ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「ニューダンガンロンパV3」感想 ネタバレなし

 「いいか」「よく聞け」って、言い聞かせる時に言う人、未だ見たことない。俺です。

 

 「ニューダンガンロンパV3」を購入。シコシコプレイしてクリアしたので感想を書く。

 なお、前作「スーパーダンガンロンパ2」の感想はこちら。

 

 一応「ネタバレなし」での感想。

   なるべく配慮したつもりだが、どうしても漏れてしまっているので、気になるなら読まないでとっととプレイした方がいいです。

 もうそろそろ良いかと思ったので、思ってた事を、具体的ではないレベルで追記(4/7)。

 

 

プレイ状況

 PS4版でプレイ。後にVita版体験版も触ってみたが、画質音質の差や、学級裁判演出においての負荷軽減処理などを見ていると、PS4版でプレイして良かったなと思う。

 メインストーリーをクリア。全キャラの絆マックス。裏ルートはいくつかのみ確認。おまけモードは長くかかりそうだったので、途中で終了。

 

もうロンパはいいかな、そう思っていた時期がありました

 スピンオフ作品「絶対絶望少女」や、アニメを脇に置くと、前作「スーパーダンガンロンパ2」からは5年ぶりの新作。

 プレイ前は、正直そんなにテンションが上がっていなかった。

 絶対絶望少女からも3年経過する間に、アニメシリーズが放送され、ゲームの1作目、2作目で十分満足していた自分は、なんだか「ロンパ」というシリーズが消費「され」尽くした感覚を持っていた。

 しかし、体験版をプレイし、ああ、やっぱりロンパはゲームだなと。

 久しぶりに高田雅史サウンドを聴いてやっぱりかっこいいな、と思ったので「念のために遊んでおくぞ!」くらいの気持ちでプレイを開始した。

 いやぁ…ほんとすいませんでした。

 何様だよって話でした。

 めちゃくちゃ面白かったです。


PS4/PS Vita ニューダンガンロンパV3 商品紹介映像2

 体験版で、はいはいなるほど~なんて思ってた自分を殴りたい。

 

チャプター1から全力のぶちかまし

 シリーズ舞台一新としつつも、冒頭からシリーズの演出や展開を挟まれ困惑させられる。まさか同じようなネタを使うつもりはあるまいと思いつつも、初っ端から疑心を膨らませられる。

 新要素によって議論バトルが更にバラエティー豊かになり、ちゃんと新鮮味もある。

 そして、チャプター1の大オチ。いきなりからのトップスピードに「マジかこいつら」と度肝を抜かれた。すいません舐めてました、最後まで遊びます、とこの時点で思わされた。

 

より面白くなった議論バトル

 物語のことは一旦横に置いて、細かい追加でバラエティー色の強くなった議論バトルはとても良かった。

 ナンバリングタイトルとして割り切った上積みをしている。

 2では、ミニゲーム系を除くと「同意」「反論ショーダウン」という要素が追加されていたが、今回は更に多数の新仕様が追加され、それら全てがチャプター1から全て登場する。シリーズ初プレイがこれだったら~とか、考えない漢らしい仕様で、シリーズプレイ済みの自分にとっては、いきなりフルスロットルな様に嬉しくなってしまった。

 議論パートを拡張して作られた「V論破」「偽証」「パニック議論」おかげで、シリーズのマンネリをシステム面から感じることはなく、最後まで「推理アクション」を楽しませてもらった。

 

荒いところは相変わらず荒い

 シリーズ定番…と言えばそうなのだが、細かいところは、相変わらず荒いままになっている節はある。

 メダル集めが学級裁判とオブジェクト調査でしか行えないのは変わらず(オブジェクト調査はオート連射で楽になったが、アタリ判定が狭くてサッと弾き飛ばせない時があるのが惜しい)。

  行動によってレベルアップしてスキルセット枠が増える要素は、通常プレイの範囲ならともかく、いざカンストを考えると非常に面倒。一応、移動促進のために収集要素もあるわけだが、収集過程が面白いわけでもなく…。

 「議論スクラム」は派手な絵面がいいものの、割にあっという間に終わってしまうのが残念。PTA改め「理論武装」、ロジカルダイブ~改め「ブレインドライブ」は、いずれも、わかりづらい(リズムゲームじゃないのな)、テンポが悪いなど、前作同様の問題が余り解決していない。

 ただ、こういうところも「ロンパらしさ」ではあると感じる。マイナスを洗練・消去してプレイバリューを向上させることに専心するより、ごった煮感のあるまま上積みして「更に過剰にする」ことを優先する作り方はこれまでと一貫していると感じた。

 

グラフィックなど

 キャラクターデザイン:小松崎類氏の絵は相変わらず良い…。本当に良い表情、絵を描く人。

 グラフィックについては、ハードウェアがPS4/Vitaになったことで、全体的に高精細になったが、一番の恩恵は、全面3Dに戻ったフィールドマップ…じゃなくフレームレートじゃないか。

