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ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「ペルソナ5」ネタバレあり感想

 2週間近く、全力でペルソナ5を遊び尽くすためだけに生きたので、燃え尽き具合がすごい。俺です。

 1周目をクリアし、あとは隠しボスだのなんだのをまったりとこなすモードとなったため、ネタバレのえぐい感想を書こうと思う。

 長いよ。

 

 ペルソナ5はクリア直前までネタがびっしり詰め込まれていたため、ネタバレをくらうと楽しみがかなり死ぬと思うから、まだ未クリアの人はこんな反芻垂れ流しを読んでないで、ゲームの世界に帰ってください。

 

 蛇足の考察(ってほどでもない)はこちら。

 

 

プレイ状況

 PS4版をプレイ。

 1周目をクリア。2周目プレイ中。初周クリアは100時間程度。

 コープ全MAXはならず(塔・刑死者が残ってしまった)。ヌシ釣り、刈り取る者撃破など、トロフィー要素なども未コンプ。

 P4Gをプレイ時、恋人関係になれるキャラ全員とつきあって修羅場イベントを経た結果、一旦思い入れたキャラをゲームだからと言って傷つけて楽しめるタイプではないと気づいたので、今回は一人だけ付き合って穏やかなエンドを迎えた。

 

 

バトルシステムなどについて

 大まかな感想は、前回書いた「ペルソナ5 ここまでの感想(ネタバレなし)」で書いた内容とほぼ変わらない。

 終盤は、レベルを上げすぎてチャージ物理連発で終わってしまったが、まぁこれはいつもの事と言えばいつもの事…。コープ進行度合いが悪くても詰まってしまわないバランス調整を考えればしょうがないんだろう。というか今作最大の敵はボリュームだろうしな…。

 コープアビリティーが充実した際は、先制銃撃、ハックで逆転包囲、戦闘中バトンタッチ・メンバーチェンジ、交渉でもゴリ押し、さらに雑プレイでもファイナルガードで完全防御するなど、縦横無尽かつ無双なプレイができる*1

 操作は徹底的に遊びやすく、アニメーション、カメラ演出も小気味よく、敵味方共にキャラがしゃべり倒す戦闘は、戦闘終了後の演出がちょっと長い以外は、極めて良好。これ以上の出来は想像できないくらい。

 奇をてらった新要素よりも、培ったコマンドバトルをギリギリまで研ぎ澄ました内容で、最後までほとんどストレスなく、ゴージャスなボリュームを楽しまさせてもらった。

 

日常パートについて

 本筋に関係ないお遊びは控え目(釣りとバッティングセンターくらいか)ながら、とにかく色んな施設が大量。パラメータとコープ上げを無駄なくこなそうとした結果、お出かけスポットを活用できたとは言い難いが、それでも色んな施設に遊びに行く楽しみがあった。

 要素が大量ゆえに、スケジュール圧迫がやばいのでは?と想像していたが、随所でパラメータアップボーナスが挿入され、少なくとも3や4の初周よりは余裕のあるプレイができた。ゴールデンに比べると、キャラ好感度の上がるミニイベント(夢)などは少なめだった印象だし、3~4を通過した後だからそういうプレイを出来ただけの可能性もある(というか、コープイベントなどで小刻みにリセットを行い、相当良い選択肢をチョイスしたりしながら遊んだのがでかそう)。

 オープンワールド系ゲームのように、充実のマップ、充実の施設群…ということはない(ゲームが違うので比較するのもおかしいんだけど)、RPGの日常パートを過ごすには十分凄まじい物量密度で、おなか一杯にしてくれた。

 

グラフィック・UI全般

 PS3と同発ということもあって、テクスチャの解像度はムラがあるし、背景オブジェクトは今時珍しい影なし(というかトゥーン影のみ)。しかし、UIやデザインによって、グラフィックが全くしょぼく見えない気にならない。とてもいい密度で都会の雰囲気が表現されている。また、各パレスのデザインなどダンジョンの美術も相当に凝っている。

 頭身が上がったにも関わらず、キャラの表現やモーションもとてもいい。バトル周辺のモーションや演出は出色の出来で、総攻撃の気持ちよさはシリーズ屈指の仕上がりだと思う。

