ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「Hollow Knight」感想

 最悪ダメなら途中でやめよう、などという後ろ向きな気持ちで購入した「ドラゴンクエスト11」だったが、中盤以降、面白過ぎて、ここ数日「侮ってすいませんでした」という気持ち。俺です。

 

 そんなドラクエの話は横に置いて、今日は、先日ついに公式日本語版がリリースされた「HollowKnight」の感想。

 今セール中なので購入するいい機会だと思いますがどうですか。

store.steampowered.com

 

 

プレイ状況

 有志翻訳による日本語化でプレイ。本当に感謝。

 達成率98%

 3種のエンディングを確認。

 ライフ、ソウル、チャーム、剣技、全取得。

 闘技場は2つ目までクリアして終了。

 残っている要素はあるが、最終エンドを見てスカッとしてしまったので終了とした。

 尚、公式日本語版はまだ触ってないので、感触など不明。DLCのプレイ時に確認するつもり。

www.youtube.com

 

 

虫の国をおっかなびっくり探検する

 えげつなく雑に言えば「虫の王国を探索するハードなアクションゲーム」。

 雑過ぎなので、以下、箇条書きでもう少し噛み砕く。

  • 2Dアクション
  • 全てのマップが繋がっている
  • シンプルでレスポンス抜群なアクション
  • 全編手描きで美しい美術
  • かわいい虫の世界でダークファンタジー
  • リミテッドで小気味良いアニメーション
  • ハードな難易度
  • 次の目的地含め、かなりヒントは少ない
  • ライフがゼロになると所持金をその場に落とす→回収すれば再取得
  • ライフ・攻撃力の強化はかなり限定されている
  • 語りは断片的
  • 静謐な雰囲気と盛り上がりが最高のBGM
  • 突然ゲームが変わる白亜の宮殿

 という感じ。以降、少し個別に詳細な感想やらをつらつらと書く。

 

 

メトロイド+ダークソウル

 シンプルなアクションと強化システムはメトロイドから。死亡時に所持金を失うが回収可能なシステムや硬派な難易度はダークソウルから。

 2つの強力なゲームのエッセンスを高レベルで混ぜ合わせ、手描きスタイルのグラフィックと、小気味の良いアニメーションに、レスポンスの良い操作性でもって作られたのが本作。メトロイドヴァニアや、ダークソウルシリーズを好きな人間なら、これら諸要素の時点で手を出すしかない。

 そして実際、このゲームは期待を外さない出来と歯ごたえで迎えてくれる。

 

 

静かに終わっていく世界で心細い探索

 舞台となる王国は、静かに終わりかけている世界だ。

 かつては隆盛を極めたらしい虫の王国は、生ける屍(虫)が跋扈する危険で荒廃した場所となってしまっており、会話を交わせる虫はほとんどいない。登場する虫は、いずれもかわいらしいデザインで表現されており、グロテスクで気持ち悪い印象を抱くという事はない。一方、静かで哀愁を含むBGMに彩られたステージの美術は、確実にこの地の不穏さと、荒廃を伝えてくれる。

 本作では、マップが常備されておらず、基本的に新しい地=手探りでの探索を余儀なくされる。新しい地へ訪れて最初にする事は先行者である地図書きを探すことであり、首尾よく地図を購入出来ても、今度は地図に描かれていない未踏の場所をマッピングして行く必要がある。その探索の道行きは、非常に心細い。シンプルだが油断出来ない敵たち。立ち塞がる棘。そして手強いボス。

 3Dゲームのように回り込んでやり過ごしたり、豊富な手段による絡め手を使う余地はない。真正面から敵に立ち向かい、攻撃を見切って殴り殺すか、脱兎の如く逃げ出すか、死ぬか。虫の王国では、選択肢が至極シンプルだ。

 本ゲームの探索は、行きは良いが帰りは怖い構造が非常に多く、深みにハマっていることを自覚しながらも、戻れないまま進む、という場面に何度も遭遇した。現在地もわからず、しかし、必ず休憩所があると信じて看板などをヒントにしながら進む。そして、大抵は道半ばに息絶え、所持金回収の為、その場所までまた心細い探索に挑戦する。繰り返すうちに、操作は修練され、未知の場所を見知った場所として征服していくようになる。このサイクルが気持ち良くやめ時がなかなか見つからない。

 

 

確かなレスポンスが支える苛烈なバトル

 攻撃、ジャンプ、回避、ソウルと4つの行動を軸にしたシンプルなスタイルは、いずれも非常にレスポンスが良い。

 攻撃間合、回避後の硬直時間、ダメージ後の無敵時間などは、絶妙な調整が施されており、プレイヤーの把握に答えてくれる。

 シビアで強力なボス戦は、本作でも特に楽しい瞬間だ。凝ったアニメーションはボスの生態をよく表現し、苛烈な攻撃の数々は集中力を試してくる。初見での撃破は大抵困難だが、敵の攻撃に目眩ましは少ないので戦っていて納得感が強い。攻撃を徐々に見切り、チャーム(装備)を吟味して撃破へ至った時の達成感は思わず虚脱するほどだ。

