ヨコズキゲーム’

ゲームの事しか書いてない らじてんのブログ。

「レフトアライブ」序盤の感想

 「キングダムハーツ」ばかりやってたので、ほぼキングダムハーツ自体になりかけてました。1FM~RCOM~358~2FMをクリアし、現在は「バースバイスリープ」を攻略中。テラ編をクリアしたところ。

 もうここまで来ると、意味不明なサブタイトルにも慣れ切って、特に疑問にも思わないようになってきました。流石に複数本やってるとキャラにも感情移入するし。バースバイスリープは、長編マンガにおける代表的ダレ場、過去編にあたるけれど、それにしては面白いです。キングダムハーツシリーズのスピンオフは、システムが独特で最初に一回白目を剥くんですが、解れば面白いのがありがたい。

 

 

そんなことより「レフトアライブ」ですよ

 それはそうとして「レフトアライブ」が発売。バースバイスリープをキリのいいところまで攻略するため、即日手はつけられなかったけど、昨日序盤をプレイ。

 これは、さっさと感想を書いておかないと!と思ったので、序盤の印象を並べたててみます。

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フロントミッションとは関係ないと思おう

 「レフトアライブ」は、シミュレーションRPGフロントミッション」シリーズの世界観を下敷きに作られた、フロントミッションとはほぼ関係のない、ステルスサバイバルアクションゲーム。いや、プレイしてったら関係ある設定などが出てくるのかもしれないけど、ステージ3まででは「ヴァンツァー」以外、ほぼ関連がない。

 基本は「メタルギアソリッド」を想像してもらえれば。敵に見つからないよう隠れて、コソコソ進む、アレ。メタルギアソリッド3が一番近い…かな?

 ただ、一番近いというだけで、トータルでは全く違うゲームになっているので、ゲームの特徴を以下に列挙してみる。

  • グラフィックやモーションなどの表現は、PSVitaのゲームに毛が生えたぐらい
  • キーコンフィグが若干独特で、慣れが必要
  • 地雷などのサブアイテムの切り替え、使用がやりにくく、突発状況では混乱必死
  • 英語音声+日本語字幕のみ
  • 難易度はシビア
  • 無策で見つかるとほぼ死ぬ
  • ゴミを拾ってクラフトすることで装備調達
  • ハンドガンでは、ヘッドショット4発くらい当てないと死なない敵
  • 弾は初代バイオハザードより足りない
  • ハンドガンはブレまくるが、ショットガンはめちゃ強い
  • 近接武器は敵2体くらい倒すと壊れる
  • 敵を一撃で倒せるのは地雷やワイヤートラップくらい(中盤以降は不明)
  • 敵が鋭敏で、音を立てるとガンガン寄ってくる
  • 敵の位置は目視か、専用の消費アイテムでしか行えない(ソリトンレーダーなどない)
  • 敵が近いとAIが教えてくれるが、ずっと警告し続けるのでちょっとうるさい
  • こちらを見失った場合の、捜索はそれほどしつこくない
  • ヴァンツァーの足踏みによる振動ですら死ぬ
  • 回避アクションがあるが、回避しても敵は割と当ててくる
  • 敵のリアクションを示すゲーム内表示は記号化されていない。「!」「?」みたいな漫符は出ない。動きから察するしかない
  • デモシーンでは選択肢が登場する。選択によって物語が分岐するらしい(どの程度分岐するのかはまだ不明)
  • ステージごとに別の主人公を使って攻略していく。やれることに違いはないが、初期所持品に違いがある(スタンガン便利)
  • ヴァンツァーは現状、破壊不能の移動砲台という印象(センサーしょぼい)
  • サブ目標として要救助者が登場するが、敵の排除が必須になるので、救助が非常に難しい
  • 周回要素あり。クリア内容に即してポイントを入手、ポイントでボーナスを買うことで任意のパワーアップを施して周回出来るらしい。俺の大好物。

 こんなとこだろうか。

 人によっては、マイナスポイントを列挙したように見えるかもしれない。

 一言で言って、ステルスゲームとして非常にシビアな部類であり、フロントミッションシリーズだからと言って安易に手を出すようなゲームではない。ダクソ並に死にゲーであり、しかもダクソより圧倒的に地味だ。アクションの腕前だけでなんとかなるものでもない。

 しかし、このゲームでしか味わえない楽しさが確実にある。

 

 

戦争状況へおもてなし

 本作の物語は、突然の侵略戦争によって幕を開ける。なんちゃら国になんちゃら国が突然攻め込んで、一方的に侵略・虐殺を開始。ぼさっとしてた軍は連携もままならないままボコボコ。征服状態ななった街で、生き残った人々はサバイバルを開始する…という導入だ。

 この導入を経て、プレイヤーは新兵ミハイルを操作することになる。ミハイルは、ヴァンツァーちょっと乗りたかっただけの若造であり、軍人の矜持も、義務感もない。顔つきだけは将官のような雰囲気を出しているけど、キャラデザが新川氏なのでしょうがない。実態はゲーマーがノリで軍隊に入ったら戦争になって泡食ってるみたいな状態だ。そんな素人同然のキャラが、いきなり大活躍できるわけがない。敵はケルベロス小隊みたいな連中で、ロボまで持ってる。

