先週末は「スパイダーマン」をクリア。
メインとサイド各種を同時進行でこなしていたので、クリアとほぼ同時にトロフィーコンプして終了。クリアと同時にトロコンできたの、ひょっとして初めてじゃないかな。
プレイ状況
難易度ノーマルでクリア。
トロフィーコンプ。秘密の写真も全て発見。チャレンジはいくつか★2どまり。
プレイ時間は20~30時間くらい?
嘘のない快適スイング
しっかりしたディティールと密度を持ったN.Y.を、スイングによって超高速で移動。アクションは派手でスピーディー。バットマンアーカムシリーズをよく消化して、スパイダーマンらしさをしっかり表現している。
スイングは、何もない空間に糸を張るような、「なんちゃって」ではなく、ちゃんと近辺のビルに糸を飛ばし、そこを起点に行われる。糸が張られる方向は完全に自動なのに、全く無軌道にならず、自然に制御できる(される)のは見事。操作がしやすすぎて、糸を張れるビルがない場所(高空)へ行き、スイングが出来なくなって初めて「あ、これちゃんと周囲のオブジェクトに糸を張ってるんだ」と確信が持てるほどだった。
その快適で高速な移動にふさわしいN.Y.のゴージャスな見た目も眼福。大量のモブ・車両を表示していても、高速スムーズな移動が可能になっていて、マジですごい。N.Yとマービルバースの融合も楽しい。映画で見たロケーションを訪れることができる。
移動が気持ちよく、ランダムイベントというモチベもあるので、ファストトラベルがほぼ不要な出来なのに、いざファストトラベルしたら地下鉄に乗るスパイダーマンが見れるという贅沢さ。
スタイリッシュで硬派なアクション
アクションについては、結構、硬派な仕上がりだと思う。バットマンアーカムに似ているものの、あちらと違ってカウンターや、回避による怯ませ効果がないため、ちゃんと回避→攻撃を任意に行う必要がある。スパイダーマンには糸(ウェブ)という強力な拘束技があるのだが、これもプレイヤーが任意に使用する必要があるため、パンチキック攻撃+回避だけで戦うと、敵の攻撃が非常につらい。そこで重要なのがガジェットの活用。接敵前にトリックウェブを撃ちこみ敵の数を減らす、敵が集まったらエレクトリックウェブでまとめて痺れさせる、ドローンを呼んで相手してもらっている間に厄介な敵を優先的に叩く、積極的に撃ち上げて空中コンボ…という感じで戦闘を展開すれば、手強い敵集団を楽勝で圧倒出来るようになっている。というか、ゲーム後半のセーブル部隊を相手にする時はガジェットフル活用でないときつい。
正直、雑魚戦におけるバトル難易度は、少々高めの印象。後半に至っては、ほとんどのボスより全然強い(スナイパー部隊に突っ込んだ際、2体の敵から同時に攻撃されて即死した時は笑ったけど)。操作性は、カジュアルに遊べるようにしつつ、歯ごたえがしっかりある作りにしたのだと思うが、相対的にボスが弱そうに思えて、ちょっとやりすぎにも感じた。
あと、スーツパワーですけど、最初期に手に入るウェブ飛ばしまくるやつが強過ぎてあとはあんまり使う気になれないのはアレだと思います。
手堅いミッション要素
広いN.Y.に用意されたミッションは、セオリー通りという印象。ただ、敵の拠点を制圧するバトル系ミッションは当然として、公害の原因になる汚水を調査したり、ガス圧力が臨界寸前のビルのバルブを調整するミッションのような、ノンバトルなミッションも用意されているのは新鮮。ただ敵と戦うだけがヒーローじゃないという表現に一役買っており、非常に良かった。
欲を言えば、ランダム犯罪系のイベントはもう少し増やして欲しかったのと、サブを攻略していった先で、ヴィランと戦えるとか(タスクマスター戦だけだった)、N.Y.の環境に変化が現れるとか、そういう目立ったゴールが欲しかったかな。
また、ステルス系のミッションはバリエーションが不足して感じられた(これはメインミッションにも言えることだが)。ステルスは単調で、敵の動きも面白みにかける。せっかくの要素なので次回作ではもう少し進め方に工夫が出来るといいな。
DLCに続く!だが問題なく面白かった物語
