ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「バイオハザードRE:2」感想

 「バイオハザードRE2」をクリアしたので、今日はその感想。

 いやー、面白かった。ひょっとして最近、面白いゲームしかしてないな?

 

 

プレイ状況

 PS4proで、日本版Zバージョンをプレイ。

 スタンダードでレオン編、クレア編、レオン2nd(裏)をクリア。ハンクは少しだけ。

 プレイ時間は、レオン編=8時間半、クレア編=5時間、レオン2nd=4時間。2周目以降、死んだ分の時間はカウントされていないはずなので、実際の総プレイ時間は20~25時間くらいかな?リアランクはA止まり!雑魚!無限武器、諦めました*1

 

 

オリジナルからの主な変更点

 あくまでリメイクではあるが、見栄え以外にも相当な量の変更が行われているので列挙してみる。

  • 操作はTPS風、ビハインドカメラに
  • ザッピングは廃止され4パターンのゲームルートに変更、不整合を余り気にしなくていいようになった
  • ナイフが耐久力性に
  • サブウェポン全般を装備中なら敵からの攻撃の回避に使える(ナイフは要回収)
  • バッグが拡張式に
  • 上記に合わせてUI関係全面刷新
  • レベルデザインの再構成でいくつかの要素を削り、全体をタイトに

 変更はかなり広範囲に及んでおり、リメイクというより、実質新作…と言いたいが、いくら元美術館とは言えやっぱり変な仕掛け満載の警察署(奇妙な安心感すらある)を筆頭に、オリジナルを尊重したがゆえに、ポンチな箇所も残っている。

 しかし、リメイク作としては破格の出来であり、ベストリメイク賞、筆頭候補間違いなしの出来だった。というか、ダメリメイク減ったよなぁ…。

 

 

最高クラスの表現力

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 グラフィック、サウンド、モーション、全て最高クラスの出来。

一部*2割り切った描写に気付く部分も見られるが、ほとんどのシーンは抜群のクオリティーで描写される。クソまずそうなチーズバーガー、千切れかけた肉体の断面、磨き上げられた大理石の柱、不潔な下水道、濡れた肌。印象的なオブジェクトを列記すると半分以上がグロテスクで汚い光景だな…。

 光と影の表現は素晴らしく、暗所ではライト付近しか確認出来ないことで不安が掻き立てられ、光の下にいると柔らかな光に安心する。ライトで天井に張りつくリッカーを照らし、忍び足で暗い廊下を歩く緊張感は、最悪で最高の体験だった。

 サウンドは、本作の恐怖演出において、最高の仕事をしている。ホラー体験としての恐怖ではなく、脅威が潜んでいるかも知れない、脅威に見つかるかも知れない恐怖がここにある。軋む床板、謎の物音、割れた窓から漏れ聞こえる風雨の音。効果音だけの静寂にあって、こちらを発見した敵の絶叫は、わかっていても少し心臓が縮む。

 超常的で理解不能ゆえの怖さはないが、物理的な脅威に対する恐怖感を全面に押し出すことに成功しており、その点で、光源陰影の表現と、サウンドの貢献は大きい。

 フェイシャルモーションはケレン味が強いが、表情豊かな一方、オーバー過ぎない匙加減が素晴らしい。ノーティードッグ(アンチャーテッドなど制作)もかくやの仕事っぷり。B級テイストのバイオとのマッチングもバッチリ。その素晴らしさは、デモシーンだけでなく、リアルタイムでもクオリティが変わらない。

 ダメージに合わせたモーションチェンジや、環境に合わせたアニメーションの変化も自然で臨場感がある。ゾンビの挙動もかなりのパターンがあり、ゾンビによっては非常に狙いにくい動きをしてプレイヤーを戦慄させる。

 リメイクであり、バイオらしいバイオであるため、景観において目を見張るような新しい絵はないが、バイオ2の世界を現環境、最高峰に仕上げている。

 

 

各キャラもリアリティー重視に(エイダ除く)

 レオンやクレアを含む、キャラクターたちも、上がった解像度に合わせて、記号化された美男美女たちではなくなった。

 レオンは、少し華奢になり、顎回りががっしりしたが、等身大の魅力が増している。時々しょぼくれた雰囲気を出すところがまだまだ青二才という感じで良い。エイダにつけ込まれるのも頷ける。

 クレアは、リベレーションズをベースにリファインされ、大人しい雰囲気は消滅、生命力を増した。逆境にあって、ただの女子大生とは思えない能力を発揮、グレランやミニガンを手に怪物を屠るわけだから、今の方が納得感はある。が、かわいいかどうかは別問題だ。とりあえず、時々笑顔が怖かった。

 メイン2人より変化が大きいのは、バーキン一家だろう。若き科学者夫婦は、年齢がグッと上がった雰囲気だ。ウィリアムはともかく、アネットは厄介なタイプのリアリティーがある。そして、シェリーは地味で不幸な子供らしさが強調されている。そのせいで、後に美しく成長を遂げるとは信じられない雰囲気。もうちょい普通にかわいらしいデザインにしてあげればよかったのに…と少し思ってしまった。

 他キャラがリアリティー重視にリファインされた中、唯一浮世離れして感じられたのが、エイダだ。FBIをなんだと思ってるのか聞きたくなるような衣装。突き抜けて美人な造形*3。最高かよ。強いて言えば、エイダのリアルは、うなじの産毛に集中している。ここめちゃくちゃこだわったんだろうな…デザイナー。

 

 