 

 

凝った美術と素晴らしいBGM

 全編手描きの背景は、イラストを素材として背景を構成している作りなので、ちょっと想像と違ったものの、おかげでゲーム的な部分でのわかりやすさを担保しており、雰囲気の良さだけが活きているので好感度が高い。

 エリアからエリアのつなぎも自然で、気付けば別のエリアに踏み込んでいる事に、BGMが変わって気付くこともしばしば。多数のエリアが登場するが、どれも個性がしっかりしている。メイドインアビスのアビスに潜ったらこんな感じか?

 シンプルなデザインのキャラクターはどれも魅力的に動く。しかもリミテッドにキビキビ動くので、見ていて気持ち良い。虫らしいグロテスクさを薄め、かわいらしさと空虚さを押し出しつつ動かしやすくしたデザインはなるほど、という感じ。元ネタになった虫の生態を踏んだ性能っぽいのも楽しい。

 BGMも全編通して非常に良い。最初からサウンドトラックごと購入したが、大正解だった。単純に曲自体も良いが、エリア内の雰囲気に合わせて楽器の数が変動、ゲームの雰囲気に寄り添っているのが非常に効果的。この手法、大好物過ぎるのでもっとやってくれ。

 

 

言葉少ない物語を大きくカバーする終盤の演出

 リスペクト先であろうダークソウルに強力に強く影響された語りと構造だが、語りについては、有志翻訳がそちらに寄せている感じもある。特にエリア名などが醸し出す雰囲気は完全にダークソウルなので、公式翻訳がどういう塩梅なのか気になるところ。

 言葉少なく、雰囲気で断片的に語っていくスタイルだが「ダークソウルというリスペクト元」と「虫の世界」という前提が効いて、大枠が非常につかみやすかった。

 細かいところだと、敵を一定数倒す事でアンロックされていく敵図鑑も雰囲気を盛り上げてくれる。ソウルシリーズと違い装備品による語りが出来ない代わりだろうか、敵キャラのドラマや主人公の好戦的な様子が伝わってくる。

 語りが断片的故に、細かな流れは雰囲気を読むしかないが、3つの封印解除以降の展開は有無を言わせない良さがあった。特にラスボス戦~真ボス戦の演出はドラマチックかつ鮮やかで、本当に痺れた。ラスボス戦に挑戦するには、白亜の宮殿という地獄そのものを攻略する必要があったがあの地獄をクリアして良かったと、心から思わせてくれた。

 

 

欠点と単なる愚痴

 本作の欠点としてよく挙げられるものとして棘ゾーンがある。

 本作の棘ゾーンは非常にきついものがある。

 一発即死ではないものの、棘手前の安全地帯まで戻されるため、複数の難所を一発でクリア出来るまで死に続ける事は必至。白亜の宮殿に至っては、友人曰く「アホの作ったマリオメーカーという言葉がしっくり来るえげつないステージだった。しかも長いの。

 なので、棘ゾーンこそが今作のマイナスポイントというのはなるほど頷ける。女王の庭園もきつかったなぁ…。

 しかし、個人的には集合知前提なのでは?と思えるヒントの薄い隠し通路や真エンドへの道、強化アイテムの少なさも気になった。

 隠し通路についてはよく見りゃ解るのだが、暗所にある通路などもあり、あとほんのすこし解りやすくしてくれても良かったのでは?という感じ。

 真エンドへの道のりについては、もうちょいヒントくれよと。マップにピンを打って、怪しいと思った所は気軽に再訪出来るならともかく(何度も言うが探索要素が強いゲームはマップにピン打たせて欲しい。ほんとに)。

 強化アイテムについては、最終的な火力・ライフ数には納得が行ってるのだが、もう少し成長を刻んでも良かったのでは、と。自分の場合、終盤近くまで、武器の強化が1段階目で止まってしまっていたので各種ボスを倒し切るがとても辛く、闘技場が辛すぎて強化素材の場所をインターネットに頼ってしまった。ぼやっとでもいいので、もうちょいヒントをくれれば…。いや、ただの甘えなんですけど…。

 

 

多少の欠点を凌駕するゲーム

 棘や真エンドに至る障害は辛く険しいものの、それを乗り越える価値は確かにあった。心細い探索、未知への挑戦、苛烈な戦闘、微笑ましいキャラクター、レスポンスの良いアクション、素晴らしいBGM、そして熱いラスト。メトロイドヴァニアとしてもダークソウルフォロワーなゲームとしても、高レベルな出来。式日本語化もなされたので、ご興味ある方は、是非プレイして悶絶してもらいたい。

 俺もドラクエが終わったら追加コンテンツに挑戦しないとな…。

 

 

 

今日は以上。