メインミッションは充実の一言。
ヒーロー誕生の流れは綺麗に省略。既にキャリアあるヒーローとして描かれるため、初っ端から全開でヒーロー体験が遊べるようになっている。
序盤~中盤にかけては、Mr.ネガティブとの戦いを軸としつつ、その裏で終盤へ向けての布石が着々と敷かれていく。
メリー・ジェーンやマイルズなど、スパイダーマン以外がプレイアブルになるパートや、博士の手伝いで分析をするだけのパートなど、起伏をつける展開を挟みながら(そこまで面白くはないけど)、ネガティブとの戦いがじっくりと展開される。メリー・ジェーンとのラブコメ要素が楽しいのもスパイダーマンらしさ(ラブコメ相手がヴィランなバットマンとは大違い)。
そして、終盤戦へ突入後は、一気にド派手な展開のラッシュになる。複数のヴィランによって引き起こされるカタストロフィの中、スパイダーマンには苛酷な選択が連続して問われることになる。
中でも、ラストバトルのシチューエーションはたまらないものがあった。ゲームプレイとしてはシンプル極まりないんだけど、あの場所での戦いはまさにスパイダーマンにふさわしい。メタルギアソリッド4を思い出しちゃったよ。
エンディングは、DLC(と次回作?)への引きもバッチリで、満足度は高かった。
お話の細かい部分は、DLCに続くで完結する形となる。これ、DLCでやっと完全に一本になる作りか?とも考えられるが、ラスボスまでの流れで綺麗に決まった構成がグダってしまうよりは、切り分けた方が良さそうだし、何より、本編で十分に楽しませてもらったので、不満は感じなかった。むしろ、DLCで、この続きが遊べることの方が嬉しいくらいだ。
プレイ時間から考えて、メインのボリュームはそこまで多くないと思うが、プレイしているとそう感じなかったし、丁度良かった。
少し待てばDLCが遊べて最高
このゲームは、オープンワールドの遊びを拡張していたり、目新しいことをしているわけじゃない。
と言うか、オープンワールドという形式は、あくまで「スパイダーマンというコミックをゲームとして構築するには、N.Yという環境ごと提供するのが最適だったのでオープンワールドにしました」と感じられる仕上がり。
原作のブレンド具合も、映画観て、コミックはちょっと読んだくらい、という自分の印象ではあるが、かなり鮮やか。とりあえず、全く新しいスパイダーマンの物語としてなんら違和感がない。あ、ごめん、シルバー・セーブルだけは、やることが極端過ぎて、なんなのこの人って思った。掘り下げがDLCまで持ち越しなせいかも知れんけど、ゲーム本編だけだと、雑にやばい人だった。
物語の続きとなるDLCは、10月末から3か月連続で配信される。プレイした感触が薄れる前に配信されるのは、単純に嬉しい。一つに気になるのは、第2弾がハリー・オズボーン絡み、第3弾がシルバー。セーブル絡みっぽいところ。最後にシルバーでいいのか??ハリーが最後の方が盛り上がるんでは???むしろ、ハリー絡みは次回作で大々的に扱うと思ってたのだが?!DLCがどういう内容になるのか、まだ具体的にわからないので、ドキドキする。
シンビオート関係は間違いなく続編に持ち越しだろうな。サンドマンやミステリオ(バックパック回収で拾ったアイテムによると、ゲーム本編より過去にバトルしたことがあるようだが)も登場していないから、続編では、新シニスターシックスが結成される展開も期待される。今から次回作への想像を広げるのは気が早すぎるけど、思わず色々と妄想してしまうな。
あんまり原作を知らない人でも多分楽しめる
スパイダーマンや、登場する半分くらいのヴィランたちの過去は詳細に語られず「経緯はともかく今こんな感じ!」という扱いなのだが、ゲームをプレイしていて大きく気になることはない。スパイダーマンを全くなんにも知らない、というならともかく、多少の予備知識があるなら十分に楽しめると思う(アクション部分は少々難しいけど)。
コミック~映画をブレンドした独自のスパイダーマンを体験させるゲームとして、大満足の内容だった。
あ~、早くDLC遊びたい!!
今日は以上。