リソース管理ゲーム

 バイオハザードと言えば、弾薬、インクリボンという限られたリソースをどう配分するか、という部分でサバイバル感を演出したゲームだった。しかし、シリーズが進むにつれ、シンプルなドンパチ物になっていった印象があった。

 インクリボンを撤廃しセーブは自由に可能となったが、アイテム所持数は拡張式となった今作では、リソース管理が非常に重要。かつてのシリーズで顕著だったリソース管理の厳しさが再び蘇っている。ハンドガンでゾンビを怯ませ、回避するか、それとも倒し切って安全を確保するか。ゾンビの耐久力がグッと増え、クリティカルな攻撃を加えるまでは、時間を置いて数回立ち上がってくる。全てをきっちり倒していては弾薬が足りない。

 所持品の制限もゲームをタイトに制限している。バッグの容量が少ない序盤~中盤は何を所持して何をボックスに置いていくか、常に悩まされる。

 逆を言えば、マップやアイテムの配置を把握すればするほど、楽になるようになっている。無駄な移動を減らし、不要なアイテムは持ち歩かず、無視できる敵とそうではない敵を見定めれば、接敵機会が減り、よりアイテムを拾いやすくなり、いざ戦うべき時には豊富な弾薬で楽に戦える。エイムが下手でも、瞬間的な判断が苦手でも、厳しい難易度を制することで、大きな快感が得られる仕組みになっており、個人的には非常に好感が持てる調整だ。

 また、上記のリソース管理をしやすいよう、大きく貢献しているのが非常に便利なマップだろう。フロア毎の色を見れば、拾得物や未解決のオブジェクトがあるか一目瞭然。一度調べた仕掛けやドアは全て詳細がマップに表示される。未解決オブジェクトを調べに行く経路の検討、持ち運ぶアイテムの検討をするために必要な情報が全て自動で書き込まれるため、マップの高性能加減には文句のつけどころがない。

 

 

Zバージョンなのに…

 リメイク作として、素晴らしい出来の本作だが、引っかかった点もある。

 「Zバージョンにも関わらず、欠損描写が削られている」ことだ。海外版では吹っ飛ぶゾンビの頭が吹き飛ばない。吹っ飛ぶ手足が欠損しない。結果、ゾンビを倒せたのか、もう立ち上がれないのかが曖昧になってしまっている。頭部欠損については、着弾音によって、判断可能だが、足は欠損しないままだと、いつまた立ち上がるか不安になってしまう。また、爽快感の面でも、多少マイルドになってしまっているのは間違いない。

 

www.youtube.com

 ※グロいので注意

 

 グロが問題なのはインタラクションに関わる部分だけっぽいので、デモシーンでの顔面の破壊はどうもOKらしい。記者の頭はクラッシュされるし、顔の裂け目は「ヌチャ…」とか嫌な効果音つきでガッツリ描写される。海外版よりマイルドなのかも知れないが、十分えぐい。インタラクションと関係ないから大丈夫なのだろうが、見てる分には、どうしても納得度が低下してしまう。いや、全部マイルドにされて違和感を炸裂させられても困るけどさ…。

 グロ描写が見たいわけではない。ゾンビの状態が即座にわかりたいだけで、人体の断面なんて別に見たくない。しかし、曖昧な表現のせいで、これ倒せた?倒した…よな…?とか考えるのは微妙な気持ちになる。

 なんというか…ゲームプレイの質は変えずに、グロとか表現の部分だけうまく対応して欲しいんですよ……。見栄えや効果音の工夫で、もう少しなんとかならんですか…。

 

 

B級を最高のリメイクで楽しめる

 オリジナルの要素を尊重しつつ、可能な限り現代風にリファイン。結果、バイオハザードの原点となる、恐怖とサバイバルをしっかり楽しめるゲームとなっている。難易度は高めだが、リソース管理とアクションで切り抜けるバランスを自分で取捨選択できるため、納得度は高い。難易度は高めだけど。

 今作で、バイオ2初プレイという人間には、奇妙な点もあるかと思う。奇妙過ぎる警察署。FBIには見えないエイダ。しかし、そういうオリジナルから引き継いだ要素は、バイオの「らしさ」でもあり、オリジナルを知る者には、妙な安心感すらある。怖くて緊張感があって、歯ごたえがあるゲームだが、ちょっと変なのがバイオハザードなのだもの。

 バイオらしいB級らしさ故に、エイダのざっくりした篭絡の手口や(膝に手を置くな)、2ndクリア時エンディングも微笑ましいものとして受け取らせてくれる*4

 とにかく、ゲームプレイがめちゃくちゃ好みだった。毎度この路線が出来るとも限らないだろうけど、可能な限りはこの方向性でお願いしたい。一気に増したカプコンの表現力(主にフェイシャルモーション)は、今後のカプコン製ゲームでもいかんなく発揮してほしい。

 ※もし「デビルメイクライ5」などでも使用されているらしい、3Lateralの技術を使っていた場合、3Lateralが買収されてしまったので、今後も続くかわからない。

 

 

 

今日は以上。

*1: もともと、無限武器を入手しても序盤で敵を吹っ飛ばして「ハッハー!」とか笑って20分くらいでやめていたので、そこまで執着もない

*2: 2nd序盤、警察署の庭園のカットシーンなど

*3: なお、角度と表情によっては宇多田ヒカルに似ている

*4: もっとクソ真面目なゲームで、丹念にドラマを展開した挙句、あのニュー家族!みたいな大団円見せられたら笑えなかったろうな…。