 チュートリアルがしょぼいせいで、操作すらおぼつかないプレイヤーは、的確に行動するのが難しい。この心理は、突然本気の戦闘行動を要求されるミハイルにそのまま重なる。トレイラーなどを見て、結構美麗なグラフィックだと思ってたら、本編のアクションパートは陰影処理がすごい前時代的で、戸惑う。平和だった街が一変してしまい戦闘状況になる心理と重なる。特に、ミハイルがそういう戸惑いを見せる描写はないが、多分そう思ってるに違いない。

 本ゲームの突き放し具合は、突然の状況に戸惑うミハイルの心理に完璧にマッチする。だから俺は気付いた。本作は、「戦争状況という、個人においては容易に許容できない混乱状態を、ゲームシステムを通して体験させる」というおもてなしをしているのだと。

 実際、プレイ開始時の混乱はひどかった。クラフトの仕方がよくわからず、メニュー画面ではL1とL2を押し間違え、回復アイテムを使おうとしたら火炎瓶を手にし、そのまま壁に投擲して、火だるまになった。カバーしようとしたらローリングが飛び出てむしろ銃火に身を晒した。

 確かに、歴戦の戦士が敵地に挑むゲームだったら、これはないだろう。しかし、本ゲームは、ほぼド素人が、いきなり極限状況に叩き込まれる、いわば、攻撃的な絶体絶命都市なのだ。むしろ、ド素人なのに、特になんの工作道具もなく一瞬でクラフトしてくれるだけありがたいと思わなければならない。そんな攻撃的な絶体絶命都市においては、戦争状況にあるド素人の心理をより体感させるのは、ある意味で最高のおもてなしと言える。多分、予算もなかったんだと思うけど、設定と状況によって、それを牙に変えているのだ。

 

 

ステージ2でのおもてなし

 チュートリアルの不親切さだけが、本ゲームのおもてなしではない。

 ステージ1では、長年で磨いたステルスゲームの勘により1回の死亡でクリアすることができたが、ステージ2では死にまくった。数えるにも嫌になるほど死んだ。

 ステージ2のラストでは「ちょっと遊んでやれ」というセリフと共に「これがちょっと??」と思いたくなるほどの敵に強制的に囲まれての戦闘となる。こちら1人に対して、敵は10人以上(1~2個分隊)。

 全く容赦ない。が、おかげで、この戦闘を通して様々なテクニックを試し、身に着けることができた。

 最近のハイエンドなゲームでは滅多に使うことのない「イベント前から、敵の配置場所にあらかじめ地雷を仕掛ける」という古の技の再現。発煙筒を投げるとなぜか煙に吸い寄せられる敵兵の習性。爆発缶だけでは敵を即死させられないが、近接武器でダウン攻撃すると、近接武器を余り傷めずに、敵を殲滅できるというテク。カバー位置からハンドガンによるHSを的確に撃つ練習。トラップは、敵AIの気まぐれな挙動すら許容できるよう仕掛けなければならない。そして、最後に頼れるのは空き缶だから全部クラフトせずに1~2個は残しておけという教訓。

 まだまだ敵地でかくれんぼしているだけのプレイヤーに対し、強制的な窮地を強いることで、こちらの都合を一切斟酌しない戦争の苛烈さを体験させつつ、一気に様々なテクニックを自主的に開発させるブートキャンプなやり方は、過激だが、非常に効果的だった。

 最後は、発煙筒を投げ、みんなで煙を吸ってる兵士の横をすり抜け、包囲網を突破するという、最高に地味な攻略だったが、達成感はかなりの物だった。

 

 

尖ったマゾゲーだが、俺には結構刺さった

 まだまだ序盤も序盤なので、この先をプレイしても、ずっと面白いかどうかはわからない。ふざけた物語展開でぶん投げたくなるようなことになるかもしれない。

 しかし、久しぶりに「程よく狂ったゲーム」を遊んでいる充実感がある。洗練されていないが、体験させたいと思ったことは達成できているゲームを遊んでいる手応えがある。「ヒットマンサイレントアサシン」で全ステージサイレントアサシン評価を取ろうとしていた時の感覚が蘇る。あの頃の洋ゲーと同じ感触がある。逆にヒットマンはものすごく的の広いゲームになったよね…(「ヒットマン2」やる時間が欲しい)。

 ステルスゲームは基本的に難しいゲームジャンルだと思う。忍耐を強いるゲームプレイに対し、クリア時の報酬バランスを設計するのがシビアだろうなーと思うのだ。

 しかし、本作は、真向挑んでいる。忍耐と工夫を以て捧げても、クリア報酬は難関を成し遂げた達成感のみ、という潔さで。途中経過で敵兵をオモチャにして小さい征服欲を満たさせることもない。かっこいいムービーという報酬もない。ステージ1でヴァンツァーを操縦して敵を吹っ飛ばしたが、要領がよくわかんなくてヴァンツァーに乗ってすら死ぬんじゃ?と怖かった。アレは今のところ報酬じゃなかった。

 万人受けからは程遠いゲームだと思うが…自分には結構刺さった。

 今後、どういうえげつない状況があるのか。俺はそれをどう突破するのか、自分でも楽しみだ。更には、クリア後、クリアボーナス有で周回することで、このゲームの印象がどう変わっていくのか、非常に楽しみだ。

 

 

 

今日は以上。