ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「アサシンクリード:オデッセイ」序盤の感想

 DLCボスどもにボコボコにされた「ホロウナイト」。

 PSVRがないので高評価を見ても遊ぶことができない「アストロボット」。

 そんな状況が「アサシンクリード:オデッセイ」を購入させていた。

 

 

久しぶりのアサシンクリード

 アサシンクリードと言えばブラザーフッド以来。

 ぶっちゃけこのシリーズをまたプレイするとは思っていなかった。パルクールから逆算されたステージデザインはともかく、結果、似た建築構造が透けて見えることに飽きてしまっていたし(時代再現との両立は素晴らしいが、当時はまだ耐えうる構造じゃなかった)、テンプル騎士団との因縁も、食傷気味だった。

 ただ、シリーズも前作「オリジンズ」でRPG寄りに刷新したようだし、そこから錬磨した今作は好評のようで。ちょっと息抜きというつもりで購入した。

 なお、PS4でのプレイ。

 

 クリア後の感想はこちら。

 

 

 

どつき合いポリス(都市国家

 有名なテルモピュライの戦いから数十年。レオニダス1世の奮戦が早くも伝説になりつつある時代(50年という時間で既に歴史が伝説になることにリアリティがある時代でもあり、ヘロドトスという存在感が強く感じられる)。ペロポネソス戦争と呼ばれた戦いが始まっている状況。ざっくりいうと、ペルシア帝国(ダレイオス)という強大な外敵を協力して打ち破った都市国家同士が、わかりやすく同士討ちを始めた。スパルタによる同盟vsアテナイによる同盟の戦いが各地で勃発している。

 

 

 

即女主人公

 そんな中、そうした戦争とあんまり関わりなさそうな島、ケファロニア島で傭兵をしているのが主人公。

 主人公は、アレクシオス(男)と、カサンドラ(女)を選択可能。海外ゲームにおいて、髭は見慣れたものだが、マッチョな女性でちゃんと美人なのはまだまだ見慣れない造形なので、どんな表情を見せてくれるだろうか、と、即決でカサンドラを選んだ。

 なお、前作「オリジンズ」にも登場したらしい現代パートのキャラクターが冒頭だけ登場し、アブスターゴ社がどうこう……まだやってんのかその話、と思わせてくれるが多分どうでもいい枝葉だろう(もう枝葉でいいよ)。

 

 

 

がっつりアクションRPG

 オリジンズは未プレイなので、オデッセイのことだけ書くが、簡単に言えば、オーソドックスなアクションRPG(似たところだとシャドウオブモルドール辺りに似てる)に仕上がっている。

 アサクリらしいパルクール要素やイーグルダイブなども健在だが、アサシン気味に動いた方が楽、というだけで、システム自体はアサシンを強調するような内容ではない。

 けれど、ステルスはかなり重要。敵は、タイマンなら楽勝→複数になると途端に強敵。たとえタイマンで勝てる相手でも、素早く片づけられなければ、騒ぎを聞きつけてどんどん仲間が集まってしまう。囲まれれば逃げの一手をうつしかないバランスが、自然とアサシンっぽい行動を促すようになっている。暗殺ならアイテム回収の手間も省ける(要スキル)。

 装備を整え、クエストをこなしてレベルを上げ、スキルを取得するRPGらしいサイクルは、よくわからん収集物を集めるより余程楽しく、クエスト的な用事のない拠点制圧も楽しくさせてくれる。

 スキルは現状、割と満遍なく取得中。見つかるかもしれない場所に敵死体が放り出されるのが嫌で、ハンタースキルは後回しになりがち。最優先だったのは、暗殺ダメージ・クリティカル系。敵隊長クラスを一撃で倒せる・倒せないの差はでかい。最終的には全取得できると思われるが、どのスキルを取得するかで、プレイも変わって来そうで、取捨選択が楽しい。