 また、各キャラのペルソナ覚醒シーンは最高に気合が入っていて、外注かな?と感じたほど。ラスボスの放つ技とかも急にナルティメットばりのエフェクト表現で外注かな?と思った。

 イベント時のモーションなどでは、技術的な古臭さを感じた部分もあるものの、違和感を感じさせることない、よく管理された丁寧な仕事で全編満たされていたのはとても好感度が高い。

 

お話について

 ここからは全面的にネタバレたことを書く。

 

 ミステリー仕立てとしたP4ででかいトリックと大きな分岐を用意し、楽しませてもらった後だったので、まさかここまで大仕掛けを連発してくれるとは思わなかった。

 振り返れば、タイトル画面でNEW GAMEを選択した直後から騙しが始まっている。回想方式の進行に意表を突かれ、主人公以外の視点でのイベントがあることに驚かされたが、そういった演出すら、トリックのための仕掛けとは思わなかった。

 パンケーキのくだりで、明智のおかしさは気づいていたが、騙すために、戦闘メンバーとしてなんら遜色ない作りこみをしているのは、惜しみないどころか常軌を逸した努力。足立と違い、尖った境遇のキャラではあるのだが、悲惨な生い立ちと、CV:保志総一朗の熱演(ほんとにすごかった)で、明智のことを、すっかり気に入ってしまった。シドウ後は嘘みたいに明智に対する言及がなくなってしまったので、まだ何かあるか?!と身構えたものの何もなし…。とは言え、利己的な連続殺人者をメンバー再加入させるのはさすがにテーマ崩壊なわけで…仲間を全員裏切って明智と共闘するジェノサイドルート追加か、少年院で共闘する更生後アナザールートしか想像できないので、DLCや完全版?でよろしくしてくれてもいいんですよ…??

 少なくとも、ロキを使わせてくれ…ロキを…。

 明智に対して疑いは抱きつつも、まさか主人公自体が(ある意味)プレイヤーを騙すとは思わず、きっちりハメられてしまった。

 で、一度ハメられたせいでもう大きなビックリはないだろうと油断しきったところに、イゴールの件ですよ。本当に不意打ちに驚きすぎて、泣いてしまった。シリーズファンほどCV交代にしょうがないと納得して騙されるわけで、あんなんマジでずるい。

 ラストは、四大天使にヤハウェが登場して、もはやメガテンスケール。

 3~4を超える元気玉展開の結果、少々恥ずかしいノリにすらなっていたが、同時に胸を打つものでもあった。

 怠惰にとらわれ、怪盗団vs神の戦いにも傍観者でいる大衆の姿は、どんなかっこいい漫画のキャラに感情移入しても、結局現実の自分とは微塵も重ねることのない自分を見せられるような展開で、苦々しくも襟を正そうという気持ちにさせてくれた。

 正直、ラスボス撃破後のエピローグはいつもにも増して長いが、怪盗団の活動に対する負の面を、主人公に一手に背負わせ、現実的に贖罪させる展開には脱帽した。ペルソナ能力がなくても、現実と戦えると示す仲間の姿はほんとうにかっこよく、今回のテーマを走り切るには必須、と判断したスタッフの気概を感じた。

 期限が提示される前の怪盗団の戦いは基本、お節介か義憤に装飾された歪んだ自己顕示欲スレスレだ。そんな身勝手ともいえる戦いを、最終的には結局身近な誰かのため、というところに着地させながら、しかし決して近距離の問題だけに収束させてしまわないよう、随所に工夫を凝らし、ファンタジーだからという片づけ方に留まらない挑戦をやり遂げた物語は、ペルソナ、アトラスらしく、本当に素晴らしい。

 