 声優陣の芝居は今作も振るっていた。ベテランから若手まで好演揃いだった。

 あと、CG枚数が非常に多い(気がした)。ムービーパートなども含めて、相当豪華に仕上がっている。

 サウンドについては、久しぶりにゲームプレイしながら高田雅史氏の音楽をガッチリ堪能できてよかった(夢100とかは遊んでない)。やっぱ反論ショーダウンとかニューワールドオーダーはかっこいい。ところでサウンドトラック、どこまで再録なんだろ。

 

走り切った物語

  余りネタバレしないために、なるべくざっとした感想を。

 いきなり度肝を抜かれたチャプター1以降、序盤~中盤にかけては、多少消化展開の感覚もあったが、同時にシリーズの熟成を感じた。単にこちらがノリに慣れたのもあるだろうが、情報なら出し方やテンポなどが淀みない。

 下ネタ、パロディーネタなど、基本的なノリは同じ。一部から不評でも堂々と下ネタキャラをぶち込んで来るところは流石。下品なところも大事なロンパのノリ。南国が舞台なのに粘着性の高かった2に比べると、一部キャラのおかげで、どこかカラッとした雰囲気も感じた。1作目から時間が経って気持ちがフラットになったせいか、今作は好きなキャラが多い。物語を盛り上がる面々は勿論いいのだが、それと別に、転子が顔芸も含めてかわいかった。いい顔してやがる、あの顔。

 事件の犯人・手法などの推理そのものについては、最初が一番難しく、あとは簡単になっていった印象。というか、ロンパ過去作や、逆転裁判などでもそうだが、事件の推理自体は簡単になっていくものの、それを指摘するために、どの素材を使うか、という方が難しくなっていった感じ。

 事件推理は簡単になっていった~などと書いたが、話の展開は、最後まで予想がつかなかった。

 とにかく終盤の展開は、唖然としたり笑いっぱなしだった。よくこんな無茶苦茶な…。シリーズをファンを、自分たちの作ってるもんを信頼してないと、書けないよこんなシナリオ。今までのシリーズをフリにして、こちらの度肝を抜く=このシリーズ最大の訴求ポイントをきちんと満たすための、手段選ばなさに脱帽。

   「期待通りにしてやらない。期待以上を見せてやる」という熱量と、ある種のプレイヤーの真正面から殴ることになっても、きっと届くはずという勇気を感じたし、少なくともロンパらしい無茶苦茶で暴挙にも似た(でも実際は違う)やり方で繰り出される強いメッセージから、清々しい気持ちでスタッフロールを眺めることが出来た。王道でなくとも、正面突破の奇策が光るこういうゲームは大好きだ。推理物なんだから、意表突いてなんぼ。それでいて、最後の最後にはやさしい手つきもするもんだから、バランス感覚もすごい。エンディング曲もシリーズ随一にかっこよかったです。

 嘘というテーマを広げ、創作というレベルまで踏み込み、メタネタすら逆手に取りつつ、ある種の嘘を嘘で終わらせるかどうかは読み手にかかっているという終わりは、個人的に痛快でした。「暗闇の中で子供」を思い出したよ。

 はてさて、これが最後の殺人(ゲーム)になるのかしら、とか、色々思いが巡って楽しかった。

 

 

充実のおまけモードだが

 一応おまけモードの話も。

   前作でも、妙に作りこまれていたおまけモードだが、今作では更にパワーアップ。一体何が制作スタッフを駆り立てるんだろ。

 交流モードのみに焦点を絞った「紅鮭団」、if世界で学園生活をするスゴロク「育成計画」、育てたキャラで攻略するRPGモノクマの試練」の3つも用意されてやがる。しかも紅鮭団以外は、ファミコン風。クラシックミニを意識した…のか??(多分違う)キャラ育成は育成計画で行い、実際の攻略はモノクマの試練でチャレンジする連動構成になっている。

 問題は、運要素が強めでテンポが悪いこと。

 それぞれ、気合の入った作りにしているが、ある程度の試行が必要な割に、時間がかかり辛くなってしまう仕上がりなのが惜しい。育成計画で見たいキャラの交流イベントは概ね見たし、30Fくらいまで潜ったところで、これ以上は別のゲームした方がいいな、という結論を出してしまった。

 おまけに難癖つけたかないが、交流イベントや、試練の雑魚グラフィック・エフェクトなど、しっかり作られているだけに、もう少しテンポが良かったらなという思いはどうしてもあった。

 

シリーズだからこその面白さ

 不満も書いたが、それは主に、メイン以外のおまけ要素部分が大半。

 本編部分について言えば、ダンガンロンパシリーズらしい熱量と勢い、洗練より上積み優先で積み上げる作り方はこれまでと変わらず素晴らしかった。すべての手段を使って惜しみなく希望と絶望を描いた後の、その先まで踏み込んだ結末に、自分はスタンディンオベーションするしかない。

 年月を経ても、アニメなど広く展開しても、面白さのコアを外さず、しかし確実に進化してくるという、稀有なシリーズになったと思う。

 「ロンパはもういいかなー」なんて侮ってスルーせず、プレイして本当によかった。

 

 

 

 

今日は以上。