 自由度については、よくわからない。おそらく、土地ごとに設定された敵レベルによって緩く制限していると思われる。つまり、敵地に侵入さえしなければ、移動の制限自体はなさそうに思う、が、シナリオ順でも探索し切れていないのに、天邪鬼にわざわざ今いかなくていいところに無理に行こうと思わないレベルで広い。

 

 

 

世界の広大さと要素の多さにあきれる

 ケファロニア島での冒険を終え、なりゆき気味に島を出ることになる主人公カサンドラ

 序盤が終了すると、船長になってイオニア海へ出る。地上での移動から船上→大海までがシームレスで、そのスケール感に笑ってしまう。勿論、実際の地形を縮めているんだろうが、かなりの精度で作られた街・村、それに合わせ違和感のない地形が作られており、地図を見ると、エーゲ海の半分程度?までがマップという広さはイカレている。いや単に広いのがすごいというより、調度品が見える室内~市場~大陸を望む大海、という範囲をシームレスに作り上げてるのがやばい。完全な地続きで大海原に出航して、海戦してる連続性にクラクラする。

 現状、ケファロニアから一番遠い場所では、北部はアテナの近所、メガリス辺りまで進行したが、植生・文化様式を含む景観の幅は大したもの。歴史考証専門チーム監修の美術で舞台を作り上げる技術には、感心を通り越してアホなのでは?という呆れた思いすら抱いてしまう。

 古代全般、想像すると脳内の絵面がファンタジックになりがちなのだが、こうやって実際に展開されると、紀元前に、このレベルで発展していたんだな…と、イメージが刷新される。実際に、古代の造形や遺された建造物の写真や実物を見てもそう思うのだが、それが世界レベルで押し迫って来る「圧」は半端ない。なるほど、オリジンズではこれのエジプト版が展開されていたんだなーと思うと、今更遊んでみたくなってくる。

 この楽しさは…大航海時代だな!!時代全然違うけど!大航海時代を更に緻密に深く作りこんだかのような。交易無視して冒険だけしてればいいような!!

 また、パルクールに合わせて設計されていた建築は、全く様相を変え、ごく自然。如何にも「ここ掴まれるように作っておきましたよ!」みたいな形状や「この形と言えば登攀できますよ!」というパターンな建物はなくなっている。むしろ大体登れるから、見分ける必要もない。洗練された作りは、レベルが高すぎて、どうやって構築してるのか、よくわからんレベルだ。

 

 

要素めっちゃ多い

 アホみたいにでかい庭に合わせて、ゲームプレイの種類が多い。

 陸地では、走りまわって隠れて暗殺して、遠近でアクションバトルできるが、海では海戦ができる。この海戦、シンプルだが結構楽しい。位置取りをもとめて旋回・移動しつつ、弓や槍をぶちこむ。相手の横っ腹に衝角を突き刺せば大ダメージ。横づけしてコンバットで制圧しても良し。敵兵を捕まえては船員としてスカウトしてもいい。ちょっとMGS:PWを思い出した(ちょっとすぎる)。

 今回の敵である秘密結社を壊滅させるのも重要な仕事。ギリシャ中に広がる組織メンバーの手がかりを集め、各自の正体をあぶり出し、片っ端から暗殺していくことができる。これはめちゃくちゃ燃える。国際謀略サスペンスだ。テンプル騎士団の<あと何人いてもいいし、どこまで手を広げていてもいい>という作劇都合がいいだけの雑な黒幕っぷりより全然いいぞ!どうせ壊滅させても、オリジンズ~アブスターゴまで続くんだろうけどな!

