなどはあるが、あくまで気分転換、ちょっとしたアクセントの扱いであり、アフタバーナーオマージュの域を出なかったように思う。しかし、101におけるシューティングパートは、結構な頻度で趣向を変つつ何度も登場してくる。ビューポイントみたいなパートまであるし。

 ボス戦闘=1ステージとなっている為、一展開で終わるケースは皆無。大抵、数段階を経てのバトルとなり俄然盛り上がる。ラスボスともなれば、より一層展開の多い戦闘となり徹底的なまでド派手に展開してくれる。

 仲間同士の絆をうるさく謳うのではなく、当たり前のように受け入れ、許し合ったり、ツッコミを入れ合い、力を合わせる中で感じさせてくれるストーリーも良い。どれだけ無茶苦茶に市街が吹っ飛び被害が出ても、ライナーで囲めば絶対にみんな助ける事が出来ると思える。

 ムービーパートに織り込まれたQTEも、ほとんどはユナイト操作で解決させるせいか、納得度が高い(そもそもベヨネッタと違い仕切り直しも早く、失敗時演出も豊富で、それはそれで楽しい作りになっている)。

 アクションゲームとしては、ここ数年でプレイした中でも屈指の盛り込み具合だと思う。大ネタから小ネタに至るまで、贅沢にぶち込まれたアイデア。湯水の如く速射されるキャラデザイン・グラフィックの数々。細かいアラを潰したり、親切が過ぎかねないチュートリアルを実装するより、その時間で、遊び心地を太くしたり、ノリを重視したい、より多彩なアイデアを実装したい、と言うか"ここまでやった方が作ってる方としても楽しい"という思いが滲んでいるように感じた。そういうゲームは、遊んでいるこちらも嬉しくなる。

 次第にボロボロになっていくセンチネルスーツ。解り易くも趣向を凝らした演出の数々。瓦礫から瓦礫へ高速で飛び、力を結集させた怒涛のパワーで圧倒的な敵を力任せになぎ倒す。使い回しを、そうと感じさせないシチュエーション作り。愛社精神なのか悪ノリなのか判断に困るプラチナロボ。そして、超連打。唐突さや無茶も大して気にさせないノリの良さ。混沌なまでに色んな要素が 入っているのに、一つの意志の下に筋が通っていると感じさせる、ラフで一直線なパワーがあった。

 

遊んで良かった

 「遊んで良かった」

 この一言に尽きる。ほんと、スルーしたままにしなくて良かった。

 プレイ前は想定していなかった程に満腹させられたのに、クリアしてしばらくすると、もっと食べたくなっていた。プレイ途中では多少のストレスにもなっていたチュートリアル・ガイドの足りなさも、知らない味わい方がまだまだあったのかよ!なんで早く教えてくれなかったんだよ!!逆にまだ味わえるって事だな!!という思いに変わっていた。

 洗練され、より純度と派手さを増した「ベヨネッタ2」も面白かったし、楽しませてもらったが、101に詰め込まれた熱量と深さは、より一層自分好みだった。

  まだまだこのゲームには味わっていない味が隠し味含めて入っている。とりあえずノーマル難度でのクリアを目指しつつ、集め切っていないキャラクター・アイテムを探し、試していないアクションを駆使して、より一層徹底的に敵を撃破出来るよう遊びたい。

*1: 難易度イージーのせいでその点に気付く程詰まる事が少なかったのもあるかも知れない

*2: ノーマルだとチュートリアル会話があったので、イージーではそもそも"ない"要素として処理されているっぽい

*3: スターフォックス零を任されるのも納得出来る

*4: どうでもいいが、序盤、見つけたヒーローが、軒並み40代~70代ばかりで心配になった