「ザンキゼロ」途中感想
サラッとしたプレイ日記だけにしたらもうちょい更新頻度が上がるはずやったんやけども。そのはずが全然上がってない。どういうことだ。暇が欲しい。ゲームやるのも休みたくなるほどの暇が。
最近遊んだゲーム
「俺達の世界わ終わっている。」をクリア。インディーゲーム制作集団(というわけではないが規模感がそんな感じ)が仮想空間に閉じ込められてしまう…というテキストアドベンチャー。2010年代以降の深夜アニメノリと、昭和時代のオタクノリがクロスオーバーしているのに、爽やかな展開に着地している。手堅い内容で最後まで楽しめた。
「WILL:素晴らしき世界」をクリア。シナリオのノリが多種多様、特定の地域に縛られない舞台設定など、バラエティーが楽しかった。テキスト順を入れ替えて異なる結果を導くシステムは、物語展開の強度を犠牲にしているものの、そのせいで分岐にバラエティーを生んでおり、「学校であった怖い話」あたりの自由な感じを思い出した。
「Dead Cells」は3つ目のエリアまで遊んだところで保留。折よく、正式版の配信日も決定したので、その時にあらためてガッチリ遊びたいと思う。もうちょいボス戦増えないかしら。
「ザンキゼロ」をプレイ中
とまぁ、色々遊んで今は「ザンキゼロ」をプレイ中。
購入前はどういうゲームなのかピンと来てなかったが、プレイしてすぐ理解。なるほど「現代版ダンマス」だこれ。
3Dダンジョンを探索。リアルタイムで行動する敵モンスターと戦闘を行う。戦闘中も常時時間は流れ続けるため、アクションゲーム的な側面が存在する。体力、スタミナ、所持重量などに気を配りつつ、戦力を増強して迷宮を突破する…。操作性・UIは洗練・簡潔にされているが、核はまさにダンマス。懐かしいな…小学生の頃プレイしたけど全く手も足も出なかったな…。あの時の無念は多分、ザンキゼロのおかげで成仏しました。
プレイ意欲を強めるロンパ的な装い
コアは大体ダンマスだが、そのほかは全く違う。
人類最後の8人とされる主人公たちはクローン人間。13日しか寿命がないが、急成長が可能で、しかも、スコアの許す限り何度でも復活が出来る。そうした特殊状況の中、寿命を通常の人間と同等にするため、否応なしにサバイバル生活に挑む羽目になる。
物語は各章(ステージ)ごとに1キャラにスポットライトが当たるようになっている。最初のステージなら、日暮ハルトの身に起こった不幸と罪が徐々に暴かれていく、という塩梅。ステージが進むごとに、キャラのえげつない背景がえぐり出され、平行して特殊な環境や状況の謎が深まっていくという構成になっている。
スタッフがロンパシリーズと被っているせいか、それとも最早スパチュン的にはこれが常態なのか、下ネタ、パロディー、メタネタもりもりでテンポのいい会話が頻発する。悪趣味な映像で主人公たちを誘導するマスコットキャラは、存在自体がブラックジョークで、モノクマを思い出してしまうところ。登場頻度が多いので、中盤まで来るとネタ部分が若干冗長になってきたが、大御所声優に悪ふざけをさせる勇気は業界一だな、と変な感心をしてしまう。
シンプルだがやりがいのある戦闘
敵の行動パターンを観察し、待ち伏せやヒット&アウェイで攻撃を加えていく。基本の攻撃方法は、通常攻撃とチャージ攻撃の2種だけ、とシンプルだが、打・斬・刺の3属性や、チャージ攻撃によるパーツ破壊が戦闘をやり甲斐あるものにしてくれている。複数の敵を順次おびき寄せ、首尾よく無傷で撃破できた時は非常に気持ちいい。
奥の手となるクリオネは、解放直後はビビッてなかなか使えないのだが、いざ積極的に使うとかなり便利。特に、戦闘面よりも状態異常の回復が使える。毒や麻痺が回復できるクリオネは必ずセットしておきたいところ。
死を織り込んだちょうどいいサバイバル要素
サバイバル要素もそこそこ面倒に、程よくひりつくバランスに仕上がっていて好感度が高い。
プレイ中、主人公たちはとにかく死にまくる。敵の攻撃2~3発であっさり死ぬ。即死もしょっちゅう。腹が減っても、ストレスが溜まっても死ぬ。無事に生き延びていても13日経過すれば老衰で死ぬ。「俺の屍を越えてゆけ」よりも死にまくる。
むしろ、このゲームの場合、老衰という要素と、復活時は死因に即してキャラが強化されるという2点から、計画的に死ぬことが求められる。アイテム所持重量の事を考えると、2人ぐらいは青年期~壮年期のキャラがいた方がいいな…とか、年齢差で攻撃力アップのスキルを活かすため、メンバー間の年齢差がつくよう調整してみたり。
食事を行い、トイレで便意を解消し、敵からスコアと素材を稼ぐ。料理を作って空腹に備え、素材で武器を作成し、寝室でボーナスを獲得して、次なるダンジョン攻略に挑む…。このサイクルでキャラクターと施設を強化し、出来ることを広げていくのが非常に楽しい。
生き残るため、サバイバル生活をしているのに、そのために死んで強くならねばならないアンビバレンツなプレイ体験は背徳感があってグッとくる。
物語は後半戦に突入
現在、ステージ6をクリアしたところ。後半戦突入といったところだろうか。
倉庫は最大まで拡張完了し、スコアは潤沢(よっぽどでないとスコアは余るので、やさしさが垣間見える)。サバイバルにも余裕が出始めたが、これまでのダンジョンに発生している未見のイベントが結構たまっている。最後にまとめてやるとだるくなりそうなので、死に損ねた死因を埋めつつ、なるべくイベントを見ておきたいところ。ボス戦で死に損ねた分は周回(?)しないとダメなんだろうか…(と思ってたら当たり前みたいにリスポーンしてた。ランダムっぽいが)。
新規タイトルだし、プレイフィールがよくわからず不安もあったが、中盤までをプレイした限りでは大当たりの内容。
同じメーカーということで(雑)ロンパと比較するしてしまうが、ゲームプレイはお話に沿ってバラエティー感で押し切っていくあちらに対し、こっちはゲームプレイが非常によくまとまっているし「毒のあるポップさ」というロンパと共通するノリがアンビバレンツな内容とよく噛み合っている。
ダンマスというお手本があるとは言え、新規タイトルなのにしっかりした作りなので「ちょっと冒険したタイトルでも、作りまで無茶苦茶なゲームって減ったよなー」と感じる。これに限った話ではないけど。是非、そこそこ売れてほしい。
というわけで、エグ味があるけどポップで適度にひりつくゲームが遊びたい人はおすすめなんじゃないかな多分(まだクリアしてないから尻すぼみ)
今日は以上。