コープメンバーについて

 今作は、コープメンバー、仲間との結びつきをより強く感じた。

 まず、ほとんどのコープイベントでメメントスイベントが発生し、プレイヤーが能動的に障害を排除しなければならないのが大きい。こいつの問題を解決したい!と思って行動することで(それがコープアビリティー目的でも)、そのキャラの置かれた状況と抑圧がより強く印象に残ったし、自分が解決したという実感からキャラに対する愛着がより一層わいた。キャラとの交流がRPG部分にもしっかり意味が出る構造自体も素晴らしいが、コープアビリティーも大抵有用で強く、キャラの面からも性能の面からもお気に入りが見つけられるようになったのはいいことだと思う(ちゃんとステルスしたらほぼ不要な大宅は、ちょっとかわいそうにも思うが)。

 また、シドウ前、ラストバトルなど、数回に渡ってコープキャラが応援してくれているイベントが入るのも、結びつきを強めることに拍車をかけている。コープイベント自体が全体にいいイベントだらけだったのもあって、お気に入りキャラが多い。

 ただ、コープメンバー以外の、仲間同士の結びつきとなると、少々ドライにも感じた(特に4と比較した場合、だが)。

 和気藹々としていた4メンバーに比べると、結構な罵りあいが少なくないし(喧嘩するほど仲がいいとは言え)、常に怪盗団活動が中心にあるせいで、純粋に息抜きで仲間が一緒に遊ぶイベントは少ないとも感じた。

 あとは既存キャラ被り回避と、役回りの問題で損なキャラも目立つ。

 最初に出会うせいで、今作の相棒ポジションか!?と思ったら、怪盗団結成後は怪盗団負の一面を一手に体現させられる竜司。すぐにキレる(わりに解決能力が低い)性格を反省するタイミングが与えられないままなのがかわいそうではある。いやしかし、モルガナにはちゃんと謝れよな…。

 また、真も冷静な分析思考の役割を振られているためか、かわいげのあるシーンをほとんど見れず、いまいちグッと来なかった。恋人になったらそういうところが見れるのだろうか…。一方、普通過ぎるほど普通なのに、キャラとしてしっかり成立しているのはすごい。

 終盤のモルガナ関連は全般涙ぐんでしまった。今作最高のキャラだ。おかげで竜司が余計にヘイト稼ぐんだけど。

 夢のように最高の仲間に囲まれる4と比べると少し物足りなさもあるが、全体的にはやっぱりいいキャラがたくさんいて、2周目での交流も本当に楽しみ。

 

主人公について

 不敵な笑みで怪盗活動するペルソナ使いの主人公…という感情移入しづらいキャラを、冤罪と(一見)嫌な大人で囲ませて感情移入させておきつつ、要所で、プレイヤーにフェイクを仕掛けてくる主人公。お前はヴェノム・スネークかよ。

 肝心なところばかり薬の効果で回想しないのもそうだが、ラスト、面会室において、冴の質問と選択肢を見た時は「まさかこいつ…?!」と勘繰らざるを得なかった。少なくとも、この瞬間主人公は、プレイヤーである自分の手を完全に離れた、とんでもないトリックスターだったよ…。

 

時代にそぐわない最高のゲーム

 できることも、バトルも、お話も、圧倒的ボリュームで燃え尽きさせられるほどに詰め込まれた本作。

 11月以降は、これで終わりか?と思う度、さらなる展開で度肝を抜かれ、ペルソナ罪以来のスケール感を見せてくれた。

 あらゆる面でのボリュームのすさまじさと、終盤の意表を突く展開の連続に、やめ時を見失うというか、やめ時を見失っても大丈夫な人間しかプレイできないじゃんこれという風にすら思う。

 それだけに、やめ時を見失ってプレイできる時間を用意して挑んで本当によかったと感じさせてくれるだけの内容だった。

 内容自体は、研ぎ澄まされているとは言え、コマンドバトルRPG+アドベンチャーゲームという体裁で、新しいところは一切ない(アホみたいにかっこいいUIくらいか…)。前時代的ですらある。しかし、各種要素を今の力で洗練させ、今だからこそ、アトラスだからこそ語れるテーマで、全力投球してくれた。

 

 この全力投球を全力で受けれて本当に良かった。

 本当に最高のゲームでした。ありがとうございました。

 

 

 

今日は以上。

*1: PS3版で追い撃ち・メンバーチェンジをした際、テンポ悪くないのかちょっと気になる