 適度な緊張感につながるのが賞金首制度。悪事が見つかると悪名が高まり、賞金稼ぎの出番。こいつらの執拗さったら、バイオハザードのネメシスなんて目じゃない。アテナイ、スパルタ関係なく、陸でも海上でも、延々と追跡してくる。騒ぎを起こせば、その場所に一直線で向かってくる。賞金稼ぎギルドの情報網こそ、秘密結社より警戒するべき超技術。こいつらが加担した勢力、戦争に絶対勝つぞ。神話の怪物として有名なカリュドーン(クソでか猪)と戦ってる最中でも、関係なく姿を現し、退治を手伝ってくれた時はちょっといい奴らかと思ったよ。レベルが上回る賞金首からはこそこそ逃げ回り、勝てるようになった時に対決(いるよな…こういうラノベ主人公)。倒せばレア装備をくれる嬉しい存在でもある。

 さらに、大規模な征服戦にも参加可能。各拠点や資源をコソコソと潰して勢力バランスを操作したあとは、合戦で決着。画面だけ見ると、無双かよというほど大量の兵士が殴り合う。実際は1vs1を繰り返し、有力な敵将を倒して貢献する内容。処理落ちというには大げさだが、流石にフレームレートの落ち込みを感じる。それはともかく、判官びいきアテナイが勝てるよう立ち回ろう!というゲームプレイも可能(可能なのか??)。

 

 

選択が光るが、運びが雑な物語

 父に殺されかけた過去を持つ主人公。どこかのんびりした島で傭兵として生きていたが、ある男から父の暗殺を依頼されたことにより、島を飛び出し、広いギリシャ世界で戦争に巻き込まれていくことになる。

 父の暗殺を依頼した組織の裏には秘密結社があり、世界を裏で操ろうとしていることが徐々に判明。一方、父との再会を通して、過去の清算がなされるかと思いきや、出生にいくつも謎があることがわかり、過去を追うことが、そのまま秘密結社の目的を追うことにつながっていく。

 メイン・サブに関わらず、クエストでは選択肢が提示され、短期に結果がわかることもあれば、後々にならないとわからないこともある。かけた情けが手ひどい結果を招くこともある。かと言って、非情に徹するのがいいとも言い切れない良い選択肢が散見される。何故か女性相手に限って老若問わず、ロマンスを求める選択肢がしつこく登場するのは笑ってしまうが。ところで、女主人公=カサンドラ男に興味ないのか??(あった様子。単なる両刀だった。)

 プロットは面白いし、選択肢も悩み甲斐がある。が、話の転がし方が少々強引。借金取りを放置して島を出ようとしたり、母のピンチに急いでキレた直後、潔すぎなほど寄り道にも好意的だったり。一応、あとで辻褄が合っていくのでいいようなものの、カサンドラさん場当たりが過ぎる。

 「とりあえず秘密結社は潰したけど、残党が逃げ延びた…」みたいなオチでしょどうせ!というアサクリ特有の問題のせいで、この先どうなるのか気になってしょうがねえ!という感じではない。が、ペリクレスなど歴史上有名なキャラがどのように登場するか、どう主人公と絡むのかは楽しみ。

 

 

広い快楽にかぶさるスケールの圧

 広い世界を好きなように冒険する。隠密に拠点を探索する。伝説の動物を狩る。掲示板の依頼で小銭を稼ぐ。洞窟で遺跡を探す。賞金稼ぎに追われる。逆に賞金稼ぎを狩る。歴史的遺物を眺める。ただ景色を見る。フォトモードで撮影する。どうやったら取れるかわからない宝箱を探してウロウロする。

 何をしていてもずっと面白い。逆に平坦なほど。ステルスをしている時はストレスが溜まるが、短いスパンで解放=暗殺出来るので、こちらのテンションとしては、極端な振れ幅を見せない。そこに大きく滅多矢鱈に作り上げられたスケールが「圧」として乗っかっている感じ。

 スケールこそは違うが、ああ、UBIのゲームやってるなー、と感じる。このゲームプレイ自体は卒なく尖らない感じ。

 それはともかく、この世界の作りこみは遊んでよかったなぁと素直に感じる。アテナイアルゴス地方に行く楽しみ。アクロポリス、絶対すごいぜ…。

 

 

 

今日は以上。