「グノーシア」感想と風花雪月
色々で全く何も書く気がしなかったので放置していました。
忙しかったというのもある。
Vitaを引っ張りだして「グノーシア」をプレイし、メギドたちをゴスゴス育成し「ファイアーエムブレム風花雪月」をプレイ開始したりした。
グノーシア
とりあえず「グノーシア」めちゃくちゃに面白かったです。
人狼をシミュレーター的に再現して「11人いる」で包んだようなゲーム。
クリアまで20時間くらいだったか、いやわからん。クリアまでだけなら150ループくらい。と言っても20ループくらいは、途中でループリセットしたけど(主に、ラキオが何度も自爆しやがったので)。
1プレイがサクサクと終わるので何度もやってしまう。役職や組み合わせを操作すると、まだあるかってほどイベントが出てくる。何度も何度も、論戦ゲームを行うことになるが、セリフの違い、展開の違いが豊富でほとんどダレることもなく楽しめる。総イベント数がどのくらいあるか分からない仕様のせいで五里霧中になるかと思いきや、絶妙なタイミングでイベントサーチ機能が追加される、ありがたさ。プレイが軽いのでイベントを掘ることに苦痛も少ない。延々やり続けたいので、スマホ版出て欲しい気持ち50000%だ。UIを変えるの大変だろうけど出て欲しいなー。
序盤は、ロジック・カリスマでゴリ押そうとした。しかし、かわいげ・ステルスがないせいで「お前しゃべりすぎ」という言い分でガンガン釣られた。「ちょっとうるさいよ」って言われ嫌われコールドスリープされるの、かなり辛い。俺が釣られるか夕里子様が釣られるかでデッドヒート。
それでも粘ってロジック・カリスマを維持しながら直感を磨き、嘘を暴いて戦っていったが、カリスマが徐々に足りなくなっていったのか、せっかく暴いた嘘も信じてもらえなくなっていく。人生か??何度もプレイして、オトメとククルシカの強さ(生存力)を見ているうち、最終的にかわいげこそ最強という結論に辿り着いた。
コマンドを解放するため、結局は色んなパラメータを上げていくんだけど、かわいげを上げたことによる生存力の高まりは如実だったな。こういう学びは、ちゃんと実人生にフィードバックするべきだな。べきだな、とか言っちゃだめだ。かわいくないから。
14人もキャラがいるが、パラメータと言動内容が一致しているので、どいつもしっかりキャラが立っている。
例えば、エロいシーンがあるのにエロくないキャラ、コメット。直感力に優れ、他人を嘘を見抜き、論戦ではロジックより感情で動くタイプ。ラキオとか夕里子様みたいに尖ったキャラが反感を買いやすいのと違い、コメットはいざ動くとムキになって雑な主張を繰り返し、謎の速度で自爆していく。直感で見抜いた嘘を信じてもらえるような立ち回りができない。結果、いいやつなのに、人望のなさが半端ない印象が強い。パラメータによる立ち回りの演出。テキストでのちょっとしたセリフ。そして個別に用意されたイベント。そうしたものが積み重なって、キャラクターの存在を強く感じることが出来る。
プレイヤーキャラのレベルが上がるのに合わせて、他キャラも、そのキャラのパラメータ割り振りは変わらないまま、じんわり成長していく。大抵のキャラがピーキーなパラメータ設定になっているので、どのキャラも振る舞いがどんどん尖っていくことになる。同時に、イベントでキャラに対する理解が深まっていくので、相乗効果でキャラの輪郭がどんどん鮮明になっていくのが楽しい。どのキャラも奥行が用意されているし、用意されたイベントのふり幅も大きい。
ループ状況からの脱出自体が大きなゲームの目的ではあるが、そのことと、各キャラの背景を掘っていくことが自然に繋がるよう、キャラの背景が配置されており、非常に綺麗。システム的にも、余計な要素がほぼない。お話も仕掛けも、最後までプレイヤーの主体性を尊重してくれる。更に感動までさせてくる。エンディング泣いちゃったよ。とんでもない完成度だった。
人狼っぽい論戦を楽しめ、育成による成長を楽しめ、キャラクターを楽しめて、シナリオを楽しめる。ついでに曲もいい。
遊べる人は、是非手を出して欲しい。
風化雪月
烈火の剣くらい以来のファイアーエムブレム。
学園群像物+戦争、最高じゃん。という気持ちが最高に高まっていたので、購入。
初っ端から、3つの陣営から1つを選ばされる。いや、まだどのクラスにどんなやつがいるかさっぱりわからんですたい??「どのクラスも魅力的で俺にはどれも選べない…」と言ってたらゲームが進まないので、目分量でおっぱいの総量を見て、エーデルガルト=帝国の学級に決定。本当にそうだったか?
主人公が働く修道院は、生徒も教員もバラエティー豊かで、なんやかんやガチャガチャやっており、平和の中にも不穏な世の動きがチラホラ。カレンダーとキャラ交流要素は嫌でもペルソナを想起させられるが、群像劇との相性は抜群。どの行動をとるか、常に悩ましい。
設定は、相当凝っていることが会話の端々から伺えるが、お話そのものは細かい設定を抜きにしてサラッと楽しめるようになっている。作りこまれた背景をきちんと感じさせつつも、バックボーンを理解していないとお話やキャラを理解できない、なんてことがないのはお見事。
とりあえず選んだ帝国の学級しかわからないが、群像劇としてもとても楽しい出来。一言で仲がいいと片付けられる関係性がほぼない。出自の問題、立ち位置の問題、個人の性質の問題…。ドラマをつまみ食いするかのように見ていくのは楽しい。1周のボリュームがどのくらいなのか分からないが、出し惜しみなくかなりの速度で親密度イベントが見れる。
戦闘難易度は結構低め。フリー戦闘で無限に育成が出来るので、よほどストーリーだけをガツガツ進めない限りは詰まることはないと思う。魔法キャラは装備消耗気にせず使えて強い。槍殺しを持たせたアーマーナイトを前線に置いたら、1ターンに騎馬5頭吸い込む強さ。ペガサスナイトも弓がいる間だけさっと降りればいいので、運用しやすい。逆に、剣術系や弓矢キャラは必殺特化に育成するとかしないと、ちょっと平均的で決定打に欠ける印象。まだまだ序盤なせいか、飛行敵が余りいなくてベルナデッタが単なる火力不足魔法使いになってるんだよな…。上級~最上級職になると変わってくるんだろうか。
魔獣との闘いは起伏を生んでてちょっと楽しい。レベルを上げてるとゴリ押ししちゃえるけど。そのうちそうもいかないボスが登場するんだろうか(髑髏の人はゴリ押せないが、倒さなくちゃならないわけでもないからノーカウント)。
最初に選んだ学級のキャラ以外は、スカウトで仲間にするしかない。スカウトに成功するためには、主人公の技能やパラメータを磨き、スカウト希望キャラにプレゼント攻撃をする必要がある。これが結構手強い。話の進展で勝手にどうにかなるレベルではないので、対象キャラに合わせた主人公の育成と、プレゼントによる懐柔が必要になる。ときメモのようだ。
しかし、現状、生徒を育てるのに必死になりすぎて、先生である主人公の技能レベルが一番しょぼい。剣と指揮以外はおおよそ最低クラス。そんな底辺パラメータでも数人はスカウトに成功したので、好感度の影響が思ったより大きいのかも知れない。それでも、女だらけのハーレム学級なんかを作ろうと思ったら、並々ならぬ苦労が必要だろう。そして、その分達成しがいがあるだろうな…(って思いながらアッシュくんに貢物を送っている)。
不満らしい不満もないんだが。主人公が要素多くて感情移入できないのは少し気になった。傭兵の息子として育ったが?世間知らずで?感情が希薄で?謎パワーを秘めたなんかすごい主人公??都合のいい要素が1人てんこ盛り。とは言え、別にこれ不満ってほどじゃない。「お、無口チートやんけ」とは思うけど、ハーレム作ろうとしたら相応の苦労しないといけないもんな(俺が)。
放置気味の主人公技能育成にも力を入れつつ、まったりを楽しんでいきたい。
今日は以上。